2月10日、厚生労働省は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 第9.0版」を公開し、全国の自治体や関係機関に通知を行った。
今版の主な改訂点は以下のとおり。
■診療の手引き9.0版の主な改訂点
【1 病原体・疫学】
・病原体/国内発生状況/海外発生状況の内容を更新
【2 臨床像】
・臨床像/重症化リスク因子/合併症/小児例の特徴/妊婦例の特徴の内容を更新
【3 症例定義・診断・届出】
・症例定義/血清診断/届出の内容を更新
【4 重症度分類とマネジメント】
・序文/軽症/中等症/重症/ECMO/血液浄化療法/妊産婦の管理・図の内容を更新
・薬物療法のポイントをレイアウト上新設
・高齢者の管理/小児の管理を独立して追加
【5 薬物療法】
・抗ウイルス薬/中和抗体薬/免疫抑制/調節薬/妊婦に対する薬物療法/日本国内で開発中の主な薬剤の内容を更新
【6 院内感染対策】
・序文/個人防護具/環境整備/廃棄物/死後のケア
・職員の健康管理/医療従事者が濃厚接触者となった場合の考え方
・感染予防策を実施する期間/妊婦および新生児への対応の内容を更新
【7 退院基準・解除基準】
・退院基準/宿泊療養等の解除基準の表をわかりやすく修正
※これらのほか個々の文献情報なども更新。
(ケアネット 稲川 進)