話題のマイナ保険証、機器の設置率やトラブル報告は?/1,000人アンケート

提供元:ケアネット

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公開日:2023/07/19

 

 皆さんの施設ではマイナ保険証の利用で困った事例はないだろうか? ある報道によると、オンライン資格確認の導入施設の65%以上1)で何らかのトラブルが発生しているという。そこで今回、ケアネット会員のうち、20床未満の施設を経営/勤務する医師1,000人の実情を伺うべく「マイナ保険証で困っていること」についてアンケートを実施した。

カードリーダーの設置率、昨年10月から40ポイント上昇

 昨年10月、マイナ保険証が本格導入した際にもケアネットでは『マイナ保険証への対応』についてアンケートを実施しており、前回に続き今回も「マイナンバーカードの取得と保険証への連携手続き」「カードリーダーの設置状況」に関する調査を行った。昨年10月と今回の調査を比較した各変化率は以下のとおり。

●マイナンバーカードの取得と保険証への連携手続き
・マイナンバーカードを取得している:59% → 76%(+17ポイント)
・取得しており、連携手続きを終えた:33% → 60%
・取得しており、これから手続き予定:26% → 16%

●カードリーダーの設置状況
・対応済:20% → 60%(+40ポイント)
・対応準備中:35% → 18%
・未設置:45% → 22%
 ※様子をみて検討する・迷っている、その他、対応予定はない、を含む

最も困るトラブルは「システム関連」

 設置義務が課されていることから、上記の結果にも反映されているようにこの半年で設置状況も変わりつつあるようだが、設置施設が増え、利用者が増えれば必然的にトラブルに見舞われる割合も増えるだろう。では、実際にどのようなトラブルが多いのかを調べたところ、「システム関連」が最も多く、「患者説明/窓口対応の負担」「登録情報の不備」とつづいた。また、トラブルが生じている施設の約4割で診療にも影響が生じているということが明らかになった。

<カードリーダー設置後に困っていること>
・顔認証エラー多発(50代・内科)
・資格確認で該当なしがよくある(60代・内科)
・リーダーが動かないとレセコン、レントゲンすべてが止まる(50代・内科)
・マイナ保険証使用中はほかのシステムが使えない(30代・腎臓内科)
・マイナカードリーダーの読み込みが遅い(50代・整形外科)
・保険証が変更になっていてもひも付けがすぐにされていないことがある(40代・皮膚科)
・勤務先変更により保険証も変更しているにもかかわらず、勤務先の手続きが滞っているためにマイナ保険証へタイムリーに反映されていない(50代・皮膚科)
・本人しか取得することができず、介護の必要な家族が取得するのは難しい(50代・内科)
・オンライン診療でマイナ保険証が使えない(60代・脳神経外科)
・発熱外来でドライブスルー利用の患者さんがマイナ保険証を利用できない(40代・内科)
・管理業務の負担が増える。保守費用が増える。マイナ保険証のほうが再診の保険証の確認により多くの時間がかかる(40代・糖尿病/代謝・内分泌科)
・回線設置・セキュリティー対応を含むランニングコストで月5万円の負担を強いられる(50代・循環器内科)

 このほか、アンケートの詳細やマイナ保険証に関する意見などは以下のページで公開されている。
マイナ保険証の対応、困っていることは?

<アンケート概要>
目的:利用可能な医療機関の65%でシステム上のトラブルを経験している(全国保険医団体連合会の最終集計結果より)と報道があったことから、会員医師の状況を確認した。
対象:病床数20床未満のケアネット会員医師 1,000人
調査日:2023年6月23日
方法:インターネット

(ケアネット 土井 舞子)