早起きをして1日を活動的に過ごす高齢者は認知機能が衰えにくい
毎朝7時前に起床し、1日を通して活動的に過ごす習慣のある65歳以上の人は、1日の活動パターンがきっちりと決まっていない人に比べて、認知機能検査の成績が良く、抑うつ症状を有する可能性も低いことが明らかになった。米ピッツバーグ大学精神病学分野のStephen Smagula氏らが実施したこの研究の詳細は、「JAMA Psychiatry」に8月31日掲載された。
この研究は、米国全国健康栄養調査(NHANES)の2011年から2014年の縦断データを解析したもの。目的は、米国の高齢者に典型的な1日の活動パターンというものがあるのかどうか、また、それらのパターンが認知機能やメンタルヘルスに関連するのかどうかを調べることであった。対象は65歳以上の1,800人(平均年齢72.9歳、女性57%)で、平均6.9日にわたって手首に付けた活動量計で活動量が記録されていた。対象者はさらに、質問票を通して抑うつ症状と認知機能についても評価されていた。