統合失調症患者における「禁煙」は治療に影響を与えるか?

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ケアネット

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 統合失調症患者の喫煙率がなぜ高いのか? この理由に関してはいまだ明らかになっていない。従来、この疑問を評価した研究では、不均一な集団をサンプリングし、不一致な所見を示していた。Krishnadas氏らはスコットランドのNithsdale在住の統合失調症患者131例を対象に臨床像、社会的適応とニコチン依存の関係を横断的に調査した。Br J Psychiatry誌オンライン版2012年8月9日号の報告。

主な結果は以下のとおり。

・喫煙者は若く、主に男性、3回以上の失業経験があった。
・ニコチン依存が重症であった患者は、PANSSの陽性尺度スコアがより高かった。また、抗精神病薬が高用量で投与されていた。
・ニコチン依存が軽症であった患者は、PANSSの陰性症状スコアがより高かった。
・ニコチン依存の重症度は社会的な適応不足と相関していた。

 本研究では、統合失調症患者におけるニコチン依存と臨床症状・社会的適応との関係が示唆された。今後、これらの関係がさらに解明されれば、統合失調症治療における喫煙管理の意義が明らかになるかもしれない。

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(ケアネット 鷹野 敦夫)

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