世界のがん患者、10年で28%増加/JAMA Oncology

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 世界におけるがん患者が2016年までの10年間で28%増加したことを、世界のがんの疾病負担を調査するGlobal Burden of Disease(GBD)studyの研究グループが報告した。一方、平均年齢調整死亡率は195の国や地域のうち143で減少したという。JAMA Oncology誌オンライン版2018年6月2日号に掲載。

 本研究は、29のがん種について、195の国や地域における年齢・性別ごとのがん罹患率、死亡率、障害生存年数、損失生存年数、障害調整生命年(DALY)を評価。レベルと傾向は社会人口統計学的指標(SDI)別および経時的に分析された。罹患患者における変化は、疫学転換vs人口転換による変化で分類された。

 主な結果は以下のとおり。

・2016年における世界のがん患者は1,720万例、死亡例は890万例であった。
・がん患者は2006年から2016年の間に28%増加した。
・高SDI諸国では最も増加が小さかった。
・世界において、この変化に対する寄与割合は、人口の高齢化が17%、人口の増加が12%、年齢別比率の変化が-1%であった。
・世界的に、男性における最も多いがんは前立腺がん(140万例)であった。
・がん死亡およびDALYの主因は、気管・気管支・肺がん(死亡120万例、2,540万DALY)であった。
・女性では、乳がんが最も多く(170万例)、がん死亡およびDALYの主因であった(死亡53万5,000例、1,490万DALY)。
・2016年のがんによるDALYは、男女合わせて世界で2億1,320万DALYであった。
・2006~16年において、がん全体の平均年齢調整罹患率は195の国や地域のうち130の国や地域で増加し、平均年齢調整死亡率は195の国や地域のうち143の国や地域で減少した。

 GBD studyの結果はすべて、下記サイトで見ることができる。
https://vizhub.healthdata.org/gbd-compare/

(ケアネット 金沢 浩子)

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