頭痛と認知症リスク~メタ解析

提供元:ケアネット

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公開日:2022/04/11

 

 頭痛とすべての原因による認知症、アルツハイマー型認知症、血管性認知症との関連を明らかにするため、中国・人民解放軍北部戦区総医院のHuiling Qu氏らが、システマティックレビューおよびメタ解析を実施した。Frontiers in Aging Neuroscience誌2022年2月11日号の報告。

 2021年10月8日までに公表されたコホート研究を、MeSH(medical subject headings)の用語およびキーワードを用いて、PubMed、Cochrane Library、Embase、Web of Scienceより検索した。統計分析には、ソフトウェアStata ver.14.0を用いた。p>0.1およびI2≦50%の場合には固定効果モデルを、I2>50%(不均一性が大きい)の場合にはランダム効果モデルを用いた。出版バイアスの評価には、ファンネルプロットおよびEgger検定を用いた。

 主な結果は以下のとおり。

・メタ解析には、2001~20年に公表されたコホート研究12件、46万5,358例が含まれた。
・プーリング分析では、頭痛歴はすべての原因による認知症のリスク増加と関連していることが示唆された(OR:1.35、95%CI:1.21~1.50、I2=81.6%、p<0.001)。
・頭痛歴は、アルツハイマー型認知症(OR:1.49、95%CI:1.08~2.05、I2=70.0%、p=0.003)および血管性認知症(OR:1.72、95%CI:1.32~2.25、I2=0%、p<0.001)のリスク増加との関連も認められた。
・サブグループ解析では、頭痛歴を有する女性は、男性よりも認知症リスクが高く(OR:1.32、95%CI:1.16~1.51、I2=88.3%、p<0.001)、レトロスペクティブコホート研究の認知症リスクは、プロスペクティブコホート研究の同リスクよりわずかに高かった(OR:1.38、95%CI:1.22~1.56、I2=83.4%、p<0.001)。

 著者らは「頭痛歴は、すべての原因による認知症、アルツハイマー型認知症、血管性認知症のリスク増加と関連が認められた。本所見は、頭痛が認知症の独立したリスク因子であることを示唆している」としている。

(鷹野 敦夫)

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