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2019-03-18 ~ 2019-03-24

2019/03/22

IVIG不応川崎病、シクロスポリン併用が有益/Lancet

 免疫グロブリン療法(IVIG)不応例である川崎病患者に対し、シクロスポリンの併用は、安全かつ有効であることが確認された。東京女子医科大学 八千代医療センターの濱田 洋通氏らが、日本全国22ヵ所の病院を通じて行った、第III相非盲検無作為化エンドポイントブラインド試験「KAICA trial」の結果で、Lancet誌オンライン版2019年3月7日号で発表した。遺伝学的研究で、川崎病に関与する遺伝子変異が特定され、それらがIVIG不応例患者のリスクである冠動脈異常に関与するのではないかと考えられていた。研究グループはこの所見を踏まえて、川崎病の病態生理の基礎をなすカルシウム-活性化T細胞核内因子(NFAT)経路の上方制御が、有望な治療になりうると仮定し、シクロスポリン併用の有効性と安全性を評価する試験を実施した。

ジャーナル四天王

中年期の食事内容は認知症リスクと関連するか/JAMA

 中年期の食事内容とその後の認知症発症リスクに、関連は認められないことが示された。フランス・モンペリエ大学のTasnime N. Akbaraly氏らが、8,000例超を中央値25年間追跡した結果で、JAMA誌2019年3月12日号で発表された。これまでに、食事内容と認知機能との関連が観察試験で示されているものの、その多くは認知症の前臨床期を考慮するには追跡期間が不十分で、エビデンスが確認された介入試験はない。  研究グループは、1985~88年に住民ベースコホート試験を開始し、1991~93年、1997~99年、2002~04年に食事摂取内容に関する評価を行い、2017年3月まで追跡して認知症発症との関連を調べた。

ジャーナル四天王

喫煙する高血圧患者に厳格血圧管理は有用か~SPRINTの2次分析

 Systolic Blood Pressure Intervention Trial(SPRINT)では、収縮期血圧を120mmHg未満に厳格管理することにより、心血管系疾患の罹患率と死亡率が低下することが示された。しかし、厳格血圧管理による全体的なベネフィットがリスクの不均一性をマスクしていないだろうか。今回、マウントサイナイ医科大学のJoseph Scarpa氏らが実施したSPRINTデータの2次分析により、ベースライン時点に現喫煙者で収縮期血圧144mmHg超であった参加者では、標準治療群より厳格治療群で心血管イベント発生率が高かったことが報告された。JAMA Network Open誌2019年3月8日号に掲載。

医療一般

日本人うつ病に対するω3脂肪酸と心理学的介入

 勤労者における軽度~中等度のうつ病に対し、心理教育とω3多価不飽和脂肪酸(PUFA)の併用療法が有用であるかについて、長崎大学の田山 淳氏らが検討を行った。Journal of Affective Disorders誌2019年2月15日号の報告。  二重盲検並行群間ランダム化比較試験として実施した。対象患者は、ω3脂肪酸を投与する介入群またはプラセボを投与する対照群に割り付けられた。介入群には、15×300mgカプセル/日を12週間投与した。ω3PUFAの1日の総投与量は、ドコサヘキサエン酸(DHA)500mg、エイコサペンタエン酸(EPA)1,000mgであった。治療後のうつ病重症度評価には、ベック抑うつ質問票(BDI-II)を用いた。

医療一般

若年者の大腸がんは誤診が多い? 米研究

 米国では、50歳未満の若年者の大腸がんは見逃されやすく、進行するまで発見されないケースが多いことが、新たな調査から明らかになった。若年者の大腸がんは痔核や過敏性腸症候群(IBS)と誤診されやすく、正しく診断されるまでに複数の医師の診察を要したケースが多かったという。詳細は米国がん学会(AACR 2019、3月29~4月3日、米アトランタ)で発表される予定だ。  この調査は、米国の患者支援団体Colorectal Cancer Allianceの医療担当ディレクターを務めるRonit Yarden氏らが、50歳になる前に大腸がんと診断された患者1,195人を対象に実施したもの。回答者の57%は40歳代に大腸がんと診断され、33%は30歳代で、10%は30歳未満で診断されていた。

医療一般

妊娠中の魚油摂取が子どもの血圧に好影響か

 子どもが肥満になっても、母親が妊娠中にω3脂肪酸のドコサヘキサエン酸(DHA)を摂取していれば、高血圧を発症するリスクは低い可能性があることが、米カンザス大学栄養学教授のSusan Carlson氏らの研究で示された。詳細は「JAMA Network Open」2月22日オンライン版に発表された。  Carlson氏は「肥満で血圧が高い子どもが増え続けている米国では、この研究結果は特に重要だ」と指摘する。同氏によれば、幼少期に血圧が高かった人はその後も血圧が高いまま推移することが多く、長期的に健康に影響する可能性もあるという。

医療一般

「朝30分のウォーキング」に降圧効果

 過体重や肥満の人は、朝30分程度のウォーキングをすると、血圧コントロールに有用な可能性があることが、ベイカー心臓・糖尿病研究所(オーストラリア)のMichael Wheeler氏らの研究から明らかになった。この研究では、特に女性は、朝の運動に加えて座位時間を頻繁に中断することで、さらに血圧が下がることも示された。研究の詳細は「Hypertension」2月20日オンライン版に発表された。

医療一般

2019/03/21

展望とトピックス-第83回日本循環器学会学術集会

 第83回日本循環器学会学術集会(JCS2019)が2019年3月29~31日の3日間、横浜市にて開催される(会長:東京大学大学院医学系研究科循環器内科 小室 一成氏)。今年のテーマは、「循環器病学Renaissance-未来医療への処方箋-」。循環器に関わるさまざまな問題解決のための戦略と、これからの方向性を示すことを目的としている。  世界の死亡率1位は、“がん”ではない-心筋梗塞なのである。現在、日本における主要死因別死亡数の1位はがんであるが、高齢化に伴い後期高齢者の循環器疾患による死亡者数は増え続け、がんを凌ぐ勢いである。そのような状況を踏まえ、2018年末には「脳卒中・循環器病対策基本法」が成立し、今後、わが国の循環器診療・研究は大きく変わっていくことが予想される。

医療一般

初回エピソード統合失調症患者における長時間作用型パリペリドンパルミチン酸の有効性と忍容性

 クロアチア・Clinical Hospital Centre RijekaのDaniela Petric氏らは、思春期の初回エピソード統合失調症患者に対する長時間作用型パリペリドンパルミチン酸の有効性および忍容性について、経口抗精神病薬リスペリドンとの比較検討を行った。Journal of Child and Adolescent Psychopharmacology誌オンライン版2019年2月13日号の報告。  思春期の初回エピソード統合失調症患者を対象に、治療開始12ヵ月間におけるパリペリドンとリスペリドンの有効性および忍容性を比較するため、レトロスペクティブ研究が実施された。データには、一般的な人口統計学的特徴、入院回数、副作用および陽性・陰性症状評価尺度(PANSS)、個人的・社会的機能遂行度尺度(PSP)、臨床全般印象度(CGI-I、CGI-S)、治療満足度アンケート(TSQM)の結果を含めた。

医療一般

プロサッカー選手はALSリスクが高い?

 プロサッカー選手は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の発症リスクが高い可能性があることが、マリオネグリ薬理学研究所(イタリア)のEttore Beghi氏らが実施した研究で示唆された。この研究では、サッカー選手は、一般集団よりも若年でALSを発症する可能性があることも示された。研究結果の詳細は、米国神経学会(AAN 2019、5月4~10日、米フィラデルフィア)で発表される予定だ。  ALSは、手や足、顔などを自分の思い通りに動かす際に必要とされる随意筋を支配する神経細胞(運動ニューロン)が障害される、まれな神経疾患である。運動ニューロンが侵されると、脳からの信号が筋肉に伝わらなくなり、筋肉がやせていく。ALSは時間の経過とともに進行し、最終的には死に至るが、治療法はまだ開発されていない。

医療一般

中年期に脳と体を活動的に保つと認知症予防に有効か

 中年期に、読書や音楽、絵を描くなどで精神的な活動レベルが高かった女性は、その後に認知症やアルツハイマー型認知症を発症するリスクが低減することが、ヨーテボリ大学加齢健康研究所(スウェーデン)のJenna Najar氏らの研究から明らかになった。同時に、中年期に身体的な活動レベルが高かった女性では、血管性認知症や混合型認知症リスクが低減することも分かった。研究の詳細は「Neurology」2月20日オンライン版に発表された。

医療一般

報酬のある研究参加者は嘘をつきやすい? 米研究

 研究に参加すると報酬がもらえる人は、報酬のない人と比べて研究に参加する条件について、虚偽の報告をする確率が高いことが、米ペンシルベニア大学ペレルマン医学大学院医療倫理・医療政策部門のHolly Fernandez Lynch氏らによる研究で示された。この研究結果は「JAMA Network Open」1月25日オンライン版に発表された。  Lynch氏らは今回、米国の成人男女2,275人を対象に、過去6カ月間にインフルエンザワクチンを接種したかどうかを尋ねるオンライン調査を実施した。一部の参加者には、参加の適格基準は予防接種の有無に影響されないと説明し、これらの参加者を対照群とした。一方、他の参加者には5ドル、10ドル、20ドル(それぞれ約550円、約1,100円、約2,200円)のいずれかを報酬額として提示した上で、参加の適格基準は、予防接種を受けたか、受けていないかのいずれかであると説明した。

医療一般

妊婦の胆嚢摘出術は産後に行うべき?

 妊娠中の女性は、比較的、胆石症になりやすいとされる。しかし、妊娠中の胆嚢摘出術は危険を伴う可能性があるため、出産後まで遅らせるべきだとする研究結果が、米テンプル大学医学部外科学教授のHenry Pitt氏らにより報告された。詳細は「Journal of the American College of Surgeons」2月12日オンライン版に掲載された。  Pitt氏らは今回、カリフォルニア州のデータベースを用いて、2005~2014年に、妊娠第三トリメスター(妊娠28~40週、分娩前90日以内)に胆嚢摘出術を受けた妊婦403人と、分娩後3カ月以内に手術を受けた女性1万7,490人のデータを分析した。

医療一般

日本腎臓学会と日本糖尿病学会が専門医間の紹介基準を公表

 日本腎臓学会と日本糖尿病学会はこのほど、専門医間の紹介基準を作成し、それぞれの学会ホームページで公表した。両学会は2018年2月に、かかりつけ医から専門医、専門医療機関への紹介基準を発表している。両学会は合同で「STOP-CKD宣言」を採択し、同基準を活用して専門医間の連携を密にすることで、糖尿病性腎臓病への対策を強化していくとしている。  腎臓専門医から糖尿病専門医への紹介基準は、「糖尿病治療の大幅な変更等が望まれる場合」と「糖尿病専門医による糖尿病の継続管理が望ましいと考えられる場合」に大きく分けて記している。前者では、(1)血糖コントロール不良が一定期間持続する場合(HbA1c 8.0%以上、高齢者ではHbA1c 8.5%以上が3カ月以上持続することが目安)、(2)糖尿病治療の見直しを要する場合(腎機能低下に伴う薬剤効果増強による低血糖を予防する場合など)、(3)糖尿病急性増悪の場合もしくは急性合併症-といった5項目が挙げられている。糖尿病専門医に紹介後は、診断結果に応じて併診あるいは腎臓専門医での治療を継続する。

医療一般

2019/03/20

閉経後のホルモン補充療法でアルツハイマー症リスク増加か/BMJ

 閉経後女性への全身ホルモン補充療法では、エストロゲンと併用する黄体ホルモン製剤の種類や開始年齢にかかわらず、長期の投与によりアルツハイマー病のリスクが増大する可能性が、フィンランド・ヘルシンキ大学のHanna Savolainen-Peltonen氏らの検討で示された。ただし、膣内エストラジオール療法ではこのようなリスク上昇はなかった。研究の成果は、BMJ誌2019年3月6日号に掲載された。いくつかの観察研究により、ホルモン補充療法はアルツハイマー病のリスクに対し防御的な作用を有する可能性が示唆されているが、この知見はプラセボを対照とするWomen's Health Initiative Memory Study(WHIMS)では支持されていない。WHIMSでは実臨床とは異なり、ホルモン補充療法は65歳以上で開始されていることから、エストロゲンが神経保護的に働くのは、閉経が始まってすぐの時期に投与が開始された場合に限られるとの仮説が提唱されていた。

ジャーナル四天王

Trop-2に対する抗体と抗がん剤の複合体は転移性のTNBCに有効である可能性を示唆(解説:矢形寛氏)-1020

trophoblast cell-surface antigen 2(Trop-2)は正常組織ではわずかしか発現していないのに対し、がん腫では広く発現していることが知られている。TNBCでは80%以上に発現しているようで、注目すべき標的となっていた。sacituzumab govitecan-hziyは、抗Trop-2抗体にSN-38(化学療法薬イリノテカンの活性代謝物)を結合させた抗体薬物複合体(ADC)であり、乳がん領域ではADCとしてT-DM1がすでに臨床応用されている。本試験は第1/2相試験であり、2レジメン以上の治療を受けたTNBC患者が対象となっている。

CLEAR!ジャーナル四天王

絶食治療患者の消化吸収力と血糖管理/糖尿病学の進歩

 2019年3月1~2日に開催された第53回糖尿病学の進歩において、瓜田 純久氏(東邦大学総合診療・救急医学講座)が「絶食治療を要する疾患で救急搬送された糖尿病患者の臨床経過と栄養管理」について講演し、絶食治療による消化吸収とそれに付随する血糖値変動について講演した(特別企画1:低栄養リスクのある糖尿病患者の栄養サポートと栄養管理)。  慢性的な栄養不足は、栄養障害によるランゲルハンス島細胞の栄養不良、β細胞量と機能の低下などを引き起こす。そして、救急搬送される患者の多くには、β細胞機能不全を招くほどの急性の負荷が生じている。このような状況下での低栄養を防ぐため、瓜田氏は同施設における2005年7月からの1,531名のカルテを用いて、糖尿病患者の急性疾患時の栄養状態をケトアシドーシス以外の観点から解析した。

医療一般

外傷性脳損傷に対するSB623の第II相試験の結果を米国脳神経外科学会で発表/サンバイオ

 サンバイオ株式会社およびその子会社である SanBio, Inc.は、2019年3月6日、現地時間 2019 年4月13日~17日に米国サンディエゴで行われる米国脳神経外科学会(American Association of Neurological Surgeons)の年次総会にて、同グループが日米グローバルで行ったSB623の外傷性脳損傷を対象にした第II相試験(STEMTRA試験)の結果を発表する予定であると発表した。  STEMTRA試験は、2018年4月に被験者(61名)の組み入れを完了し、同年11月に「SB623の投与群は、コントロール群と比較して、統計学的に有意な運動機能の改善を認め主要評価項目を達成。」という良好な結果を得た。

医療一般

アトピー性皮膚炎、睡眠の質に影響

 睡眠の時間と質は全年代の健康に関するトピックの1つである。しかし、アトピー性皮膚炎(AD)の特徴であるそう痒は、睡眠を妨害すると考えられているものの詳細は知られていない。米国・カリフォルニア大学のFaustine D. Ramirez氏らは、英国の出生コホートを用いた縦断研究において、ADと睡眠の質の低下が小児期から関連していることを明らかにした。この結果を踏まえて著者は、「医師はすべての小児AD、とくに喘息またはアレルギー性鼻炎を併存している症例や重症例については、睡眠の質を考慮すべきであり、それを改善するための介入が必要である」とまとめている。JAMA Pediatrics誌オンライン版2019年3月4日号掲載の報告。

医療一般

心不全にスタチンを推奨できない理由

 心不全患者の体重が減少し、浮腫が改善で一安心…と思ったら、実は低栄養に陥っていた…そんな体重管理の落とし穴について、心不全患者における栄養評価・管理に関するステートメント策定委員のメンバーである鈴木 規雄氏(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院循環器内科)が「臨床現場における心臓悪液質に対するアプローチ」と題し、第34回日本静脈経腸栄養学会学術集会(2019年2月14~15日開催)で講演した。  心臓悪液質とは、心不全において負の窒素・エネルギーバランスが生じ、骨格筋の減少を伴った体重減少をきたす予後不良の病態である。この患者割合について、日本人のデータは乏しいが、欧州臨床栄養代謝学会議(ESPEN)のガイドラインによると、世界ではNYHAII~IV分類の12~16%に存在していると言われている。同氏が自施設の2018年外来心不全患者における悪液質の有症率を調べたところ「結果は14%で、ESPENガイドラインとほぼ一致する数値。つまり心不全患者の10人に1人が予後不良患者に該当する」と述べ、「このような患者の8割強はフレイルや低栄養を呈している」現況を危惧した。

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