エビリファイ、うつ病・うつ状態の補助療法の効能申請

提供元:ケアネット

印刷ボタン

公開日:2012/09/04

 

大塚製薬株式会社は3日、抗精神病薬「エビリファイ」 (一般名:アリピプラゾール)に関し、大うつ病性障害患者を対象にアリピプラゾール補助療法の臨床試験を日本で実施し、有効性及び安全性が確認されたことから、日本で初めてうつ病・うつ状態の補助療法に対する効能追加の承認申請を行ったと発表した。

うつ病は、国内では生涯に約15人に1人が経験する身近なものといわれている。日本人の生涯有病率は6.3%で、うつ病の患者数は12年間で2.4倍に増加し、平成20年には104.1万人とされている。大うつ病性障害は一般的にうつ病といわれ、治療には、一般的に抗うつ薬が処方される。抗うつ薬で患者の症状は50~60%改善するといわれていますが、抗うつ薬の治療で症状が落ち着いて安定した状態となるのは30~40%だという。さらに、既存の抗うつ薬でうつ病の様々な症状が十分に改善されない患者もいる。

同社は、国内でのうつ病・うつ状態の補助療法の効能追加承認に向け、大うつ病性障害患者を対象に第III相二重盲検比較試験を実施し、2012年4月に得られた同試験の結果を踏まえ、承認申請を行った。

エビリファイは、世界で初めてのドパミンD2受容体パーシャルアゴニスト作用を有する抗精神病薬で、2002年11月最初に米国で販売され、現在では世界60カ国・地域以上で販売されている。2007年11月には米国において世界で初めて大うつ病性障害の補助療法の適応症を取得している。

詳細はプレスリリースへ
http://www.otsuka.co.jp/company/release/2012/0903_01.html