日本人高齢者のライフスタイル活動と認知症リスク

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 高齢化や慢性疾患状態の増加に伴い、認知症の有病率は上昇している。国立長寿医療研究センターの島田 裕之氏らは、日本の地域在住の高齢者における、日常生活や社会的役割を含むライフスタイル活動と認知症発症との関連について調査を行った。Geriatrics & Gerontology International誌オンライン版2018年8月21日号の報告。

 65歳以上の高齢者4,564例を対象に、年齢、性別で層別化し、縦断的研究を行った。ライフスタイル活動、認知症のリスク因子、認知症の新規発症を調査した。

 主な結果は以下のとおり。

・平均42.6ヵ月後、認知症の新規発症は219例(4.8%)であった。
・Cox比例ハザード回帰モデルを用いた生存分析において、認知症発症率が有意に低かった因子は以下のとおりであった。
 ●日常的な会話(ハザード比[HR]:0.56、95%信頼区間[CI]:0.35~0.89、p=0.015)
 ●自動車運転(HR:0.63、95%CI:0.45~0.88、p=0.007)
 ●ショッピング(HR:0.57、95%CI:0.34~0.96、p=0.033)
 ●フィールドワークまたはガーデニング(HR:0.71、95%CI:0.54~0.94、p=0.016)

 著者らは「高齢者における特定のライフスタイル活動は、認知症を予防するうえで、重要な役割を果たすと考えられる。また、認知症の予防のための活動は、年齢や性別により異なる可能性がある」としている。

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(鷹野 敦夫)

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