医師から情報提供あったのは約2割~遺伝性乳がん・卵巣がん

提供元:
ケアネット

医師から情報提供あったのは約2割~遺伝性乳がん・卵巣がんのイメージ

 アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役会長:マーク・デュノワイエ)は、9月最終週の「遺伝性乳がん・卵巣がん(HBOC)啓発週間」に合わせて、乳がん・卵巣がん患者を対象にHBOC関連情報へのニーズと情報の入手状況についての調査を実施。その結果、患者の6割以上は診療時に医師からHBOCの情報を得たいと思っていたにもかかわらず、実際に情報を得ることができたと回答したのは約2割に留まっていることが明らかとなった。

 HBOCは、乳がん・卵巣がん患者の約5~10%を占め、BRCA1あるいは BRCA2というがん抑制遺伝子の生まれつきの変異が原因で発症する「遺伝性腫瘍」。BRCA1/2遺伝子の変異は、親から子へ、性別に関係なく50%の確率で受け継がれる。HBOCでは、乳がんと卵巣がんの両方の発症、乳がんの若年発症やトリプルネガティブ乳がん、両方の乳房での発症や片方に複数回発症するという特徴が報告されている。BRCA1/2遺伝子変異を持つ場合、乳がんの発症率が6~12倍、卵巣がんの発症率が8~60倍高いといわれており、発症前に正しくリスクを認識するため、そしてより良い治療を選択するためには、HBOCに対する十分な理解が必要となっている。

患者は医師からの情報提供を望むも、主な認知経路はテレビやネット
 調査は、乳がんまたは卵巣がんを治療中、もしくは治療経験のある計154人を対象に、2017年9月にオンラインで実施された。乳がん・卵巣がんの治療中に、医師からどのような情報提供をしてほしい(ほしかった)かという問いに対し、「遺伝性かどうかについて」は62.3%、「自分以外の血縁者への遺伝リスクについて」は53.9%と、それぞれ過半数が医師から情報提供をしてほしいと思っていることがわかった。一方で、「医師から遺伝性かどうかについて説明があった」と回答したのは22.1%。「自分以外の血縁者への遺伝リスクについて説明があった」と回答したのは29.2%に留まった。

 HBOCについてどんな情報源を通じて知ったかという問いに対しては、テレビ・ラジオが64.2%と最も多く、次いでインターネットが43.3%であった。医師は26.9%に留まり、新聞・雑誌と並ぶという結果となっている。

約6割がさらに詳しい情報を知りたいと回答
 血縁者の中に、「乳がん・卵巣がん・前立腺がん」の診断を受けたことがある人がいるかという問いに対しては、第一度近親者(父母、きょうだい、子供)で100%、 第二度近親者(祖父母、おじ、おば、めい、孫)で96.4%、 第三度近親者(曾祖父母、大おじ、大おば、いとこ、おい・めいの子供、曾孫)で71.6%ががん診断歴を認識しており、自身の「がん家族歴」についての把握度は高いことがわかった。

 また、調査を通じてHBOCについて説明を受けたことで、「自分の子供など親族のことが心配になった」(33.1%)、「自分の乳がん・卵巣がんが遺伝性なのか知りたいと思った」(27.3%)など、 自身のがんとHBOCとの関連性を意識した回答者は63%に上ることが明らかになった。そのうえで、今後さらにHBOCについて「知りたい」と回答した乳がん・卵巣がん患者は58.4%に上り、さらなる情報提供へのニーズが明らかとなっている。

■参考
アストラゼネカ株式会社プレスリリース

(ケアネット 遊佐 なつみ)

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