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2018-12-31 ~ 2019-01-06

2019/01/04

非がん性慢性疼痛へのオピオイド、有益性と有害性/JAMA

 非がん性慢性疼痛に対するオピオイド使用は、プラセボとの比較において疼痛および身体機能の改善は統計学的に有意ではあるがわずかであり、嘔吐リスクは増大することが示された。また、オピオイド使用と非オピオイド使用の比較では、低~中程度のエビデンスであるが、疼痛、身体機能に関するベネフィットは同程度であった。カナダ・マックマスター大学のJason W. Busse氏らが、非がん性慢性疼痛のオピオイド使用に関する無作為化試験(RCT)のシステマティックレビューとメタ解析の結果、明らかにした。非がん性慢性疼痛に対するオピオイドの有害性および有益性は、不明なままであった。JAMA誌2018年12月18日号掲載の報告。

ジャーナル四天王

米国総合診療医の「時間がない」は本当か/BMJ

 米国のプライマリケアに従事する総合診療医(general practitioner:GP)の「患者との共同意思決定(shared decision making:SDM)や、予防的ケアをする時間がない」という主張について、米国・ミシガン大学のTanner J. Caverly氏らがマイクロシミュレーション試験で調べた結果、これまで広く持たれてきた疑念「GPは貴重な時間を“個人的なケア”の活動に費やしている」ことが確認されたという。著者は、「ひとたび個人的な時間が膨大であることを知らしめれば、プライマリケアの権威者は、増大している臨床的要求に、より多くの個人的な時間を再割当するようGPを“説得する”ための方法を、試しはじめることができるだろう」と述べている。BMJ誌2018年12月13日号(クリスマス特集号)掲載の報告。

ジャーナル四天王

高齢者の肥満診療はどうすべきか

 2019年12月18日に一般社団法人 日本老年医学会(理事長:楽木 宏実氏)は、同会のホームページにおいて『高齢者肥満症診療ガイドライン2018』(作成委員長:荒木 厚氏)を公開した。  本ガイドラインは、同会が作成方針を打ち出している「高齢者生活習慣病管理ガイドライン」、すなわち「高血圧」「脂質異常症」「肥満症」「糖尿病」のガイドラインの第3弾にあたり、日本肥満学会の協力を得て作成されたものである。作成では既刊の『肥満症診療ガイドライン2016年版』を参考に、認知症・ADL低下の観点から新たにクリニカルクエスチョン(CQ)を設定し、システマティックレビューを実施したものとなっている。

医療一般

オランザピンの治療反応に対する喫煙やコーヒーの影響

 統合失調症患者におけるオランザピン治療の有効性および安全性に対して、喫煙や大量のコーヒー摂取が及ぼす影響を、セルビア・クラグイェヴァツ大学のNatasa Djordjevic氏らが、遺伝子多型との関連で評価した。The World Journal of Biological Psychiatry誌オンライン版2018年12月4日号の報告。  対象は、30日間オランザピン投与を行った統合失調症患者120例。治療の有効性は、3つの異なる精神医学的尺度を用いて評価し、安全性については、代謝性副作用および錐体外路症状の評価を行った。遺伝子型の判定には、CYP1A2*1C、CYP1A2*1F、CYP1A1/1A2の遺伝子多型、CYP2D6*3、CYP2D6*4、CYP2D6*6を含んだ。

医療一般

爪の写真で貧血を診断するスマホアプリを開発

 スマートフォンのアプリで指の爪を撮影するだけで、貧血を診断できるようになるかもしれない-。米エモリー大学小児科准教授のWilbur Lam氏らは、撮影した爪の画像を読み取るだけで血中ヘモグロビン値を推定し、貧血を診断できるスマートフォンアプリを開発したと、「Nature Communications」12月4日オンライン版に発表した。このアプリは爪の根元の画像の色から血中ヘモグロビン値を分析するもの。ただし、現時点ではスクリーニング目的の使用に限定され、貧血の診断に用いることはできないという。

医療一般

米国人女性で子宮がんが増加、肥満の蔓延が影響か

 米国女性の間では近年、緩やかだが着実に子宮がんの症例が増えていることが、米疾病対策センター(CDC)傘下のがん予防管理部門のJane Henley氏らの調査で明らかになった。詳細はCDC発行の「Morbidity and Mortality Weekly Report」12月7日号に掲載された。  調査の結果、子宮がんの罹患率は1999年から2015年には12%増加し、増加率は年間平均で0.7%であることが分かった。このうち68%の症例は子宮体がんを伴っていた。また、子宮がんによる死亡率も1999年から2016年にかけて21%増加し、増加率は年間平均で1.1%であった。

医療一般

社員向け短時間のうつ病研修プログラムを開発

 職場でメンタルヘルスの不調を抱える社員に適切に対応する方法を2時間で学べる研修プログラムを開発したと、九州大学大学院精神病態医学講師の加藤隆弘氏らが「PLOS ONE」12月7日オンライン版に発表した。研究は岩手医科大学神経精神科学講座教授の大塚耕太郎氏らと共同で行ったもの。暫定版のプログラムをパイロット試験として実施したところ、プログラムの受講者はメンタルヘルス不調者への対応力や理解力が向上したという。  近年、メンタルヘルスの不調を理由に休職や退職に至るケースが増えており、職場のメンタルヘルス対策の向上は喫緊の課題となっている。しかし、気分の落ち込みや意欲低下、不眠などの抑うつ症状がある人は、そのことを周囲に訴えることはほとんどなく、周囲も気づきにくかったり、声をかけづらかったりするのが現状だ。

医療一般

2018/12/31

脳梗塞後に抗うつ薬を内服しても機能向上は得られない、うつにはならない、骨折は増える(解説:岡村毅氏)-984

脳梗塞後にはうつを発症しやすく(脳梗塞ではない同等の身体機能障害と比較しても多い)、脳梗塞後うつ(post-stroke depression)と言われるが、リハビリを阻害したり、自傷・自殺の原因となることもある重大な病態である。これとは別に、脳梗塞後に抗うつ薬を内服すると、その神経保護作用から運動機能の向上がみられるという報告もある。こういった問題に対して大規模研究で果敢に挑んだのが今回のFOCUS研究である。使用された抗うつ薬はSSRIの1つfluoxetineである。勘の鋭い人はおわかりかもしれないが、fluoxetineは海外における抗うつ薬の乱用や病気喧伝(なんでも病気のせいにして薬を売ろうとすること)の文脈で批判にさらされている現代文明を象徴する薬剤の1つである。商品名はプロザックといい、『Prozac Nation』という本も有名だ。なお、わが国では販売されていない。とはいえ、多く使われるのには理由があり、はっきり言って効果も有害事象も弱いため、このような対照研究で使われるのは合理的だろう。

CLEAR!ジャーナル四天王

Resolute Onyx対Orsiro、優れているのはどっち?(解説:上田恭敬氏)-987

Onyx stentとOrsiro stentを比較した単盲検国際多施設無作為化非劣性試験の結果である。1,243症例がOnyx群に1,245症例がOrsiro群に割り付けられ、主要評価項目を1年でのtarget vessel failureとして、ほとんど除外基準のないall-comerデザインで検討された。

CLEAR!ジャーナル四天王

抗凝固薬の選択~上部消化管出血とPPIの必要性(解説:西垣和彦氏)-985

“出血しない抗凝固薬はない”。もともと抗凝固薬自体に出血をさせる力はないが、一旦出血したら止血するのに時間がかかるために出血が大事をもたらすこととなる。そもそも出血傾向をもたらすことが抗凝固薬の主作用であるので至極自明なことではあるのだが、直接経口抗凝固薬(DOAC)だけでなくビタミンK依存性凝固因子の生合成阻害薬であるワルファリンを含めて、“凝固薬自体が出血を起こさせた”と理解している方がいかに多いことか。

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