慢性不眠症に対するレジスタンスエクササイズの影響

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 慢性不眠症患者におけるレジスタンスエクササイズやストレッチが、睡眠、気分、QOLに及ぼす影響について、ブラジル・サンパウロ連邦大学のCarolina V. R. D'Aurea氏らが検討を行った。Revista Brasileira de Psiquiatria誌オンライン版2018年10月11日号の報告。

 レジスタンスエクササイズ群10例、ストレッチ群10例、対照群8例に対し、4ヵ月間の治療を行った。睡眠の評価には、睡眠ポリグラフ検査、アクチグラフ測定、アンケートを用いた。気分の評価には、POMS(気分プロフィール検査)、QOLの評価にはSF-36を用いた。

 主な結果は以下のとおり。

・レジスタンスエクササイズ群とストレッチ群の治療に、有意な差は認められなかった。
・レジスタンスエクササイズ群とストレッチ群は、対照群と比較し、不眠症重症度指数、睡眠潜時のアクチグラフ測定、入眠後の目覚め、睡眠効率について有意な改善が認められた。
 ●不眠症重症度指数(レジスタンスエクササイズ群:-10.5±2.3、ストレッチ群:-8.1±2.0、対照群:2.3±1.8)
 ●睡眠潜時のアクチグラフ測定(レジスタンスエクササイズ群:-7.1±4.6分、ストレッチ群:-5.2±1.9分、対照群:2.2±2.1分)
 ●入眠後の目覚め(レジスタンスエクササイズ群:-9.3±2.8分、ストレッチ群:-7.1±3.0分、対照群:3.6±4.2分)
 ●睡眠効率(レジスタンスエクササイズ群:4.4±1.8%、ストレッチ群:5.0±0.8%、対照群:-2.3±2%)
・レジスタンスエクササイズ群とストレッチ群は、対照群と比較し、ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)総スコア、睡眠持続時間においても改善が認められた。
 ●PSQI総スコア(レジスタンスエクササイズ群:-5.3±0.8、ストレッチ群:-3.9±1.5、対照群:-0.1±0.8)
 ●睡眠持続時間(レジスタンスエクササイズ群:1.2±0.3時間、ストレッチ群:1.6±0.6時間、対照群:-0.1±0.2時間)
・PSQI-睡眠効率は、対照群と比較し、レジスタンスエクササイズ後に増加が認められた(レジスタンスエクササイズ群:19.5±3.9%、対照群:2.1±4.3%)。
・睡眠ポリグラフ検査またはQOLの評価では、有意な差は認められなかった。
・ストレッチ群では、対照群と比較し、不安緊張が少なかった。

 著者らは「中等度のレジスタンスエクササイズおよびストレッチは、慢性不眠症患者の客観的および主観的な睡眠において、同様の改善をもたらす」としている。


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(鷹野 敦夫)

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