日本人青年におけるインターネット依存とメンタルヘルスとの関連

提供元:ケアネット

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公開日:2021/04/12

 

 インターネット依存とメンタルヘルスの不調は、青年期の大きな問題である。日本大学の大塚 雄一郎氏らは、インターネット依存とメンタルヘルスの不調が、互いにリスク因子となりうる双方向の関連性を示すかどうかについて、検討を行った。Iranian Journal of Public Health誌2020年11月号の報告。

 本縦断的学校ベース調査では、日本の中都市の高等学校8校より1年生1,547人をベースライン対象とし、1年間のフォローアップ調査を行った。インターネット依存は、Youngのインターネット依存尺度日本語版を、メンタルヘルスは、12項目GHQ精神健康調査を用いて評価した。インターネット依存が青年のメンタルヘルスの不調と関連するか、またメンタルヘルスの不調がインターネット依存の発症と関連するかを調査するため、共変量を含む回帰分析を行った。

 主な結果は以下のとおり。

・1年間におけるインターネット依存の発症率は22.0%、メンタルヘルス不調の発生率は8.8%であった。
・重回帰分析では、メンタルヘルスの不調がインターネット依存を促進すること(調整オッズ比:2.17、95%CI:1.45~3.25)、インターネット依存がメンタルヘルスの不調を促すこと(調整オッズ比:2.39、95%CI:1.36~4.20)が示唆された。

 著者らは「インターネット依存とメンタルヘルスの不調との間に相関が認められた。青年、その保護者、学校では、インターネットを適切に使用するためのポリシーを作成する必要がある」としている。

(鷹野 敦夫)

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