感染性心内膜炎の治療期間は治療反応性により短縮できるか(解説:寺田教彦氏)
感染性心内膜炎(IE)では、原因微生物や弁の種類(自己弁・人工弁)などに応じて、培養陰性を確認後4~6週間を目安に抗菌薬治療が行われてきた1)。この左心系IEの治療期間に関する従来の推奨は、歴史的データや専門家の意見に依存する部分が大きく2)、ペニシリン感受性streptococcal IEなど限定された患者群では短期治療を検討したRCTが存在するものの、Staphylococcus aureus、Enterococcus faecalis、streptococciという主要な原因菌による安定化した左心系IEを対象に、治療反応に応じた短縮戦略と従来の標準治療期間を比較した大規模RCTは本研究以前になかった。