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創部の麻酔【一目でわかる診療ビフォーアフター】Q20
2022/06/20 一目でわかる診療ビフォーアフター
創部の麻酔【一目でわかる診療ビフォーアフター】Q20
https://www.carenet.com/series/beforeafter/cg003455_020.html
一般名 | ポリドカノール注射液 |
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YJコード | 3329405A4021 |
剤型・規格 | 液剤・3%2mL1管 |
薬価 | 843.00円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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創部の麻酔【一目でわかる診療ビフォーアフター】Q20
2022/06/20 一目でわかる診療ビフォーアフター
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https://www.carenet.com/series/beforeafter/cg003455_020.html
2.
縫合時の手袋【一目でわかる診療ビフォーアフター】Q19
2022/06/13 一目でわかる診療ビフォーアフター
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https://www.carenet.com/series/beforeafter/cg003455_019.html
3.
縫合のgolden time【一目でわかる診療ビフォーアフター】Q18
2022/06/06 一目でわかる診療ビフォーアフター
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https://www.carenet.com/series/beforeafter/cg003455_018.html
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国内初の直接作用型第Xa因子阻害剤中和剤オンデキサ発売/アレクシオンファーマ・アストラゼネカ
2022/05/31 医療一般
国内初の直接作用型第Xa因子阻害剤中和剤オンデキサ発売/アレクシオンファーマ・アストラゼネカ
https://www.carenet.com/news/general/carenet/54441
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口腔の傷(歯牙や舌、頬粘膜損傷)に対する縫合処置【漫画でわかる創傷治療のコツ】第10回
2022/05/26 漫画でわかる創傷治療のコツ
口腔の傷(歯牙や舌、頬粘膜損傷)に対する縫合処置【漫画でわかる創傷治療のコツ】第10回
https://www.carenet.com/series/vitaminsensei/cg003106_010.html
一次性下肢静脈瘤の硬化退縮。<効能・効果に関連する使用上の注意>1.伏在静脈瘤本幹の治療を行う場合には、本剤を用いて、フォーム硬化療法にて行う。2.液状硬化療法について、直径8mmを超える一次性下肢静脈瘤に対する本剤の有効性及び安全性は確認されていない。3.フォーム硬化療法について、直径12mmを超える一次性下肢静脈瘤に対する本剤の有効性及び安全性は確認されていない。
1.液状硬化療法で使用する場合:直径3mm以上8mm以下の一次性下肢静脈瘤を対象に、1穿刺あたりポリドカノールとして15~30mgを基準として静脈瘤内に1箇所又は2箇所以上投与する。なお、1回の総投与量はポリドカノールとして2mg/kg以下とする。1回の処置で治療が終了しない場合、次回の投与は原則として1週間後とする。2.フォーム硬化療法で使用する場合:中型又は大型の一次性下肢静脈瘤を対象に、静脈瘤内に1箇所又は2箇所以上投与する。1穿刺あたりの最大投与量は、対象となる静脈瘤の大きさに応じてフォーム硬化剤として4~6mLとする。なお、1回の総投与量はポリドカノールとして2mg/kg以下、かつ、フォーム硬化剤として10mL以下とする。1回の処置で治療が終了しない場合、次回の投与は原則として1週間後とする。<用法・用量に関連する使用上の注意>1.共通:体重別の1日上限投与量は次を参照する。体重50kgの1日上限投与量:3.3mL(ポリドカノールとして99mg)。体重60kgの1日上限投与量:4.0mL(ポリドカノールとして120mg)。体重70kgの1日上限投与量:4.6mL(ポリドカノールとして138mg)。2.液状硬化療法で使用する場合:1).液状硬化療法で使用する場合、静脈瘤径別の使用薬剤は静脈瘤径直径3mm以上8mm以下は本剤を使用し、注入量は必要最小限にとどめる。2).投与方法:液状硬化療法で使用する場合、静脈針又は翼状針を静脈瘤内に穿刺して血液の逆流等で瘤内に穿刺されていることを確認し、まず生理食塩液等を注入し瘤内の血液をなるべく除外したのち、本剤をゆっくり注入する。液状硬化療法で使用する場合、注入後は、直ちに枕子等で圧迫後、弾力包帯又は弾力ストッキングを装着し、投与部位の血管内皮を接着させ、積極的に歩行させるか、屈伸運動を行い、深部静脈血栓形成の防止に努める。3).投与後処置:液状硬化療法で使用する場合、弾力包帯又は弾力ストッキングを用い、圧迫は最低1週間行う(圧迫1週間後に下肢検査を行う)血栓切除術は圧迫1週間後の時点で行い、その後弾力ストッキングで約1カ月間圧迫する。4).液状硬化療法で使用する場合、有害事象の発現頻度が比較的高く、患者の選択も含め、慎重に投与する。3.フォーム硬化療法で使用する場合:1).静脈瘤サイズ別の1穿刺あたりの投与量は次を参照し、注入量は必要最小限にとどめる。0.5%製剤はフォーム硬化療法には使用しない。静脈瘤のサイズが中型又は大型の静脈瘤の例:小伏在静脈瘤;1穿刺あたりの投与量:通常4mL(ポリドカノールとして120mg)以下。静脈瘤のサイズが中型又は大型の静脈瘤の例:大伏在静脈瘤;1穿刺あたりの投与量:通常4mL(ポリドカノールとして120mg)以下(最大6mL(ポリドカノールとして180mg)以下)。2).フォーム硬化剤の調製方法:(1).細菌による汚染を避けるため、フォーム硬化剤の調製は投与直前に行う。(2).フォーム硬化剤の調製方法はTessari法等を用いる(「フォーム硬化剤の調製方法」参照)。(3).調製したフォーム硬化剤は速やかに使用し、余剰のフォーム硬化剤は廃棄する。3).投与方法:(1).フォーム硬化療法で使用する場合、25G又はそれより太い静脈針、もしくは翼状針を静脈瘤内に穿刺して血液の逆流等で瘤内に穿刺されていることを確認し、下肢を挙上させ、フォーム硬化剤をゆっくり注入する。(2).フォーム硬化剤の注入は、原則として超音波ガイド下で行う。(3).大伏在静脈瘤及び小伏在静脈瘤に対しては、伏在大腿静脈接合部より最低8~10cm離れた部位にフォーム硬化剤を注入する。フォーム硬化療法で使用する場合、超音波検査で深部静脈系に大量のフォームを認めた際には、患者に足関節の背屈などの筋活動を行わせる。4).投与後処置:(1).圧迫方法:フォーム硬化療法で使用する場合、フォーム硬化剤を注入後、投与部位を被覆し、2~5分間の下肢の運動を避け、バルサルバ法や筋活動を行わせないように努める。フォーム硬化療法の場合、投与部位の圧迫は、即時圧迫を避け、大伏在静脈及び小伏在静脈は約10分後、側枝静脈瘤、再発静脈瘤又は穿通枝静脈は約5分後に枕子等で圧迫後、弾力包帯又は弾力ストッキングを装着し圧迫する。(2).圧迫期間:フォーム硬化療法で使用する場合、弾力包帯又は弾力ストッキングを用い、圧迫は最低1週間行う。圧迫1週間後に下肢検査を行う。血栓切除術はこの時点で行う。その後弾力ストッキングで約1カ月間圧迫する。5).フォーム硬化療法で使用する場合、有害事象の発現頻度が比較的高く、患者の選択も含め、慎重に投与する。
(警告)1.動脈内へ使用しない[切断の必要があるかもしれない重篤な壊死が起こることが外国の使用例で報告されている]。2.本剤投与により、肺塞栓症、深部静脈血栓症等の重篤な副作用が発現する恐れがあるので、症状等を注意深く観察し、発症が疑われた場合は適切な処置を行う。3.本剤は下肢静脈瘤硬化療法に十分な知識及び経験のある医師が使用する。(禁忌)1.共通:1).深部静脈血栓症を有する、あるいは血栓症の既往のある患者[既存の深部静脈血栓症の悪化、あるいは血栓形成の恐れがある]。2).動脈性血行障害を有する患者(動脈硬化又は糖尿病性細小血管症の患者を含む)[末梢血管病変が悪化する恐れがある]。3).歩行の困難な患者[下肢の運動によって避け得る深部静脈障害を生ずる恐れがある]。4).多臓器障害あるいはDIC(播種性血管内血液凝固症候群)状態の患者[全身状態が悪いので障害が起こりやすい]。5).経口避妊薬服用中の患者[血栓形成の恐れがある]。6).抗凝固剤服用中、抗血小板剤服用中の患者[血栓形成が抑制・阻害される恐れがある]。7).重篤な心疾患のある患者[障害が悪化する恐れがある]。8).ショックあるいは前ショック状態にある患者[ショックによる障害を起こしやすい]。9).本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。10).気管支喘息の患者[硬化剤によるアレルギー反応を起こしやすい]。11).妊婦又は妊娠の疑われる患者。12).投与部位並びにその周辺に炎症又は投与部位並びにその周辺に潰瘍のある患者[催炎作用により既存炎症の悪化、また潰瘍部よりの出血の恐れがある]。2.フォーム硬化療法で使用する場合:卵円孔開存症を介した奇異性塞栓症による脳卒中、卵円孔開存症を介した奇異性塞栓症による一過性脳虚血発作等の疾患のある患者及びその既往のある患者。(慎重投与)1.共通:1).心疾患のある患者[用量依存性の血圧降下作用(心拍数減少、心伝導系抑制作用)によると考えられるショックの恐れがある]。2).重篤な肝障害、重篤な腎障害のある患者[障害が悪化する恐れがある]。3).発熱のある患者[原疾患があるため、障害を起こしやすい]。2.フォーム硬化療法で使用する場合:1).フォーム硬化療法で使用する場合、卵円孔開存症<本症を介す奇異性塞栓症による脳卒中・TIA等及び既往除く>のある患者(TIA:一過性脳虚血発作)。2).フォーム硬化療法で使用する場合、過去に本剤による下肢静脈瘤硬化療法において視覚症状、精神症状又は神経症状を起こしたことのある患者。(重要な基本的注意)1.患者の選択にあたっては、下肢静脈瘤硬化療法の適応患者(一次性下肢静脈瘤患者)であることを確認し、医療上の必要性を十分に勘案した上で本剤投与の是非を判断する。2.ショック、深部静脈血栓、肺塞栓等の重篤な症状を起こすことがあるので、下肢静脈瘤硬化療法施行に際しては、十分に問診を行うとともに、患者の全身状態を観察し、異常が生じた場合は直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。使用に際しては、救急処置がとれるようにする。また肺塞栓が疑われる場合は、早急に精査の上、血栓溶解剤投与などの処置を行う。3.脳血管障害(一過性脳虚血発作等)、視覚障害、片頭痛が現れることがあり、外国においてフォーム硬化療法施行によりこれらの事象の発生頻度が高まることが報告されており、その機序の一つとして卵円孔開存症による動静脈(右左)シャントを介した原因物質の体循環への流入に起因する奇異性塞栓症が関与している可能性が報告されているので、重症の脳血管発作、肺高血圧症、前兆のある片頭痛の既往のある患者においてフォーム硬化療法を施行する場合には、施行前に卵円孔開存症の有無等を確認し、また、患者の全身状態を観察し、異常が生じた場合は直ちに投与を中止する等の適切な処置を行う。(相互作用)併用注意:麻酔剤[麻酔剤の心臓に対する作用<抗不整脈作用>を増強することがある(本剤は当初、麻酔剤として開発されたものであり、本剤の心拍数減少、心伝導系抑制作用により、相互に心機能抑制作用を増強させることが考えられる)]。(高齢者への投与)一般に高齢者では生理機能が低下しているので用量に注意する。(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない[動物実験(ウサギ)において、器官形成期の投与により胚胎仔死亡率増加及び胎仔体重低下が報告されている]。2.授乳中の婦人に投与する場合には授乳を中止させる[動物実験(ラット)において、乳汁中への移行が報告されている]。(小児等への投与)小児等に対する安全性は確立していない[使用経験が少ない]。(適用上の注意)アンプルカット時:アンプルカット時に異物混入を避けるためアンプル頭部をエタノール綿等で清拭しカットする。(その他の注意)動物実験(ラット、イヌ)で溶血に起因すると考えられる血液学的検査異常が報告されている。(取扱い上の注意)1.本剤は、1回使い切りの製剤であり、未使用の残液は廃棄する。2.本剤は「ワンポイントカットアンプル」を使用しているので、ヤスリを用いず、アンプル玉部のマークの反対方向に折り取る。1).ポイントマークが真正面になるようアンプル胴部を持つ。2).次に玉部のポイントマーク真上に親指を置いて人差し指を添え、頭部をポイントマークと反対方向に折る。このときカット部分で手指を傷つけないよう十分注意する。(フォーム硬化剤の調製方法)フォーム硬化剤は、本剤と空気又は二酸化炭素を混和し泡状に調製する。調製方法の一例は次のとおりである。1.ディスポーザブルシリンジ2本、滅菌済み三方活栓1個、滅菌済みシリンジフィルター(孔径0.2μm)1個を準備する。なお、フォーム硬化剤の調製時には、2本のシリンジを三方活栓で連結して混和操作を行うため、シリンジはルアーロック式シリンジの使用が望ましい。2.必要量の本剤をシリンジに吸引する。3.フォーム硬化剤は、無菌的に調製するため、必要量の空気又は二酸化炭素(本剤の4~5倍容量)を、滅菌済みシリンジフィルター(孔径0.2μm)を通して、もう1本のシリンジに吸引する。4.それぞれのシリンジを流路が直角になるように滅菌済み三方活栓にしっかり接続する。フォーム硬化剤の調製時、ルアーロック式シリンジを使用する際は、シリンジのオスコネクタ及びメスコネクタが三方活栓としっかりと接続していることを確認する。5.プランジャーを交互に押して本剤と空気又は二酸化炭素を混和する。プランジャーの往復運動は10秒以内に20回行う。6.フォーム硬化剤の調製時、シリンジの内容物の性状を肉眼で観察し、肉眼で観察できる粒子径の大きな泡を認めないこと、本剤又は気体の分離を認めないことを確認した後使用する。なお、フォーム硬化剤の調製時、粒子径の大きな泡等を認めた場合には、プランジャーの往復運動を数回繰り返した後、肉眼で観察できる粒子径の大きな泡を認めないこと、本剤又は気体の分離を認めないことを確認し使用する。
第2相及び第3相試験の総評価症例301例中副作用が報告されたのは146例(48.5%)、212件であった。その主なものは瘤内血栓95件(31.6%)、色素沈着79件(26.2%)であり、その他水疱7件(2.3%)、皮下出血6件(2.0%)、異常感覚6件(2.0%)、そう痒3件(1.0%)、浮腫3件(1.0%)、発赤3件(1.0%)等であった(承認時)。臨床検査値異常として本剤との因果関係が否定できないものは、CK上昇4/195(2.1%)、中性脂肪上昇4/229(1.7%)、CRP上昇3/198(1.5%)、尿蛋白異常2/219(0.9%)、白血球減少2/244(0.8%)、LDH上昇2/249(0.8%)、γ-GTP上昇2/243(0.8%)低下1/243(0.4%)、ヘモグロビン低下1/244(0.4%)、Al-P低下1/247(0.4%)、総コレステロール上昇1/249(0.4%)低下1/249(0.4%)、プロトロンビン時間短縮1/223(0.4%)であった(承認時)。使用成績調査及び製造販売後臨床試験における総評価症例2,403例中副作用が報告されたのは347例(14.4%)、503件であった。その主なものは、瘤内血栓172件(7.2%)、色素沈着111件(4.6%)であり、その他、静脈炎22件(0.92%)、疼痛21件(0.87%)、水疱18件(0.75%)等であった(再審査終了時)。1.重大な副作用(頻度不明)1).アナフィラキシー:外国においてアナフィラキシーショックにより致死的転帰をたどることが報告されているので、投与時から観察を十分に行い、喘息発作、血圧低下、意識消失、全身性蕁麻疹、血管浮腫<眼瞼浮腫等>、呼吸困難等が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。2).血栓塞栓症:肺塞栓症、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎等の血栓塞栓症が現れることがあるので、投与後の観察を十分に行い、呼吸困難、息切れ、胸部不快感、下肢疼痛・下肢浮腫等の異常が認められた場合には早急に精査の上、血栓溶解剤投与などの適切な処置を行い、次回の投与を中止する。3).脳血管障害(一過性脳虚血発作等):脳血管障害(一過性脳虚血発作等)が現れることがあるので、投与後の観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行う。4).心停止、循環虚脱:外国において心停止により致死的転帰をたどること及び循環虚脱が報告されているので、投与時から観察を十分に行い、息切れ、動悸、心電図異常等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。5).肺水腫:肺水腫が現れることがあるので、投与後の観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行い、次回の投与を中止する。6).錯乱:錯乱が現れることがあるので、投与後の観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行い、次回の投与を中止する。7).局所組織障害(壊死、潰瘍、瘤内血栓、色素沈着):局所組織障害(局所壊死、局所潰瘍)が現れることがあるので、投与後の局所の観察を十分に行い、異常が認められた場合には次回の投与を中止し、適切な処置を行う(承認時までの臨床試験では、瘤内血栓の発現率は高濃度ほど高く56.1%、局所色素沈着は36.6%であった)。2.その他の副作用1).観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行う(発現頻度は、承認時までの臨床試験、使用成績調査及び製造販売後臨床試験の結果を合わせて算出した)。(1).皮膚:(5%以上)瘤内血栓、皮膚色素沈着、(0.1~5%未満)皮膚水疱、皮下出血、皮膚異常感覚、皮膚そう痒、皮膚浮腫、発赤、静脈炎、皮膚炎、皮膚糜爛、皮膚疼痛、圧痛、湿疹、アレルギー性皮膚反応、(0.1%未満)痂皮、血腫。(2).血液:(0.1~5%未満)白血球減少、(0.1%未満)ヘモグロビン低下、プロトロンビン時間短縮。(3).肝臓:(0.1~5%未満)中性脂肪上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇、(0.1%未満)γ-GTP低下、Al-P低下、総コレステロール上昇・総コレステロール低下。(4).腎臓:(0.1%未満)尿蛋白。(5).その他:(頻度不明)頭痛、片頭痛、錯感覚、胸痛、視覚障害、味覚異常、血圧低下、(0.1~5%未満)CRP上昇、CK上昇、眩暈、(0.1%未満)悪心、嘔気、多毛症、発熱、ほてり。2).ポリドカノールによる内視鏡的食道静脈瘤硬化療法でショック及びDIC(播種性血管内血液凝固症候群)の発現が報告されている。
1.血管内皮細胞障害作用1)ウサギ耳介静脈に対する作用(invivo)静脈内投与後の圧迫処置なしでは、0.5%ポリドカノールで血栓形成とそれに続く器質化(血栓が肉芽組織で置き換えられていく)がみられたが30日後には再疎通した。1%ポリドカノールでは投与後60日後まで投与血管の消失が認められたが、潰瘍の形成がみられた。投与後の圧迫処置により血栓の形成は抑制された。2)イヌ足皮下静脈に対する作用(insitu)1%ポリドカノールをヒト血液で希釈した各種濃度のポリドカノールを30秒間暴露させたところ、0.9~1%のポリドカノール濃度で血管内皮細胞障害および血栓形成がみられた。3)培養血管内皮細胞に対する作用(invitro)ウシ肺動脈内皮細胞由来株細胞およびヒト臍帯静脈内皮細胞に対して濃度依存的な細胞障害作用がみられた。血清による希釈により細胞障害作用は減弱された。2.作用機序本剤の主成分ポリドカノールは分子内に疎水性部分(ドデシル基)と親水性部分(ポリオキシエチレン基)をもつ非イオン性の界面活性剤である。本剤はポリドカノールが有する界面活性作用により細胞膜を障害することで血管内皮細胞を障害すると考えられる。下肢静脈瘤硬化療法において本剤は、血管内皮細胞を障害することにより内皮皮下組織の露出を起こし、圧迫により過剰な血栓形成を抑制しながら障害された血管を線維化することで、静脈瘤を退縮させるものと考えられる。
(液状硬化療法)国内で実施された二重盲検比較試験を含む臨床試験の総評価症例301例中、該当濃度で静脈瘤消失効果の判定が行われた155例についての臨床試験の概要はつぎのとおりである。1.静脈瘤治療効果・第III相臨床試験(二重盲検比較試験)--------------------------表開始--------------------------薬剤濃度静脈瘤径症例数有効率注1)0.5%1mm未満13例9/13(69.2%)1%1mm以上3mm未満15例13/15(86.7%)3%3mm以上14例14/14(100%)注1)有効率:静脈瘤治療効果(1回投与で静脈瘤が50%以上縮小)を示した症例の割合--------------------------表終了--------------------------・第II相臨床試験(オープン試験)--------------------------表開始--------------------------薬剤濃度静脈瘤径症例数有効率注2)0.5%1mm未満37例35/37(94.6%)1%1mm以上3mm未満51例50/51(98.0%)3%3mm以上25例25/25(100%)注2)有効率:静脈瘤治療効果(1回投与で静脈瘤が50%以上縮小又は複数回投与で完全消失)を示した症例の割合--------------------------表終了--------------------------・効果判定は硬化療法の1ヵ月後に行っており、その後の再発に関する情報は収集していない。