治療抵抗性統合失調症へ進展する重要な要因とは:千葉県精神科医療C 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2016/02/02 統合失調症における予後不良には、さまざまな要因が関連することが知られているが、それらの相互作用は不明である。ドパミン過感受性精神病(DSP)は、長期的な薬物療法に関連した臨床概念であり、治療抵抗性統合失調症(TRS)へ進展する重要な要因の1つといわれている。千葉県精神科医療センターの山中 浩嗣氏らは、TRS進行へのDSPの影響を検討した。Schizophrenia research誌オンライン版2016年1月13日号の報告。 レトロスペクティブ調査と直接インタビューにより、患者265例をTRS群と非TRS群のいずれかに分類した。DSPエピソードの有無を含む予後に関連する主要な要因を抽出し、それぞれの要因を両群間で比較した。 主な結果は以下のとおり。 ・未治療期間を除く全パラメータは、非TRS群と比較しTRS群で有意に悪化した。 ・とくに、TRS群は非TRS群よりもDSPエピソードの割合が有意に高かった。 ・回帰分析により、DSPはTRSの進展に重要な役割を果たすことが裏付けられた。 ・さらに、欠損症候群はTRSの診断サブカテゴリーであることが示唆された。 結果を踏まえ、著者らは「予後不良の重要な予測因子が確認され、これはTRSの進展に何らかの形で影響を及ぼすことが示唆された。薬物治療中のDSPエピソードの発生は、治療不応性を促進することが示唆された」としている。 関連医療ニュース 難治例へのクロザピン vs 多剤併用 治療抵抗性統合失調症女性、エストラジオールで症状改善 統合失調症治療、ドパミン調節の概念が変わる (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Yamanaka H, et al. Schizophr Res. 2016 Jan 13. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 ドパミン過感受性精神病患者に対する長時間作用型注射剤による長期治療の有効性 医療一般 日本発エビデンス (2022/07/07) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 年齢調整Dダイマーカットオフ値、下肢DVTの除外診断に有効/JAMA(2026/01/28) edaravone dexborneol、急性期脳梗塞患者の機能アウトカムを改善か/JAMA(解説:内山真一郎氏)(2026/01/28) アルコールは認知症を予防するのか?~メタ解析(2026/01/28) 出産年齢が高いほど子供のアレルギーリスクが低い~日本の全国調査(2026/01/28) 睡眠障害やうつ病は急性冠症候群リスクと関連するか?~メタ解析(2026/01/28) 日本人既婚男性の性機能が顕著に低下~30年前と比較(2026/01/28) 指先からの採血による血液検査でアルツハイマー病の兆候を正確に評価(2026/01/28) 新たなリスクスコアで膵臓がんの再発リスクを予測(2026/01/28) [ あわせて読みたい ] エキスパートが教える痛み診療のコツ(2018/10/11) 医療者向け『学校がん教育.com』(2022/12/01) アトピー性皮膚炎・乾癬特集まとめインデックス(2022/11/11) アトピー性皮膚炎・乾癬特集まとめインデックス(2022/11/11) 診療所売買に関心がある方に!マンガ連載をまとめた冊子プレゼント【ひつじ・ヤギ先生と学ぶ 医業承継キソの基礎 】第43回(2022/10/17) 今考える肺がん治療(2022/08/24) あなたにとって、開業の「成功」「失敗」とは?【ひつじ・ヤギ先生と学ぶ 医業承継キソの基礎 】第42回(2022/08/09) 「後継者採用」という甘い誘いに乗ったら…【ひつじ・ヤギ先生と学ぶ 医業承継キソの基礎 】第41回(2022/07/08) 「診療所、知人に売るから大丈夫」、それ本当に大丈夫??【ひつじ・ヤギ先生と学ぶ 医業承継キソの基礎 】第40回(2022/06/06) Dr.金井のCTクイズ 初級編(2022/05/17)