授乳中の抗精神病薬使用、適切な安全性評価が必要 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2016/09/20 授乳中の抗精神病薬使用に関する授乳論文の品質を確認するため、オランダ・フローニンゲン大学のHazel Hummels氏らは、米国FDAやInternational Lactation Consultant Association(ILCA)ドラフトガイドラインに従って検討を行った。European journal of clinical pharmacology誌オンライン版2016年8月24日号の報告。 授乳中の抗精神病薬使用を含む論文の品質を確認するため、FDAドラフト、ILCAガイドランを用いた。PubMed、Lactmedより文献検索を行った。さらなる研究は、相互参照により検索を行った。 主な結果は以下のとおり。 ・51件の研究が抽出された。オランザピン1件、クエチアピン1件のみが、ミルク血漿比(M:P比)、絶対幼児投与量(AID)、相対幼児投与量(RID)を正しく計算していた。 ・その他の研究については、3つのエンドポイントのうち1つ以上が適切に決定されていなかった。 ・クロルプロマジン、chlorprothixene、クロザピン、ハロペリドール、スルピリド、trifluoperazine、ziprasidone、ゾニサミド、zuclopenthixolについては、正しいエンドポイントが計算されていなかった。 ・本レビューでは、母乳の採取方法に関する情報の欠如があった。 ・また、3つのエンドポイントの計算に必要な濃度は、単回投与中に5回以上の測定ではなく、主に単一測定に基づいていた。 ・多くの研究において、RIDは事実上、正しく計算されていなかった(母体中で正規化されていないまたは平均母体中70kgを標準的に使用)。 著者らは「2つの研究を除き、ほとんどの研究は、授乳中の抗精神病薬使用の安全性に関して、FDAドラフト、ILCAガイドライン基準を満たしていなかった。授乳しながら抗精神病薬を投与した際の安全性を評価するさらなる研究が必要である」としている。 関連医療ニュース 抗精神病薬服用中の授乳、安全性は 統合失調症女性の妊娠・出産、気をつけるべきポイントは 授乳中の気分安定薬は中止すべきか (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Hummels H, et al. Eur J Clin Pharmacol. 2016 Aug 24. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 スルピリドをいま一度評価する 医療一般 (2014/05/16) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 70歳以上の1次予防、スタチンは有益か?/NEJM(2026/09/11) 心不全への経カテーテル三尖弁修復術は有用か/NEJM(2026/09/11) GLP-1RA使用は脱毛を起こす可能性があるが、非瘢痕性で可逆的であるため、丁寧な説明をすることで患者さんの不安解消への配慮を忘れないでほしい(解説:島田俊夫氏)(2026/09/11) 胃がん前がん病変、サブタイプ別の進行率~メタ解析(2026/09/11) 骨盤リンパ節郭清のAI支援、医師の認識能を向上/国立がん研究センター、Jmees(2026/09/11) 認知症高齢者、診断の何年前から自動車事故リスクが高い?(2026/09/11) AF治療中に脳梗塞を招く潜在的要因とは(2026/09/11) バービーとケンの身体プロポーション、より「現実」に近く(2026/09/11) 乳幼児期の睡眠不足、3歳時の発達遅延と関連――日本の出生コホート研究(2026/09/11) [ あわせて読みたい ] ~プライマリ・ケアの疑問~ Dr.前野のスペシャリストにQ!【精神科編】(2019/06/15) Dr.松崎のここまで!これだけ!うつ病診療 (2016/03/07) 化療スタンダードレジメン(2014/01/07) 薬剤性QT延長症候群とは(2015/09/30) 全国在宅医療・介護連携研修フォーラム(2015/03/31) ひと・身体をみる認知症医療(2015/03/15) 産婦人科医ユミの頼られる「女性のミカタ」 (2014/10/08) 化療スタンダードレジメン:卵巣がん(2014/06/17) 化療スタンダードレジメン:卵巣がん(2014/06/03) 診療よろず相談TV(2013/10/25)