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わが国初のエムポックス治療薬「テポックスカプセル200mg」【最新!DI情報】第36回
2025/04/01 最新!DI情報
わが国初のエムポックス治療薬「テポックスカプセル200mg」【最新!DI情報】第36回
https://www.carenet.com/pharmacist/di/cg004391_036.html
一般名 | マリバビル錠 |
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YJコード | 6250055F1027 |
剤型・規格 | 錠剤・200mg1錠 |
薬価 | 37536.20円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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わが国初のエムポックス治療薬「テポックスカプセル200mg」【最新!DI情報】第36回
2025/04/01 最新!DI情報
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2.
第252回 定期接種が目前の帯状疱疹ワクチン、3つの悪条件とは
2025/03/07 バズった金曜日
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https://www.carenet.com/hihyofri/252.html
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高病原性鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)のヒト感染(解説:寺田教彦氏)
2025/02/11 CLEAR!ジャーナル四天王
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https://www.carenet.com/news/clear/journal/60106
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C型肝炎のフォローアップ【日常診療アップグレード】第23回
2025/02/11 日常診療アップグレード
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https://www.carenet.com/series/upgrade/cg004493_023.html
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適切な感染症管理が認知症のリスクを下げる
2025/02/11 医療一般
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臓器移植(造血幹細胞移植も含む)における既存の抗サイトメガロウイルス療法に難治性のサイトメガロウイルス感染症。(効能又は効果に関連する注意)5.1.既存の抗サイトメガロウイルス療法の治療効果が不十分と考えられる患者に投与すること〔17.1.1、17.1.2参照〕。5.2.中枢神経系サイトメガロウイルス感染症及びサイトメガロウイルス網膜炎に対する有効性及び安全性は検討していない(非臨床試験の結果から、本剤は血液脳関門を透過し得るが、中枢神経系への通過量は低いと考えられる)。
通常、成人にはマリバビルとして1回400mgを1日2回経口投与する。(用法及び用量に関連する注意)強いCYP3A4誘導剤<リファンピシン・セイヨウオトギリソウ食品除く>又は中程度CYP3A4誘導剤<リファンピシン・セイヨウオトギリソウ食品除く>と本剤との併用は避け、代替薬への変更を考慮し、併用が避けられない場合は、マリバビルとして1回1200mgまでの増量(1日2回経口投与)を考慮すること〔10.2参照〕。
(禁忌)2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。2.2.ガンシクロビル投与中又はバルガンシクロビル投与中の患者〔10.1、18.2.1参照〕。2.3.リファンピシン投与中又はセイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品摂取中(St.John’sWort)の患者〔10.1、16.7.2参照〕。(重要な基本的注意)本剤による治療中及び治療後に薬剤耐性によるウイルス学的失敗が認められる可能性があるため、サイトメガロウイルスDNA量又はサイトメガロウイルス抗原陽性細胞数等をモニタリングすること。治療に反応しない場合は本剤に対する耐性発現の可能性を考慮し、投与継続の可否を検討すること(本剤に対する耐性を示すウイルス由来のプロテインキナーゼ(UL97)変異がガンシクロビル及びバルガンシクロビルに対する交差耐性をもたらす可能性がある)〔18.2.3参照〕。(特定の背景を有する患者に関する注意)(肝機能障害患者)重度肝機能障害患者(Child-Pugh分類C)を対象とした臨床試験は実施していない(本剤は主に肝臓で代謝されるため、重度の肝機能障害患者では本剤の血漿中濃度が増加するおそれがある)〔16.4.1、16.6.2参照〕。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい(ラットを用いた受胎能及び胚・胎仔発生試験において、本剤の臨床用量における曝露量未満の曝露量で、生存胎仔数減少、早期吸収胚数増加及び着床後胚死亡増加が認められている)。(授乳婦)授乳しないことが望ましい(マリバビル又はその代謝物のヒトでの乳汁移行性は不明であり、ラットを用いた出生前及び出生後の発生毒性試験において、本剤の臨床用量における曝露量未満と推定される曝露量で、母動物一般毒性発現に伴う出生仔生存率低下及び出生仔身体的発達遅延を伴う出生仔体重増加抑制が認められている)。(小児等)小児等を対象とした臨床試験成績は得られていない。(相互作用)本剤は、主に薬物代謝酵素CYP3A4で代謝される。また、本剤はCYP3A4、P-糖蛋白(P-gp)及び乳癌耐性蛋白(BCRP)の阻害作用を有する。10.1.併用禁忌:1).ガンシクロビル<デノシン>、バルガンシクロビル<バリキサ>〔2.2、18.2.1参照〕[併用により、これらの薬剤の抗ウイルス作用が阻害されるおそれがある(本剤は、これらの薬剤の活性化又はリン酸化に必要なウイルス由来のUL97を阻害する)]。2).リファンピシン、セイヨウオトギリソウ(St.John’sWort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品:①.リファンピシン<リファジン>〔2.3、16.7.2参照〕[本剤とリファンピシンを併用投与したとき、本剤の単独投与時と比較して、本剤のAUCは40%・Cmaxは61%に減少し、これらの薬剤との併用により、本剤の血漿中濃度が大きく減少し本剤の有効性が減弱するおそれがある(これらの薬剤は、本剤の代謝酵素であるCYP3A4を誘導する)]。②.セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’sWort)〔2.3、16.7.2参照〕[これらの食品との併用により、本剤の血漿中濃度が大きく減少し本剤の有効性が減弱するおそれがある(これらの食品は、本剤の代謝酵素であるCYP3A4を誘導する)]。10.2.併用注意:1).タクロリムス、シクロスポリン、エベロリムス、シロリムス:①.タクロリムス〔16.7.2参照〕[本剤とタクロリムスを併用投与したとき、タクロリムスの単独投与時と比較して、タクロリムスのAUCは151%・Cmaxは138%に増加し、これらの薬剤との併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が増加するおそれがあるため、併用薬剤の血漿中濃度を頻回(特に本剤投与開始後及び本剤投与中止後に)にモニタリングし、必要に応じてこれらの薬剤の用量を調節すること(本剤は、これらの薬剤の代謝及び排泄に必要なCYP3A4及びP-gpを阻害する)]。②.シクロスポリン、エベロリムス、シロリムス〔16.7.2参照〕[これらの薬剤との併用により、これらの薬剤の血漿中濃度が増加するおそれがあるため、併用薬剤の血漿中濃度を頻回(特に本剤投与開始後及び本剤投与中止後に)にモニタリングし、必要に応じてこれらの薬剤の用量を調節すること(本剤は、これらの薬剤の代謝及び排泄に必要なCYP3A4及びP-gpを阻害する)]。2).強いCYP3A4誘導剤又は中程度のCYP3A4誘導剤(フェニトイン、フェノバルビタール、カルバマゼピン、エファビレンツ、リファブチン等)〔7.用法及び用量に関連する注意の項参照〕[これらの薬剤との併用により、本剤の血漿中濃度が減少し本剤の有効性が減弱するおそれがあるため、併用は避け、代替薬への変更を考慮し、併用が避けられない場合は、本剤の増量を考慮すること(これらの薬剤は、本剤の代謝酵素であるCYP3A4を誘導する)]。3).ロスバスタチン[併用により、ロスバスタチンの血漿中濃度が増加するおそれがあるため、ロスバスタチン関連事象<特にミオパチー及び横紋筋融解症>の発現を注意深く観察すること(本剤は、ロスバスタチンの排泄に必要なBCRPを阻害する)]。4).ジゴキシン〔16.7.2参照〕[本剤とジゴキシンを併用投与したとき、ジゴキシンの単独投与時と比較して、ジゴキシンのAUCは121%・Cmaxは125%に増加し、併用により、ジゴキシンの血漿中濃度が増加するおそれがあるため、ジゴキシンの血漿中濃度をモニタリングし、必要に応じてジゴキシンの用量を減量すること(本剤は、ジゴキシンの排泄に必要なP-gpを阻害する)]。5).サラゾスルファピリジン[併用により、サラゾスルファピリジンの血漿中濃度が増加するおそれがある(本剤は、サラゾスルファピリジンの排泄に必要なBCRPを阻害する)]。(その他の注意)15.2.非臨床試験に基づく情報マウスを用いた2年間がん原性試験において、臨床曝露量の約4.0倍の曝露量に相当する用量で、雄マウスの複数の組織に血管腫及び血管肉腫の発生増加が報告されている。(取扱い上の注意)20.1.ボトルキャップの開け方キャップをボトル本体に強く押しつけたまま(カチカチ音がしない状態まで)左に回して開けること。(保険給付上の注意)本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、2025年8月末日までは、1回14日分を限度とした投薬しか認められない。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。11.2.その他の副作用1).神経系障害:(10%以上)味覚障害、(1%以上10%未満)頭痛。2).胃腸障害:(10%以上)悪心、嘔吐、下痢、(1%以上10%未満)上腹部痛。3).全身障害:(10%以上)疲労、(1%以上10%未満)食欲不振。4).臨床検査:(1%以上10%未満)免疫抑制剤濃度増加、体重増加。
18.1作用機序マリバビルはCMVの増殖に必須であるウイルス由来のUL97遺伝子によりコードされるプロテインキナーゼを阻害することでウイルス増殖を阻害する。18.2抗ウイルス作用マリバビルは細胞傷害性を示さない濃度ではCMVの増殖を選択的に阻害し、EC50は0.03~2.2μMの範囲であった(invitro)。マリバビルの抗ウイルス活性は、10種類のCMVの臨床分離株に対しても評価されており、DNAハイブリダイゼーション法を用いて測定したEC50(中央値)は0.1μM(範囲:0.03~0.13μM)であった。4つのヒトCMV糖蛋白質B遺伝子型(gB1、gB2、gB3及びgB4)の臨床分離株の間で、EC50に大きな差は認められなかった(invitro)。18.2.1併用時の抗ウイルス活性マリバビルと他の抗ウイルス薬との併用を検討した結果、マリバビルはガンシクロビルとの併用時に拮抗作用が認められた。ホスカルネット、レテルモビル及びcidofovirとの併用では拮抗作用は認められなかった(invitro)。[2.2、10.1参照]18.2.2耐性ウイルス既存の抗サイトメガロウイルス薬の標的であるUL54変異はガンシクロビル/バルガンシクロビル、ホスカルネット及びcidofovirに対する耐性を付与する可能性があるが、マリバビルはUL54遺伝子にコードされるウイルスポリメラーゼ活性に影響を及ぼさなかった。UL97変異(L337M、F342Y、V353A、L397R、T409M、H411L/N/Y及びC480F)により、EC50値が約3~200倍超に上昇し、マリバビルに対する耐性を付与した。UL27変異(R233S、W362R、W153R、L193F、A269T、V353E、L426F、E22stop、W362stop、218delC、301‐311del)により、軽度のマリバビルに対する耐性を付与した(EC50値の5倍未満)(invitro)。海外第III相試験においては、マリバビルに対する耐性を付与するUL97遺伝子変異が234例中60例(25.6%)に認められた。そのうち18例では試験期間を通してCMV血症消失が認められず、試験期間中にCMV血症消失が認められた42例中39例ではCMV血症が再発した。18.2.3交差耐性マリバビル及びガンシクロビルのEC50は、F342Yによりそれぞれ4.5及び6.0倍増加し、C480Fによりそれぞれ224倍及び2.3倍増加した(invitro)。[8.参照]
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国内第III相試験日本人の造血幹細胞移植又は固形臓器移植におけるサイトメガロウイルス(CMV)感染又は感染症の患者(本剤が投与された被験者41例、このうち直近に投与された抗CMV薬に難治性注1)を示すCMV感染又は感染症3例)を対象注2)に有効性及び安全性を評価する多施設共同、非盲検、単群試験を実施した。定量的ポリメラーゼ連鎖反応(qPCR)又は同等の定量的CMVDNA検査結果によりCMV感染が確認された被験者にマリバビル400mg1日2回を8週間経口投与した。難治性のCMV感染又は感染症の被験者において、主要評価項目である投与開始後8週時点(8週間の投与完了の有無を問わない)のCMV血症消失の割合は33.3%(1/3例)であった。本剤が投与された被験者41例において、副作用発現頻度は36.6%(15/41例)であった。主な副作用は、悪心14.6%(6例)、味覚不全4.9%(2例)及び頭痛4.9%(2例)であった。[5.1参照]注1)静注ガンシクロビル、経口バルガンシクロビル、又は静注ホスカルネットによる14日間以上の治療後に、血漿中CMVDNA量の1log10を超える減少が未達成であると確認された状態。注2)本剤の承認された効能又は効果は「臓器移植(造血幹細胞移植も含む)における既存の抗サイトメガロウイルス療法に難治性のサイトメガロウイルス感染症」である。17.1.2海外第III相試験造血幹細胞移植又は固形臓器移植における既存の抗CMV薬に難治性注3)のCMV感染又は感染症の患者(無作為化された被験者352例)を対象に有効性及び安全性を評価する多施設共同、無作為化、非盲検、実薬対照試験を実施した。qPCR又は同等の定量的CMVDNA検査結果によりCMV感染が確認された被験者にマリバビル400mg1日2回経口投与又は治験担当医師が選択するIAT(静注ガンシクロビル、経口バルガンシクロビル、静注ホスカルネット及び静注cidofovir(国内未承認)のうち1又は2種類)を8週間投与した。主要評価項目である投与開始後8週時点(8週間の投与完了の有無を問わない)のCMV血症消失の割合は表のとおりであり、マリバビル群とIAT群との対比較において統計学的に有意な差が検証された。投与開始後8週時点のCMV血症消失(無作為化集団)--------------------------表開始--------------------------マリバビルIAT235例117例CMV血症の消失例数(割合)131例(55.7%)28例(23.9%)投与群間の割合の差(95%信頼区間)a)32.8(22.80、42.74)未調整の投与群間の割合の差(95%信頼区間)31.8(21.81、41.82)P値:調整済みa)p<0.001a)Cochran‐Mantel‐Haenszel法を用いて、移植の種類及びベースラインの血漿中CMVDNA量を調整した後の調整済みリスク差(マリバビル群-IAT群)、95%信頼区間及びp値を算出した。--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は60.3%(141/234例)であった。主な副作用は、味覚不全35.9%(84例)、味覚障害8.5%(20例)、悪心8.5%(20例)、嘔吐7.7%(18例)及び免疫抑制剤濃度増加6.0%(14例)であった。[5.1参照]注3)静注ガンシクロビル、経口バルガンシクロビル、静注ホスカルネット、又は静注cidofovir(国内未承認)による14日間以上の治療後に、全血又は血漿中CMVDNA量の1log10を超える減少が未達成であると確認された状態。