全国の麻疹患者は累積で67例

提供元:ケアネット

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公開日:2018/05/03

 

 厚生労働省は、沖縄県で多数の麻疹患者の発生を受け、他の都道府県においても麻疹が発生する可能性を危惧し、また、ゴールデンウィークに旅行者が増えることを考慮し、4月26日に各自治体、医療機関などに対して早期発見や院内感染防止などの注意喚起の事務連絡を発出した。

 医療従事者には、疑わしい症状の患者を診察する際に、予防接種歴、渡航歴などを確認し、麻疹を念頭においた診療と、感染への注意喚起を行っている。

 また、4月27日の「IDWR 感染症発生動向調査週報(2018年第15週:4月9日〜4月15日)」によれば、全国の麻疹発生状況は次のとおりである。

・麻疹18例〔麻疹(検査診断例8例、臨床診断例2例)、修飾麻疹8例〕
・感染地域:沖縄県14例、東京都2例、茨城県1例、国内(都道府県不明)1例
・年齢群:0歳(1例)、10~14歳(2例)、20~24歳(4例)、25~29歳(2例)、30~34歳(4例)、35~39歳(2例)、40代(3例)
・累積報告数:67例〔麻疹(検査診断例37例、臨床診断例14例)、 修飾麻疹16例〕

■参考
厚生労働省:麻しん患者報告数の増加に伴う海外渡航者への注意喚起について(PDF)
厚生労働省:感染症情報(麻しんについて)
NIID国立感染症研究所:IDWR 感染症発生動向調査週報
NIID国立感染症研究所:IASR 病原微生物検出情報月報

(ケアネット 稲川 進)