研修医が行った緑内障手術の再手術・合併症の頻度

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ケアネット

研修医が行った緑内障手術の再手術・合併症の頻度のイメージ

 緑内障手術を3年目の研修医が実施した場合、術後最初の90日以内における再手術率や合併症発生率はどのくらいなのか、米国・カリフォルニア大学のYen C Hsia氏らが、後ろ向き調査で調べた結果、再手術率は約4%で、受け入れられる結果であることが示された。また、手術法による再手術率および合併症発生率に差はなく、再手術を要した患者の臨床転帰も良好であったという。Journal of Glaucoma 誌オンライン版2016年12月20日号掲載の報告。

 研究グループは、2002~14年にサンフランシスコ退役軍人医療センターにおいて、3年目の研修医が緑内障手術を行った合計180例(線維柱帯切除術34例、Ex-PRESSシャント85例、Ahmed glaucoma valve[AGV]61例)について、後ろ向きに調査した。初回手術後90日以内に再手術を要した患者は対象に含み、併用手術を受けた患者は除外した。

 評価項目は、手術後最初の90日以内における合併症と再手術率とした。また、再手術を要した患者については、1年間の追跡調査を行い、臨床転帰を評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・180の手術例中104眼が合併症を発症した。合併症で最も多かったのは、脈絡膜滲出(65.3%)で、次いで低眼圧(45.2%)、創口漏出(32.7%)であった。
・合併症は、線維柱帯切除術、Ex-PRESSおよびAGVの3群間で類似していたが、濾過手術(線維柱帯切除術、Ex-PRESS)はAGVより創口漏出が有意に多かった(p<0.001)。
・180例中7例(3.9%)は、最初の手術後90日以内に再手術を必要とした。
・再手術率は、線維柱帯切除術群0%、Ex-PRESS群4.7%、AGV群4.9%で、再手術の適応は、持続的な創口漏出(4例)および管内閉塞(3例)であった。
・再手術を要した7例では、初回緑内障手術前と比較し再手術1年後において、緑内障治療薬の数は同数で視力は不変であったが、眼圧は有意に減少していた(p<0.001)。

(ケアネット)

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