閉経後体重の増減で骨折リスク部位異なる/BMJ

提供元:ケアネット

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公開日:2015/02/12

 

 閉経後の体重増加や減少は、骨折リスクを増大するようだ。また、体重増加と減少では骨折リスクの増加する部位が異なるという。米国・カリフォルニア大学ロサンゼルス校のCarolyn J. Crandall氏らが、女性の健康イニシアチブ観察・臨床試験(Women’s Health Initiative Observational Study and Clinical Trials)に参加した12万例超のデータを事後解析した結果、報告した。BMJ誌オンライン版2015年1月27日号掲載の報告より。

3年後の体重変化と骨折リスクを分析
 試験は、1993~1998年の間に米国40ヵ所の医療機関を通じて、50~79歳の閉経後女性12万566例が参加登録され、2013年まで追跡が行われた。

 主要評価項目は、自己報告とカルテに記録された上肢、下肢、体幹の骨折で、ベースライン時から3年後の体重変化との関連を分析した。体重変化については、増減5%未満を「安定」、5%以上の減少を「減少」、5%以上の増加を「増加」とした。体重減が意図的なものかどうかについては、自己申告とした。

 年齢、人種/民族、ベースライン時BMI、喫煙、飲酒、身体活動度などで補正を行ったCox比例ハザードモデルを用いて事後解析を行った。骨折に関する追跡期間平均値は11年だった。

股関節骨折リスク、体重減の人65%増、体重増の人10%増
 被験者の平均年齢は63.3歳だった。分析対象としたベースラインからの平均体重変化は、年率0.30%(95%信頼区間[CI]:0.28~0.32)だった。

 被験者のうち体重が安定していたのは、7万9,279例(65.6%)、減少したのは1万8,266例(15.2%)、増加したのは2万3,021例(19.0%)だった。

 分析の結果、体重が安定していた人との比較で、減少した人は股関節骨折リスクが65%(ハザード比:1.65、95%CI:1.49~1.82)、上肢骨折リスクは9%(同:1.09、1.03~1.16)、体幹骨折リスクは30%(同1.30、1.20~1.39)、それぞれ増大が認められた。

 また、体重が増加した人は、股関節骨折リスクは10%(同:1.10、1.05~1.18)、下肢骨折リスクは18%(同:1.18、1.12~1.25)、それぞれ増大が認められた。

 さらに、意図的ではない体重減は、股関節骨折リスクを33%(同:1.33、1.19~1.47)、脊椎骨折リスクを16%(同:1.16、1.06~1.26)増大した。しかし、意図的な体重減は、下肢骨折リスクを11%(同:1.11、1.05~1.17)増大した一方、股関節骨折リスクについては15%減少(同:0.85、0.76~0.95)がみられた。

(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)