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| 一般名 | ネランドミラスト錠 |
|---|---|
| YJコード | 3999071F1021 |
| 剤型・規格 | 錠剤・9mg1錠 |
| 薬価 | 4190.10円 |
| 製薬会社 | |
| 添付文書 |
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1).特発性肺線維症。2).進行性肺線維症。(効能又は効果に関連する注意)〈進行性肺線維症〉「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、肺機能、呼吸器症状及び胸部画像所見の総合的な評価により進行性線維化が認められる間質性肺疾患患者に本剤を投与すること。
通常、成人にはネランドミラストとして1回18mgを1日2回経口投与する。なお、患者の忍容性に応じて、1回9mg1日2回に減量することができる。(用法及び用量に関連する注意)7.1.ピルフェニドン又は強い若しくは中程度のCYP3A誘導剤と併用する場合は、本剤の投与量を1回9mg1日2回に減量しないこと〔10.2、16.7.1参照〕。7.2.強いCYP3A阻害剤と併用する場合は、本剤の投与量を1回9mg1日2回投与に減量すること〔10.2、16.7.1参照〕。
(警告)本剤の使用は、本剤についての十分な知識と適応疾患の治療に十分な知識・経験をもつ医師のもとで行うこと。(禁忌)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。(特定の背景を有する患者に関する注意)(腎機能障害患者)9.2.1.末期腎不全(eGFR15mL/min/1.73㎡未満)の患者:これらの患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験並びに薬物動態試験は実施していない。(肝機能障害患者)9.3.1.重度肝機能障害<Child-PughC>のある患者:本剤による治療は推奨されない(これらの患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験並びに薬物動態試験は実施していない。重度肝機能障害のある患者では本剤の曝露量が上昇する可能性がある)。(生殖能を有する者)妊娠する可能性のある女性:妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後4日間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること(動物試験(ラット)の結果に基づくと、本剤は流産を引き起こす可能性がある。なお、雌雄のラットにおいて、最大臨床曝露量の約4倍の曝露に相当する用量では受胎能への影響は確認されていない)〔9.5妊婦の項参照〕。(妊婦)妊婦及び妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい(動物試験の結果から、本剤は流産を引き起こす可能性があり、ラットにおいて、最大臨床曝露量の約5倍の曝露に相当する用量で胚致死がみられた。これは最大臨床曝露量の約3倍では確認されていない)。本剤投与中に妊娠又は妊娠が疑われる場合は、医師に知らせるように指導すること。妊婦及び妊娠している可能性のある女性には、流産の可能性があることを説明すること〔9.4生殖能を有する者の項参照〕。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒトにおける乳汁中への移行、哺乳中の児への影響及び母乳分泌への影響に関するデータはないが、動物試験(ラット)において乳汁中への移行が認められている)〔16.5.2参照〕。(小児等)小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(相互作用)本剤はCYP3A及びP-糖蛋白(P-gp)の基質である(invitroデータ)。10.2.併用注意:1).ピルフェニドン〔7.1、16.7.1参照〕[本剤の作用が減弱するおそれがあるので、ピルフェニドンを併用する場合は、本剤の投与量を1回9mg1日2回に減量しないこと(本剤の主な代謝酵素であるCYP3Aが誘導され、本剤の曝露量が低下する可能性があり(invitroデータ)、ピルフェニドンとの併用により、本剤の定常状態でのトラフ血漿中濃度が約50%低下した)]。2).強いCYP3A誘導剤又は中程度のCYP3A誘導剤(リファンピシン、フェニトイン、カルバマゼピン、ボセンタン等)、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’sWort)〔7.1、16.7.1参照〕[本剤の作用が減弱するおそれがあるので、これらの薬剤と併用する場合は、本剤の投与量を1回9mg1日2回に減量しないこと(本剤の主な代謝酵素であるCYP3Aが誘導され、本剤の曝露量が低下する可能性があり、カルバマゼピン及びボセンタンとの併用により、本剤のAUCがそれぞれ51%及び41%、Cmaxが31%及び15%低下した)]。3).強いCYP3A阻害剤(クラリスロマイシン、イトラコナゾール、リトナビル等)〔7.2、16.7.1参照〕[本剤の曝露量が上昇するおそれがあるので、強いCYP3A阻害剤と併用する場合は、本剤の投与量を1回9mg1日2回投与に減量すること(本剤の主な代謝酵素であるCYP3Aが阻害され、本剤の曝露量が上昇する可能性があり、イトラコナゾールとの併用により本剤のAUCが2.2倍、Cmaxが1.3倍に上昇した)]。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意14.1.1.PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。14.1.2.本剤は光に対して不安定なため、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。14.2.薬剤投与時の注意14.2.1.本剤は食事の有無にかかわらず服用できる〔16.2参照〕。14.2.2.本剤は噛まずにコップ一杯の水とともに服用すること。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.重度下痢(1.3%)。11.2.その他の副作用1).代謝及び栄養障害:(1%以上10%未満)食欲減退。2).心臓障害:(1%未満)心房細動。3).胃腸障害:(10%以上)下痢(30.8%)、(1%以上10%未満)悪心。4).筋骨格系及び結合組織障害:(1%未満)背部痛。5).臨床検査:(1%以上10%未満)体重減少。
18.1作用機序ネランドミラストは、ホスホジエステラーゼ(PDE)4Bに対する選択性の高い阻害剤であり、invitro試験において、PDE4A(IC50:248nmol/L)、C(IC50:8700nmol/L)及びD(IC50:91nmol/L)よりもPDE4B(IC50:10nmol/L)に対して約9倍以上の阻害活性を有する。PDE4は細胞内セカンドメッセンジャーである環状アデノシン一リン酸(cAMP)を加水分解して不活性化する。ネランドミラストは、PDE4Bを阻害することによりcAMPの細胞内濃度を増加させ、その結果として肺線維症において過剰発現される線維化促進増殖因子及び炎症性サイトカインの発現が減少するため、抗線維化作用及び免疫調整作用をもたらす。18.2抗線維化作用IPF患者由来の初代培養肺線維芽細胞を用いたinvitro試験で、ネランドミラストは細胞外マトリックスの発現を阻害し、線維芽細胞から筋線維芽細胞への形質転換を阻害することが示された。また、ネランドミラストはニンテダニブとの併用で、相乗的な線維芽細胞の増殖阻害作用を示した。マウス及びラットのブレオマイシン誘発肺線維症モデルを用いた試験で、ネランドミラストは肺機能の改善及び抗線維化活性を示した。18.3免疫調整作用ヒトPBMCを用いたinvitro試験において、ネランドミラストはLPS刺激によるTNF-α産生及びPHA-P刺激によるIL-2産生を阻害した。ネランドミラストは、ラット及びスンクスを用いたinvivo試験において、LPS刺激によるBALF中の好中球数増加を用量依存的に阻害した。健康成人及びIPF患者を対象とした臨床試験において、ネランドミラストはexvivoの全血アッセイで、LPS刺激によるTNF-α及びIFNγの放出を抑制した。
17.1有効性及び安全性に関する試験〈特発性肺線維症〉17.1.1国際共同第III相試験:FIBRONEER-IPF(1305-0014試験)(jRCT2031220317)特発性肺線維症(IPF)の患者1177例(日本人135例)を対象に、本剤18mg、9mg又はプラセボを1日2回、52週間以上経口投与するプラセボ対照二重盲検ランダム化比較試験(FIBRONEER-IPF試験)を実施した。対象患者にはベースライン時にニンテダニブ又はピルフェニドンの投与を受けている患者(それぞれ46%、32%)及び受けていない患者(22%)が含まれた。主要評価項目である52週時のベースラインからの努力肺活量(FVC)の絶対変化量(mL)は表1のとおりであり、プラセボ群との比較において、本剤18mg群及び9mg群で、統計学的に有意な差が認められた。また、重要な副次評価項目に設定した臨床イベント注1)が最初に発生するまでの期間の結果は表2のとおりであった。観察期間の中央値は、主要解析時点で14.6カ月であった。注1)IPFの初回急性増悪、呼吸器疾患による初回入院、又は死亡表152週時のベースラインからのFVCの絶対変化量(mL)--------------------------表開始--------------------------FVC本剤18mg群本剤9mg群プラセボ群例数392390391ベースラインa)2827.3±758.02837.2±781.42863.9±804.652週時の絶対変化量[95%信頼区間]b)-114.7[-141.8,-87.5]-138.6[-165.6,-111.6]-183.5[-210.9,-156.1]プラセボ群との差[95%信頼区間]b)p値c)68.8[30.3,107.4]p=0.000544.9[6.4,83.3]p=0.0222/a)平均値±標準偏差b)投与群、ベースライン時の抗線維化薬投与、ベースライン時のFVC(mL)を固定効果、患者個別の切片及び時間を変量効果とした混合効果反復測定モデル(MMRM)c)グラフィカルアプローチによる閉検定手順を適用して仮説検定の多重性を調整--------------------------表終了--------------------------表2重要な副次評価項目の臨床イベントa)が最初に発生するまでの期間に関するハザード比--------------------------表開始--------------------------本剤18mg群本剤9mg群プラセボ群例数392392393イベントの発生リスク期間(人・年)393.0405.9396.9イベント発生例数(%)b)85(21.7%)79(20.2%)80(20.4%)IPFの初回急性増悪36(9.2%)28(7.1%)27(6.9%)呼吸器疾患による初回入院42(10.7%)40(10.2%)41(10.4%)死亡7(1.8%)11(2.8%)12(3.1%)プラセボ群に対するハザード比[95%信頼区間]c)1.17[0.86,1.59]1.03[0.75,1.41]/a)重要な副次評価項目:IPFの初回急性増悪、呼吸器疾患による初回入院、又は死亡のいずれかが発生するまでの期間b)各イベント発生例数は、重要な副次評価項目に該当する初回臨床イベントのみを集計した。c)治療、ベースライン時の抗線維化薬投与、年齢、ベースライン時の%FVC、ベースライン時の%DLCO(ヘモグロビン補正値)を共変量として含めたCox比例ハザードモデル--------------------------表終了--------------------------本試験の52週時点における副作用の発現割合は、本剤18mg群50.5%(198/392例)、本剤9mg群44.6%(175/392例)、プラセボ群35.6%(140/393例)であった。主な副作用は下痢と体重減少であり、その発現割合は本剤18mg群、本剤9mg群、プラセボ群でそれぞれ34.2%、22.2%、9.9%及び6.4%、3.8%、3.6%であった。投与中止に至った下痢の発現割合は、本剤18mg群5.6%(22/392例)、本剤9mg群1.5%(6/392例)、プラセボ群0.5%(2/393例)であった。下痢は、ほとんどの患者において軽度から中等度の重症度であり、多くは治療開始後3カ月以内に発生した。〈進行性肺線維症〉17.1.2国際共同第III相試験:FIBRONEER-ILD(1305-0023試験)(jRCT2031220475)進行性肺線維症(PPF)注2)患者1176例(日本人146例)を対象に、本剤18mg、9mg又はプラセボを1日2回、52週間以上経口投与するプラセボ対照二重盲検ランダム化比較試験(FIBRONEER-ILD)を実施した。対象患者にはベースライン時にニンテダニブ投与を受けている患者(44%注3))及び受けていない患者(56%)が含まれた。主要評価項目である52週時のベースラインからの努力肺活量(FVC)の絶対変化量(mL)は表3のとおりであり、プラセボ群との比較において、本剤18mg群及び9mg群で、統計学的に有意な差が認められた。また、重要な副次評価項目に設定した臨床イベント注4)が最初に発生するまでの期間の結果は表4のとおりであった。観察期間の中央値は、主要解析時点で15.4カ月であった。注2)試験対象のPPF患者は、特発性肺線維症以外の間質性肺疾患と診断され、胸部HRCTでの線維化の広がりが肺全野の10%超で確認され、スクリーニング前の24カ月以内において次のi)~iv)のいずれかの間質性肺疾患の進行性の基準を満たす患者を選択とした。i)%FVCの10%以上の減少(相対変化量)がみられる。ii)%FVCの5%以上、10%未満の減少(相対変化量)がみられ、かつ、呼吸器症状の悪化がある。iii)%FVCの5%以上、10%未満の減少(相対変化量)がみられ、かつ、胸部画像上での線維化範囲の増加がみられる。iv)呼吸器症状の悪化及び胸部画像上での線維化範囲の増加がみられる。注3)ベースライン時にピルフェニドンを使用していた被験者が2名含まれている。注4)ILDの初回急性増悪、呼吸器疾患による初回入院、又は死亡表352週時のベースラインからのFVCの絶対変化量(mL)--------------------------表開始--------------------------FVC本剤18mg群本剤9mg群プラセボ群例数390390391ベースラインa)2381.4±722.82325.5±767.62353.6±766.2投与52週時の絶対変化量[95%信頼区間]b)-98.6[-123.7,-73.4]-84.6[-109.6,-59.7]-165.8[-190.5,-141.0]プラセボ群との差[95%信頼区間]b)p値c)67.2[31.9,102.5]p=0.000281.1[46.0,116.3]p<0.0001/a)平均値±標準偏差b)投与群、ベースライン時の抗線維化薬投与、ベースライン時のHRCTパターン、ベースライン時のFVC(mL)を固定効果、患者個別の切片及び時間を変量効果とした混合効果反復測定モデル(MMRM)c)グラフィカルアプローチによる閉検定手順を適用して仮説検定の多重性を調整--------------------------表終了--------------------------表4重要な副次評価項目の臨床イベントa)が最初に発生するまでの期間に関するハザード比--------------------------表開始--------------------------本剤18mg群本剤9mg群プラセボ群例数391393392イベントの発生リスク期間(人・年)415.2415.6405.6イベント発生例数(%)b)95(24.3%)110(28.0%)122(31.1%)ILDの初回急性増悪26(6.6%)32(8.1%)40(10.2%)呼吸器疾患による初回入院64(16.4%)67(17.0%)68(17.3%)死亡5(1.3%)11(2.8%)14(3.6%)プラセボ群に対するハザード比[95%信頼区間]c)0.77[0.59,1.01]0.88[0.68,1.14]/a)重要な副次評価項目:ILDの初回急性増悪、呼吸器疾患による初回入院、又は死亡のいずれかが最初に発生するまでの期間b)各イベント発生例数は、重要な副次評価項目に該当する初回臨床イベントのみを集計した。c)治療、ベースライン時の抗線維化薬投与、ベースライン時のHRCTパターン、年齢、ベースライン時の%FVC、ベースライン時の%DLCO(ヘモグロビン補正値)を共変量として含めたCox比例ハザードモデル。ベースライン時の%DLCOが欠測であった8名の被験者が解析から除外された。--------------------------表終了--------------------------本試験の52週時点における副作用発現割合は、本剤18mg群44.5%(174/391例)、本剤9mg群38.7%(152/393例)、プラセボ群32.1%(126/392例)であった。主な副作用は下痢と体重減少であり、その発現割合は本剤18mg群、本剤9mg群、プラセボ群でそれぞれ27.1%、20.9%、13.0%及び4.4%、2.5%、1.8%であった。投与中止に至った下痢の発現割合は、本剤18mg群2.6%(10/391例)、本剤9mg群1.3%(5/393例)、プラセボ群0.5%(2/392例)であった。下痢は、ほとんどの患者において軽度から中等度の重症度であり、多くは治療開始後3カ月以内に発生した。17.3その他17.3.1QT間隔に対する影響健康成人45例を対象に本剤30mg及び48mg注)を単回経口投与し、本剤のQTcF間隔に及ぼす影響をモキシフロキサシン400mg陽性対照のThoroughQT試験で検討した。本剤は、QTcF間隔を延長しなかった(外国人データ)。注)承認された用法・用量は、「通常、成人にはネランドミラストとして1回18mgを1日2回経口投与する。なお、患者の忍容性に応じて、1回9mg1日2回に減量することができる。」である。