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レボチロキシンの静注投与は不安定な脳死患者の心臓提供率を向上させるか?(解説:小野稔氏)
2024/01/12 CLEAR!ジャーナル四天王
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https://www.carenet.com/news/clear/journal/57826
一般名 | リオチロニンナトリウム錠 |
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YJコード | 2431003F1035 |
剤型・規格 | 錠剤・5μg1錠 |
薬価 | 9.80円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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粘液水腫、クレチン症、甲状腺機能低下症(原発性甲状腺機能低下症及び下垂体性甲状腺機能低下症)、慢性甲状腺炎、甲状腺腫。
リオチロニンナトリウムとして、初回量は1日5~25μgとし、1~2週間間隔で少しずつ増量する。維持量は1日25~75μgとする。なお、年齢、症状により適宜増減する。
(禁忌)新鮮な心筋梗塞のある患者[基礎代謝の亢進により心負荷が増大し、病態が悪化することがある]。(慎重投与)1.狭心症、陳旧性心筋梗塞、動脈硬化症、高血圧症等の重篤な心・血管系障害のある患者[基礎代謝の亢進による心負荷により、病態が悪化する恐れがあるので、投与する必要がある場合には少量から開始し、通常より長期間をかけて増量し、維持量は最少必要量とする]。2.副腎皮質機能不全、脳下垂体機能不全のある患者[副腎クリーゼを誘発し、ショック等を起こすことがあるので、副腎皮質機能不全の改善(副腎皮質ホルモンの補充)を十分にはかってから投与する]。3.糖尿病患者[血糖管理状況が変わることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与する]。4.高齢者。(重要な基本的注意)甲状腺機能低下症及び粘液水腫の患者には、少量から投与を開始し、観察を十分に行い、漸次増量して維持量とすることが望ましい(なお、本剤は他の甲状腺ホルモン製剤より効果の発現が早く持続が短いので、その点を考慮して投与する)。(相互作用)併用注意:1.クマリン系抗凝血剤(ワルファリンカリウム等)[本剤はクマリン系抗凝血剤の作用を増強する恐れがあるので、プロトロンビン時間等を測定しながらクマリン系抗凝血剤の用量を調節するなど慎重に投与する(甲状腺ホルモンがビタミンK依存性凝固因子の異化を促進することが考えられている)]。2.交感神経刺激剤(アドレナリン、ノルアドレナリン、エフェドリン含有製剤・メチルエフェドリン含有製剤)[本剤はこれらの作用を増強し、冠動脈疾患のある患者に併用すると冠不全のリスクが増大する恐れがあるので慎重に投与する(甲状腺機能亢進症では心臓のカテコールアミンに対する感受性が増大することが考えられている)]。3.強心配糖体製剤[甲状腺機能亢進状態では血清ジゴキシン濃度が低下し、甲状腺機能低下状態では血清ジゴキシン濃度が上昇するとの報告があるため、甲状腺機能亢進状態では通常より多量の、甲状腺機能低下状態では通常より少量の強心配糖体製剤の投与を必要とすることがあるので、併用する場合には強心配糖体製剤の血中濃度をモニターするなど慎重に投与する(吸収、腎排泄、分布容積、血中半減期あるいは心筋の反応性の変化が関与していると考えられている)]。4.血糖降下剤[血糖降下剤を投与している患者に本剤を投与すると、血糖管理状況が変わる恐れがあるので、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら両剤の用量を調節するなど慎重に投与する(甲状腺ホルモンはインスリン分泌、肝での糖新生、末梢組織での糖の取込み等糖代謝系全般にわたって作用し、血糖値を変動(上昇あるいは低下)させることが考えられている)]。5.コレスチラミン<経口>、コレスチミド<経口>、鉄剤<経口>、アルミニウム含有制酸剤<経口>、炭酸カルシウム<経口>、炭酸ランタン水和物<経口>、セベラマー塩酸塩<経口>[同時投与により本剤の吸収が遅延又は減少する恐れがあるので、併用する場合には本剤との投与間隔をできる限りあけるなど慎重に投与する(本剤が併用薬剤と結合し、腸管吸収が低下することが考えられている)]。6.フェニトイン製剤、カルバマゼピン、フェノバルビタール[これらの薬剤は本剤の血中濃度を低下させる恐れがあるので、併用する場合には本剤を増量するなど慎重に投与する(これらの薬剤が甲状腺ホルモンの異化を促進することが考えられている)]。7.アミオダロン[アミオダロンは甲状腺ホルモン値を低下させる恐れがあるので、併用する場合には本剤を増量するなど慎重に投与する(アミオダロンが甲状腺ホルモンの脱ヨード化を阻害することが考えられている)]。8.経口エストロゲン製剤(結合型エストロゲン、エストラジオール、エストリオール等)[経口エストロゲン製剤は甲状腺ホルモン値を低下させる恐れがあるので、併用する場合には本剤を増量するなど慎重に投与する(経口エストロゲン製剤がサイロキシン結合グロブリンを増加させることが考えられている)]。(高齢者への投与)高齢者に投与する場合は、少量から投与を開始し、通常より長期間をかけて増量し、維持量は最少必要量とするなど注意する[本剤を投与すると基礎代謝の亢進による心負荷により狭心症等を来す恐れがあり、また、一般に高齢者では生理機能が低下している]。(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。(過量投与)1.症状:「副作用」の項参照。2.処置:一度に大量服用した場合には、本剤吸収の抑制(状況に応じ催吐・胃洗浄、コレスチラミンや活性炭の投与等)及び対症療法(換気維持のための酸素投与、交感神経興奮症状に対するプロプラノロール等のβ-遮断剤の投与、うっ血性心不全に対する強心配糖体の投与や発熱、低血糖及び脱水に対する処置等)を行う。(適用上の注意)薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。(取扱い上の注意)使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用する。(保管上の注意)開封後も遮光。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない(再審査対象外)。1.重大な副作用(いずれも頻度不明)1).ショックが現れることがある。2).狭心症、うっ血性心不全が現れることがある(このような場合には過剰投与の恐れがあるので、減量、休薬等の適切な処置を行う)。3).著しいAST上昇(著しいGOT上昇)、著しいALT上昇(著しいGPT上昇)、著しいγ-GTP上昇等、発熱、倦怠感等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。4).副腎皮質機能不全、脳下垂体機能不全のある患者では、副腎クリーゼが現れることがあるので、副腎皮質機能不全の改善(副腎皮質ホルモンの補充)を十分にはかってから投与し、全身倦怠感、血圧低下、尿量低下、呼吸困難等の症状が現れた場合には適切な処置を行う。2.その他の副作用(頻度不明)1).過敏症:発疹等[このような場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う]。2).肝臓:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ-GTP上昇[このような場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う]。3).循環器:心悸亢進、脈拍増加、不整脈[このような場合には、過剰投与の恐れがあるので、減量、休薬等適切な処置を行う]。4).精神神経系:振戦、不眠、頭痛、眩暈、発汗、神経過敏・興奮・不安感・躁うつ等の精神症状[このような場合には、過剰投与の恐れがあるので、減量、休薬等適切な処置を行う]。5).消化器:食欲不振、嘔吐、下痢[このような場合には、過剰投与の恐れがあるので、減量、休薬等適切な処置を行う]。6).その他:筋肉痛、月経障害、体重減少、脱力感、皮膚潮紅[このような場合には、過剰投与の恐れがあるので、減量、休薬等適切な処置を行う]。
1.体温・エネルギー代謝に対する作用熱産生の増加、基礎代謝率の上昇、酸素消費の増大をもたらし、これらはチトクローム系酵素蛋白質の増加によると考えられている(甲状腺機能低下症患者、ラット)。2.成長、成熟に対する作用成長を促進するが、多量ではかえって成長を抑制する。骨、歯の成長にも促進的に作用し骨端線の閉鎖を促す(ラット)。3.蛋白代謝に対する作用蛋白質合成促進作用を示す。この作用は、RNAポリメラーゼの活性の増大、m‐RNA生成の促進、リボゾームにおける蛋白生成の促進等によるとされている(甲状腺機能低下症患者、ラット)。一方、過量では蛋白分解が合成を上まわるためN平衡は負となる。4.糖質代謝に対する作用末梢組織での糖利用を高め、肝グリコーゲンの分解を促進して血糖を上昇させる(ラット)。5.脂質代謝に対する作用血清コレステロール、中性脂肪、リン脂質、β‐リポプロテイン、脂肪酸等の低下作用を示す(甲状腺機能低下症患者、ラット)。6.水及び電解質代謝に対する作用組織から血液への水分移動促進による血液量の増加、代謝亢進に伴う循環血液量の増加、糸球体ろ過量の増大等により利尿作用を示す。また、尿中へのNa、Kの排泄を増加させる(甲状腺機能低下症患者、健常人)。
該当データなし