エンブレルとメトトレキサートの併用療法が医療面と経済面で効果 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2008/10/06 ワイス株式会社は、韓国ソウルで開催された「薬剤経済学及びアウトカム研究国際学会(ISPOR)第3回アジア太平洋会議」において、関節リウマチ患者に対するエンブレル(一般名: エタネルセプト)とメトトレキサートの併用療法が、関節リウマチの進行を食い止めるだけでなく、患者本人および政府にかかる経済的負担を軽減することが報告されたと発表した。報告はCOMET試験(COmbination of Methotrexate and ETanercept in Active Early Rheumatoid Arthritis: 早期活動性関節リウマチ患者を対象としたエンブレルとメトトレキサートの併用に関する臨床試験)の結果で、エンブレルとメトトレキサートの併用群のうち、50%の患者が「寛解」(疾患活動性スコアDAS28が2.6未満)に到達したという。 また、身体機能改善(HAQが0.5未満)に到達した割合は、メトトレキサート単独投与群では28%と39%だったのに対し、エンブレルとメトトレキサート併用群では55%近くを占めた。 さらに、1年目の段階で「画像的寛解」(TSSが0.5以下。X線検査で関節破壊の進行が認められなかった状態)に到達した割合は、メトトレキサート単独投与群では59%に留まったが、エンブレルとメトトレキサート併用群では初めて80%に達した。そして、併用群の労働損失日数は、メトトレキサート単独投与群のおよそ半分で、英国国立臨床研究所(NICE)のモデルによると、質調整生存年(QALY)当たりの費用も低減したという。詳細はプレスリリースへhttp://www.wyeth.jp/news/2008/0926.asp 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 「メトトレキサートをいかに安全に使いこなせるか」が関節リウマチ治療の鍵 医療一般(2013/04/23) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 混合型脂質異常症へのRNA干渉薬zodasiran、TGを有意に低下/NEJM(2024/06/07) がんの臨床試験への参加でOSが延長するか?/JAMA(2024/06/07) メトホルミンは低リスク限局性前立腺がんの進行を抑制するか?(MAST)/ASCO2024(2024/06/07) ロルラチニブ、ALK肺がん1次治療の効果をさらに改善、5年PFS中央値に到達せず(CROWN)/ASCO2024(2024/06/07) HR+/HER2-転移乳がん、SG+ペムブロリズマブvs.SG(SACI-IO HR+)/ASCO2024(2024/06/07) 国内の患者・市民参画(PPI)に光、「患医ねっと」がMade with Patients Award受賞(2024/06/07) “アルバイト代”の占める割合、収入・診療科による違いは?/医師1,000人アンケート(2024/06/07) 東日本大震災による住宅被害や精神的ダメージと修正可能な認知症リスクとの関連(2024/06/07)