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ニュース 週別アーカイブのコーナー。毎日発信されるニュースを週別に表示。見逃した記事もまとめてこちらでチェック。

2026-10-05 ~ 2026-10-11

2026/10/06

TTR遺伝子サイレンサーは、ATTR-CMの転帰を改善するか/JAMA

ジャーナル四天王

 TTR遺伝子サイレンサーは、肝臓での野生型、変異型双方のトランスサイレチン(TTR)の産生を抑制し、アミロイド線維の継続的な形成と組織への沈着に関与する循環血中の前駆体タンパク質の供給を低減する。TTR遺伝子サイレンシング療法は、TTR型心アミロイドーシス(ATTR-CM)の有望な疾患修飾療法とされる。英国・ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのJulian D. Gillmore氏らは、TTR遺伝子サイレンシング療法はATTR-CMの臨床アウトカムを全般的に有意に改善することを示した。一方、ベースラインにおいてTTRスタビライザーを使用していた患者では、有意な追加的有益性は得られなかった。JAMA誌オンライン版2026年8月30日号掲載の報告。

心筋梗塞後の駆出率保持例、β遮断薬の中止は可能か/Lancet

ジャーナル四天王

 慢性冠症候群を有する臨床的に安定した患者の多くは、心筋梗塞発症後に明確な投与継続の適応がないにもかかわらず、長年にわたりβ遮断薬療法を続けている。これらの患者におけるβ遮断薬の安全な中止は未解決の課題とされている。フランス・ピティエ・サルペトリエール病院のJohanne Silvain氏らABYSS and SMART-DECISION investigatorsは、心筋梗塞の既往があり、左室駆出率(LVEF)が保持され、ほかにβ遮断薬の適応がない臨床的に安定した患者では、β遮断薬の投与中止は投与継続に対し、主要複合評価項目および重要な副次複合評価項目に関して非劣性であることを示した。研究の成果は、Lancet誌2026年9月19日号で報告された。

GLP-1受容体作動薬はdual agonistのステージへ―ベストパートナーはGIPか、グルカゴンか、それともアミリンか?(解説:住谷哲氏)

CLEAR!ジャーナル四天王

アミリンは膵臓のβ細胞からインスリンと同時に分泌されるホルモンで、延髄の最後野area postrema に作用して食欲抑制や消化管運動抑制などの作用を有する。既にノボノルディスク社(以下ノボ社)が開発したアミリンアナログであるpramlintideは注射薬としてFDAで承認されている。Pramlintideは半減期が短かく1日数回の注射が必要なので、持効型アミリンアナログであるcagrilintideが同じくノボ社により開発されている。さらにセマグルチドとcagrilintideとを配合した注射剤(開発コードCagriSema)も同じくノボ社で開発中であり、既に第3相臨床試験が終了している。Zenagamtideもノボ社が開発した薬剤であり、1分子内にGLP-1とアミリンを結合したdual agonistである。本試験はそのzenagamtideの第2相用量設定試験である。

2型糖尿病の網膜症リスク低下、フェノフィブラートvs.スタチン

医療一般

 2型糖尿病患者におけるフェノフィブラートと視力を脅かす糖尿病網膜症(sight-threatening diabetic retinopathy:STDR)発症リスクとの関連をスタチンと比較して検討した結果、フェノフィブラートの使用はスタチンの使用と比較してSTDR発症リスクの低下と関連していたことを、英国・University of BirminghamのLuyuan Tan氏らが明らかにした。The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism誌オンライン版2026年9月7日号掲載の報告。

抗うつ薬は糖尿病リスクを増加させるのか

医療一般

 うつ病は有病率の高い疾患であり、その症状管理のために抗うつ薬が広く使用されている。しかし、抗うつ薬の使用と2型糖尿病リスクとの間に因果関係がある可能性が指摘されている。こうした潜在的な関連性を理解することは、抗うつ薬による代謝へのさまざまな影響に関する新たな知見をもたらす可能性がある。中国・Chinese Academy of SciencesのDongming Liu氏らは、抗うつ薬の使用と2型糖尿病リスクとの関連を明らかにするため、多段階メンデルランダム化研究を実施した。European Archives of Psychiatry and Clinical Neuroscience誌オンライン版2026年8月29日号の報告。

MASLDの肝関連イベント、非侵襲的検査で個別予測可能か

医療一般

代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)では、肝線維化を評価する非侵襲的検査が広く用いられているが、経過観察中の検査値の変化を臨床的な肝関連イベントリスクとして解釈することは容易ではない。そこで、フランス・Angers University HospitalのClemence Moreau氏らは、非侵襲的検査の経時的変化を用いて、MASLD患者における肝関連イベント(liver-related event:LRE)の個別リスクを予測できるかを検討した。その結果、肝硬度測定値(liver stiffness measurement:LSM)の推移にFIB-4、性別、年齢、血小板数の情報を組み合わせた「共同潜在クラスモデル(JLCM:Joint Latent Class Model)」により、LREリスクを高い識別能で個別予測できることが示された。本研究結果は、Clinical Gastroenterology and Hepatology誌オンライン版2026年9月8日号に掲載された。

緑膿菌肺炎、CFPM vs.TAZ/PIPC

医療一般

緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)による肺炎では、タゾバクタム・ピペラシリン(TAZ/PIPC)とセフェピム(CFPM)が広く用いられているが、両薬を直接比較したデータは限られている。そこで、米国・University of Utah HealthのRaneem H. Pallotta氏らは、緑膿菌肺炎患者を対象に、TAZ/PIPCとCFPMの臨床アウトカムを比較した。その結果、TAZ/PIPCはCFPMと比較して30日死亡率の上昇と関連していた。本研究結果は、Clinical Infectious Diseases誌オンライン版2026年9月2日号に掲載された。

光曝露は高齢者の睡眠の質や活動レベルと関連

医療一般

 日常生活で多くの光を浴びている高齢者は、睡眠や活動リズムが良好な可能性があるようだ。欧州3都市で行われた研究で、日常生活の中で光曝露量が多い高齢者では、日中の活動レベルが高く、覚醒がよりまとまっており、睡眠の質も良好だった一方、高血圧や糖尿病などを報告した人では光曝露量が少ないことが示された。さらに、自宅で光療法を行う場合、実施時刻によって休息・活動リズムとの関連が異なる可能性も示されたという。英サリー大学などの国際研究グループが実施したこの研究結果は、9月2日付で「Journal of Pineal Research」に掲載された。

脊髄くも膜下麻酔後の悪心・嘔吐――機械学習で関連因子を解析

医療一般

 術後悪心・嘔吐(PONV)は、手術後にみられる頻度の高い合併症の一つで、患者満足度の低下や入院期間の延長にもつながる。今回、脊髄くも膜下麻酔で手術を受けた患者のPONVについて、5種類の機械学習アルゴリズムを用いた解析で、術後のフェンタニル使用が最も強く関連する因子として特定された。研究は、東北大学大学院歯学研究科歯科口腔麻酔学分野の星島宏氏らによるもので、詳細は8月5日付の「PLOS One」に掲載された。  脊髄くも膜下麻酔下で下肢や下腹部の手術、帝王切開を受けた患者におけるPONVの発生率は5~42%と報告されている。

2026/10/05

心不全関連の肺高血圧症、肺動脈除神経術は有効か/NEJM

ジャーナル四天王

 左心疾患に起因し、心不全を伴う肺高血圧症は、交感神経の過剰な活性化によって引き起こされ、肺血管抵抗の上昇や右室機能障害につながるほか、アウトカムの悪化の要因になるという。肺動脈除神経術(PADN)は肺高血圧症の新規治療法として注目されているが、交感神経活動を低下させる可能性が示唆されている。中国・南京医科大学のHang Zhang氏らPADN-HF-PH Investigatorsは、同国25施設で実施した非盲検無作為化対照比較試験「PADN-HF-PH試験」において、最新のガイドラインに基づく薬物療法(GDMT)を受けても症状が持続している、心不全を伴う左心疾患関連の肺高血圧症患者では、GDMTに経カテーテルPADNを併用することによりGDMT単独と比較して、臨床的悪化のイベント発生率が改善することを示した。

東京遺伝性腫瘍研究会開催のお知らせ

医療一般

 東京遺伝性腫瘍研究会は10月31日に都内で「第2回 東京遺伝性腫瘍研究会」(世話人:新井 正美氏[順天堂大学])を開催する。  今回のテーマは「遺伝性腫瘍診療ネットワーク-知をつなぎ、人をつなぐ-」でSDHxの臨床や遺伝子検査のピットフォール、多遺伝子パネル検査の実際に関する講義のほか、少人数グループでの症例ディスカッションで臨床現場でのQ&Aを討論する。診療に関わる医療者が率直に語り合い、深め合える場となることを目指す。

せん妄予防に睡眠を調節する薬物療法は有効か

医療一般

 せん妄は、入院患者によくみられる神経精神医学的症状であり、睡眠や概日リズム調節の障害と関連しているといわれている。中国・浙江大学のHaizhen Chen氏らは、せん妄予防を目的とした睡眠調節薬物療法を評価したランダム化比較試験(RCT)を対象に、システマティックレビューおよびネットワークメタ解析を実施した。Sleep Medicine Reviews誌オンライン版2026年8月27日号の報告。  2025年8月までに公表されたRCTをPubMed、Embase、Web of Scienceよりシステマティックに検索した。

EGFR exon20挿入変異NSCLC、zipalertinib+化学療法による1次治療がPFS改善(REZILIENT3)/WCLC2026

医療一般

 EGFR exon20挿入変異非小細胞肺がん(NSCLC)の1次治療において、zipalertinibと化学療法の併用は、化学療法単独と比べ無増悪生存期間(PFS)を有意に延長した。シンガポール・Duke-NUS Medical SchoolのDaniel S. W. Tan氏が2026年世界肺がん学会(WCLC2026)で発表した第III相REZILIENT3試験の結果である。  zipalertinibはEGFR exon20挿入変異選択性のTKIであり、第I/II相REZILIENT1試験では、EGFR exon20挿入変異NSCLCに対し、単剤使用で臨床的に意義のある有効性を示している1)。REZILIENT3はEGFR exon20挿入変異陽性NSCLCの1次治療において、zipalertinibと化学療法の併用レジメンの有用性を評価した第III相試験。

1日5,000歩未満でも、早く歩けば死亡リスク低下

医療一般

 日常的なウォーキングによる健康増進効果については、多くの研究報告がある。とくに、より多くの歩数の確保と、心血管疾患(CVD)やそれに伴う死亡リスクの低下との関連を示すエビデンスが複数存在する。その一方で、歩行ペース(強度)と死亡リスクとの関連については、これまで十分に検討されていない。 そこで、オーストラリア・シドニー大学のLe Wei氏らは、歩数と歩行ペースを組み合わせて死亡リスクとの関連を解析した。その結果、1日当たりの歩数が5,000歩未満であっても、歩行ペースを上げることで死亡リスクが大幅に低下したこと、速く歩くことが難しくても5,000~7,500歩/日の歩数を達成することで同等のリスク低下がみられたことを明らかにした。本研究結果は、British Journal of Sports Medicine誌2026年9月8日号に掲載された。

MASLD合併2型糖尿病、GLP-1RA+SGLT2阻害薬併用は有益か

医療一般

代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)と2型糖尿病の併存は、肝線維化進展や心血管イベント、死亡リスクの上昇と関連する。GLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)とSGLT2阻害薬はいずれも心血管・代謝面での有用性が示されているが、MASLDと2型糖尿病を合併する患者で併用療法と単剤療法を直接比較したデータは限られている。そこで、サウジアラビア・Imam Abdulrahman Bin Faisal University College of MedicineのMohanad A. Alkuwaiti氏らは、GLP-1RA+SGLT2阻害薬併用療法、GLP-1RA単剤療法、SGLT2阻害薬単剤療法の有効性を、ランダム化比較試験の設計を診療データ上で模倣する、ターゲットトライアルエミュレーションで比較した。

加重ブランケットは入院患者の不安軽減に役立つ?

医療一般

 病気で入院し、病院のベッドで過ごしているときに不安を感じるのは当然のことであるが、新たなパイロット研究で、その不安は安価で簡単な方法によって和らげられる可能性が示唆された。入院患者に重さ15ポンド(6.75 kg)の加重ブランケットを使用させることで、患者の不安が軽減したことが示された。米Saint Luke’s Hospitalの看護研究プログラムディレクターであるMarci Ebberts氏らによるこの研究結果は、9月1日付で「American Journal of Critical Care」に掲載された。  Ebberts氏は、「入院患者はしばしば強い不安を抱く。そうした不安は、回復や睡眠、メンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性がある。

手術開始時刻で手術時間に差、午前は午後より長く

医療一般

 手術の開始時刻は、手術の成績に影響するのだろうか。今回、手術開始時刻が手術時間に影響する可能性を示す研究結果が報告された。主要な泌尿器科手術2,627例を後ろ向きに解析したところ、午前に開始した手術は午後に開始した手術より時間が長かった一方、周術期合併症や全生存期間には差が認められなかった。研究は、広島大学腎泌尿器科学の小畠浩平氏、日向信之氏らによるもので、詳細は8月8日付の「World Journal of Urology」に掲載された。  手術開始時刻が手術の効率や患者の転帰に影響する可能性が指摘されている。これまで、遅い時間帯の手術で合併症や死亡、入院期間などのリスクが高まるとの報告がある一方、手術時間や周術期成績に明らかな差はないとする研究もあり、結果は一貫していない。

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