3回目までと比較した4回目コロナワクチンの安全性/CDC
2回目の追加接種(4回目接種)の安全性については、限られたデータしか報告されていない。今回、4回目接種としてファイザー社およびモデルナ社のmRNAワクチンを接種した50歳以上の約29万例についての安全性モニタリングデータを、米国疾病予防管理センター(CDC)のAnne M. Hause氏らがMorbidity and Mortality Weekly Report(MMWR)7月29日号に報告した。
米国では、2022年3月29日に50歳以上および中程度から重度の免疫不全を有する12歳以上で、3回目接種後4ヵ月以上経過した人に対しmRNA ワクチンの4回目接種が承認された。7月10日までに、50歳以上の約1,680万例が4回目接種を受けている。今回、同期間中の4回目接種者における、v-safe(スマートフォンを用いたアクティブサーベイランスシステム)およびVAERS(CDCとFDAが管理する、ワクチン接種後の有害事象をモニタリングするパッシブサーベイランスシステム)に報告された有害事象および健康影響評価のレビューが行われた。なお、接種回数ごとの有害反応と健康影響の比較は、4回とも同じメーカー製ワクチンを接種した人(以下、同種接種者)に限定して実施された。