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定期的に歯科受診している人は動脈硬化が進んでいない―大迫研究
2022/07/05 医療一般 日本発エビデンス
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https://www.carenet.com/news/general/hdnj/54482
一般名 | ベナゼプリル塩酸塩錠 |
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YJコード | 2144007F1027 |
剤型・規格 | 錠剤・2.5mg1錠 |
薬価 | 20.00円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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「エアコン28℃設定」にこだわらないで!医師が患者に伝えたい熱中症対策
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https://www.carenet.com/pharmacist/teian/cg002441_047.html
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薬のやめ時(2)【一目でわかる診療ビフォーアフター】Q17
2022/05/30 一目でわかる診療ビフォーアフター
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https://www.carenet.com/series/beforeafter/cg003455_017.html
高血圧症。
ベナゼプリル塩酸塩として5~10mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。但し、重症高血圧症又は腎障害を伴う高血圧症の患者では2.5mgから投与を開始することが望ましい。<用法及び用量に関連する使用上の注意>クレアチニンクリアランスが30mL/分以下、又は血清クレアチニン値が3mg/dL以上の重篤な腎機能障害のある患者では、投与量を減らすなど慎重に投与する[本剤の活性代謝物の血中濃度が上昇し、過度の血圧低下、腎機能悪化を起こす恐れがある]。
(禁忌)1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。2.血管浮腫の既往歴のある患者(アンジオテンシン変換酵素阻害剤等の薬剤による血管浮腫、遺伝性血管浮腫、後天性血管浮腫、特発性血管浮腫等)[高度呼吸困難を伴う血管浮腫を発現することがある]。3.デキストラン硫酸固定化セルロースを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中、トリプトファン固定化PVAを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中(PVA:ポリビニルアルコール)又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシス施行中の患者[ショックを起こすことがある]。4.アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜を用いた血液透析施行中(AN69を用いた血液透析施行中)の患者[透析中にアナフィラキシーを発現することがある]。5.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。6.アリスキレン投与中の糖尿病患者(但し、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)[非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている]。(慎重投与)1.両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者。2.高カリウム血症の患者。3.重篤な腎機能障害のある患者。4.高齢者。(重要な基本的注意)1.両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者においては、腎血流量の減少や糸球体濾過圧の低下により急速に腎機能悪化させる恐れがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与は避ける。2.高カリウム血症の患者においては、高カリウム血症を増悪させる恐れがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与は避ける。また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、高カリウム血症が発現する恐れがあるので、血清カリウム値に注意する。3.アリスキレンを併用する場合、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがあるため、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。なお、eGFRが60mL/分/1.73㎡未満の腎機能障害でアリスキレンとの併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避ける。4.本剤の投与により、まれに急激な血圧低下を起こす恐れがあるので、特に次の患者に投与する場合は、少量より開始し、増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら徐々に行う:1)重症高血圧症患者、2)血液透析中の患者、3)利尿降圧剤投与中の患者(特に最近利尿降圧剤投与を開始した患者)、4)厳重な減塩療法中の患者。5.手術前24時間は投与しないことが望ましい。6.降圧作用に基づく眩暈、ふらつきが現れることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させる。(相互作用)1.併用禁忌:1).デキストラン硫酸固定化セルロースを用いた吸着器によるアフェレーシス施行、トリプトファン固定化PVAを用いた吸着器によるアフェレーシス施行(PVA:ポリビニルアルコール)又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシス施行<リポソーバー、イムソーバTR、セルソーバ>[ショックを起こすことがある(陰性に荷電したデキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートにより血中キニン系の代謝が亢進し、本剤によりブラジキニン代謝が妨げられ蓄積すると考えられている)]。2).アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜を用いた血液透析<AN69>[アナフィラキシーを発現することがある(多価イオン体であるAN69により血中キニン系の代謝が亢進し、本剤によりブラジキニン代謝が妨げられ蓄積すると考えられている)]。2.併用注意:1).アリスキレン[腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察する(併用によりレニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)、なお、eGFRが60mL/min/1.73㎡未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンとの併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避ける(併用によりレニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)]。2).アンジオテンシン2受容体拮抗剤[腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察する(併用によりレニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)]。3).カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン、トリアムテレン等)、カリウム製剤[血清カリウム値が上昇することがあるので、血清カリウム値に注意する(本剤はアンジオテンシン2の生成を阻害することにより、血中アルドステロン濃度を減少させ、カリウム保持の方向に働くため<危険因子>腎機能障害)]。4).シクロスポリン[血清カリウム値が上昇することがあるので、血清カリウム値に注意する(高カリウム血症の副作用が相互に増強されると考えられる)]。5).カリジノゲナーゼ製剤[本剤との併用により過度の血圧低下が引き起こされる可能性がある(本剤のキニン分解抑制作用とカリジノゲナーゼ製剤のキニン産生作用により、血中キニン濃度が増大し血管平滑筋の弛緩が増強される可能性がある)]。6).降圧作用を有する他の薬剤(利尿降圧剤、ニトログリセリン製剤等)[降圧作用が増強されることがあるので、両剤の用量に注意する(いずれも降圧作用を有するため)]。7).リチウム製剤(炭酸リチウム)[リチウム中毒を起こすことがあるので、血中リチウム濃度に注意する(アンジオテンシン変換酵素阻害剤は腎尿細管におけるリチウムの再吸収を促進するため)]。8).非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs):(1).非ステロイド性消炎鎮痛剤<NSAIDs>(COX-2選択的阻害剤、インドメタシン等)[降圧作用が減弱されることがあるので、本剤の用量に注意する(本剤の降圧作用は一部プロスタグランジンの増加によるとされ、非ステロイド性消炎鎮痛剤はプロスタグランジン合成を阻害するため、その阻害の程度により降圧作用が減弱されることが考えられる)]。(2).非ステロイド性消炎鎮痛剤<NSAIDs>(COX-2選択的阻害剤、インドメタシン等)[腎機能を悪化させる恐れがある(プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる<危険因子>高齢者)]。9).ジペプチジルペプチダーゼ-4阻害剤(ビルダグリプチン等)[ビルダグリプチンとアンジオテンシン変換酵素阻害剤を併用している患者では、併用していない患者に比べて血管浮腫の発現頻度が高かったとの報告がある(機序は不明である)]。(高齢者への投与)高齢者では一般に過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞等が起こる恐れがある)ので、低用量(例えば2.5mg/日)から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない。また、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止する[妊娠中期及び末期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された高血圧症の患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢拘縮、頭蓋顔面変形等が現れたとの報告がある。また、海外で実施されたレトロスペクティブな疫学調査で、妊娠初期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者群において、胎児奇形の相対リスクは降圧剤が投与されていない患者群に比べ高かったとの報告がある]。2.授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には、授乳を中止させる[母乳中へ移行することが報告されている]。(小児等への投与)低出生体重児、新生児、乳児、幼児及び小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。(過量投与)1.徴候・症状:過量投与時にみられる主な症状は、過度の低血圧であり、また、電解質異常及び腎不全が起こる可能性がある。2.処置:過量投与時には、通常、次の様な処置を行う;1)本剤服用直後である場合、活性炭を投与し、また、患者の状態に応じて、早期に胃洗浄や催吐等を行う、2)活性代謝物ジアシド体(ベナゼプリラート)は透析によってわずかしか除去されないが、高度な腎機能障害の患者では、透析を考慮し、又は、血液灌流(血漿交換法)を考慮する、3)過量投与時に、著しい低血圧の場合には、患者を臥位にし、下肢を挙上させ、必要ならば血管を確保し、生理食塩液、乳酸リンゲル液の補液等を行う。(適用上の注意)薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。(その他の注意)1.インスリン又は経口血糖降下剤の投与中にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与したとき低血糖が起こりやすいとの報告がある。2.外国において、アンジオテンシン変換酵素阻害剤服用中の患者が膜翅目毒<ハチ毒>による脱感作中にアナフィラキシーを発現したとの報告がある。(取扱い上の注意)使用期限内であっても、開封後はなるべく速やかに使用する。(保管上の注意)防湿。
承認時までの調査例数608例中、81例(13.3%)に113件の副作用が認められた。主な症状としては、咳嗽38件(6.3%)、眩暈・ふらつき9件(1.5%)、頭痛4件(0.7%)などであった。また、臨床検査値異常の主なものは、ALT(GPT)上昇7件(1.2%)、AST(GOT)上昇、BUN上昇、血清クレアチニン上昇各4件(0.7%)などであった。市販後の使用成績調査6,252例中、788例(12.6%)に1,007件の副作用が認められた。主な症状としては、咳嗽459件(7.3%)、眩暈・ふらつき46件(0.7%)、頭痛11件(0.2%)などであった。また、臨床検査値異常の主なものは、血清クレアチニン上昇34件(0.5%)、BUN上昇31件(0.5%)などであった(承認時まで及び再審査終了時までの集計)。1.重大な副作用1).血管浮腫:呼吸困難を伴う顔面腫脹、口唇腫脹、舌腫脹、声門腫脹、喉頭腫脹を症状とする血管浮腫(0.1%未満)、また、腹痛を伴う小腸血管浮腫(頻度不明)が現れることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行う。2).急性腎障害(頻度不明):急性腎障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。3).高カリウム血症(頻度不明):重篤な高カリウム血症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、直ちに適切な処置を行う。4).肝炎、肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):肝炎、肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。5).無顆粒球症、好中球減少(いずれも頻度不明):無顆粒球症、好中球減少が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う(なお、アンジオテンシン変換酵素阻害剤で、腎障害のある患者、自己免疫疾患を有する患者(特に全身性エリテマトーデス)又は免疫抑制剤投与中の患者で現れやすいとの報告がある)。6).膵炎(頻度不明):膵炎が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。2.重大な副作用(類薬):他のアンジオテンシン変換酵素阻害剤で次の副作用が報告されている。このような場合には投与を中止し、適切な処置を行う。1).ネフローゼ症候群。2).天疱瘡様症状。3.その他の副作用1).過敏症:(0.1%~5%未満)発疹、そう痒、(0.1%未満)光線過敏症[このような場合には投与を中止する]。2).腎臓:(0.1%~5%未満)BUN上昇、血清クレアチニン上昇、(0.1%未満)蛋白尿、頻尿。3).血液:(0.1%~5%未満)貧血、(0.1%未満)白血球減少、血小板減少、好酸球増多[観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う]。4).精神神経系:(頻度不明)協調異常、いらいら感、抑うつ、(0.1%~5%未満)眩暈・ふらつき、頭痛、(0.1%未満)眠気、不眠、不安。5).循環器:(頻度不明)起立性低血圧、(0.1%~5%未満)過度の血圧低下、(0.1%未満)胸部不快感、動悸。6).消化器:(0.1%未満)嘔気・嘔吐、便秘、胃もたれ、心窩部痛、腹部膨満感、下痢。7).肝臓:(0.1%~5%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al-P上昇、LDH上昇。8).呼吸器:(頻度不明)咳嗽、副鼻腔炎、(0.1%~5%未満)咽頭部不快感。9).電解質:(0.1%~5%未満)血清カリウム値上昇[特に重篤な腎機能障害、糖尿病を有する患者では注意する]、(0.1%未満)血清ナトリウム値低下[観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う]。10).その他:(頻度不明)背部痛、インポテンス、低血糖、関節痛、筋肉痛、(0.1%~5%未満)CK上昇(CPK上昇)、尿酸上昇、ほてり、(0.1%未満)倦怠感、脱力感、口唇乾燥感、味覚異常、視覚障害(霧視等)、肩こり、浮腫、耳鳴、手指関節腫脹、知覚異常、性欲減退、口渇。
ベナゼプリル塩酸塩は経口投与後、加水分解により活性代謝物であるジアシド体(ベナゼプリラート)に変換される。ベナゼプリラートは、血中・組織中のアンジオテンシン変換酵素(ACE)を特異的に阻害することで、アンジオテンシンIIの生成を抑制し、末梢血管抵抗を減弱させる。また、アンジオテンシンIIの減少は、アルドステロン分泌抑制につながり、腎での水・Na+の再吸収抑制による体液量減少が降圧機序の一部として寄与する。さらにブラジキニンを不活性化するキニナーゼIIとACEは同一酵素であるため、ベナゼプリラートはブラジキニンの不活性化を抑制し、ブラジキニンの降圧作用を増強する。1.ACE阻害作用(1)Invitro試験において、ベナゼプリラートはウサギ肺粗標本から調製したACEの活性を阻害した。(2)ベナゼプリル塩酸塩、ベナゼプリラートをラット及びイヌに経口投与あるいは静脈内投与すると、外因性アンジオテンシンIによる昇圧反応は抑制された。(3)高血圧自然発症ラット(SHR)への反復経口投与試験において、ベナゼプリル塩酸塩は血管壁の組織中ACE活性に対して持続的な阻害作用を示した。(4)健康成人に対してベナゼプリル塩酸塩5mgを反復経口投与(1日1回7日間)すると、血清ACE活性は24時間にわたり持続的に抑制された。2.降圧作用(1)SHR及び腎性高血圧ラットへのベナゼプリル塩酸塩単回経口投与は用量依存的な降圧作用を示したが、正常血圧ラットの血圧に対する影響は極めて小さかった。(2)SHR、腎性高血圧ラットにおいてベナゼプリル塩酸塩の1日1回28日間の連続経口投与は安定した降圧作用を示した。また、休薬に伴う血圧のリバウンド現象はみられなかった。(3)本態性高血圧症患者において、通常用量のベナゼプリル塩酸塩を1日1回反復経口投与したとき、24時間にわたって安定した降圧作用が持続し、血圧日内変動幅及び日内較差にはほとんど影響がみられなかった。(4)SHRにベナゼプリル塩酸塩を1ヵ月間経口投与したとき、心臓、腎臓、脳等の主要臓器の血流量に有意な影響を及ぼすことなく血圧低下がみられた。3.カリクレイン-キニン系への作用イヌへのベナゼプリル塩酸塩及びベナゼプリラートの静脈内投与はブラジキニンによる降圧作用を有意に増強した。4.その他の作用(1)SHRにベナゼプリル塩酸塩を12週間連続経口投与したとき、降圧作用に伴い高血圧性心肥大の抑制作用が認められた。(2)腎障害のあるSHRへのベナゼプリル塩酸塩の4週間連続経口投与試験において、降圧作用とともに尿蛋白排泄の抑制が認められた。
軽症~中等症の本態性高血圧症を対象とした一般臨床試験及び二重盲検比較試験における本剤の降圧率は72.6%(304/419)であった。重症高血圧症、腎障害を伴う高血圧症を対象とした一般臨床試験の降圧率はそれぞれ88.6%(31/35)、88.2%(30/34)であった。また、軽症~中等症の本態性高血圧症を対象とした長期投与試験における本剤の降圧率は単独投与例で78.6%(44/56)、利尿薬との併用投与例で85.2%(23/27)であった。なお、軽症~中等症の本態性高血圧症を対象とした二重盲検比較試験において本剤の有用性が認められている。