難治性の強迫性障害治療「アリピプラゾール併用療法」 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2012/09/06 強迫性障害(OCD)は強迫観念や強迫行為を主訴とする原因不明の精神疾患であり、有病率は約2%といわれている。治療においてはSSRIを用いた薬物療法が有効であるが、治療抵抗性を示す症例も存在する。Sayyah氏らは、このような治療抵抗性OCDに対する治療選択肢としてアリピプラゾールの追加投与が有効であるかを、二重盲検ランダム化臨床試験にて検討した。Depress Anxiety誌オンライン版2012年8月29日号の報告。 対象はDSM-IV-TRでOCDと診断され、治療抵抗性を示した成人外来患者39例。アリピプラゾール群(アリピプラゾール10㎎/日)またはプラセボ群に無作為に割り付け、12週間継続して追加投与を行った。試験終了後、Intention-to-treat解析にて分析した。すべての統計的検定は両側検定であり、p<0.05で統計学的に有意とみなした。 主な結果は以下のとおり。 ・アリピプラゾール群においてY-BOCS(エール・ブラウン強迫観念・強迫行為尺度)の合計スコアに有意な減少が認められた(p<0.0001)。 ・アリピプラゾール群は全般的に忍容性が良好であった。 ・副作用発現率は両群間で有意な差は認められなかった。 ・治療抵抗性OCD患者に対するアリピプラゾール追加投与は有用であることが示唆された。 関連医療ニュース ・PETでみるアリピプラゾール薬理作用「なぜ、EPSが少ないのか」 ・他SSRI切替、どの程度の効果? ・抗うつ薬切替のベストタイミングは? (ケアネット 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Sayyah M, et al. Depress Anxiety. 2012 Aug 29. doi: 10.1002/da.21996. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 乳がん検診、超音波併用で長期罹患率低下(J-START)/Lancet(2026/03/10) アミバンタマブ・ラゼルチニブ併用時のアピキサバン、使用上の注意改訂/厚労省(2026/03/10) 日本におけるアルコール使用障害に対する薬物療法の開始率はどの程度か(2026/03/10) 胃がんリスク因子の年齢別解析、ピロリ感染と喫煙が高齢で増加(2026/03/10) 膵臓内脂肪沈着に予防効果があるのは食事かリラグルチドか(2026/03/10) 130mmol/L未満の低Na血症、積極補正vs.標準ケア(2026/03/10) 未破裂脳動脈瘤のある健康な人、全死亡リスクが5倍に(2026/03/10) AI搭載聴診器で心臓弁膜症の検出率が2倍に(2026/03/10)