1.
日本人高齢者における野菜・果物の摂取と認知症リスク~久山町研究
2022/05/12 医療一般 日本発エビデンス
日本人高齢者における野菜・果物の摂取と認知症リスク~久山町研究
https://www.carenet.com/news/general/carenet/54327
一般名 | マキサカルシトール注射液 |
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YJコード | 3112401A3029 |
剤型・規格 | 液剤・10μg1mL1管 |
薬価 | 1597.00円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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1.
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高カルシウムだったら疑いたいMAH【知って得する!?医療略語】第11回
2022/05/11 知って得する!?医療略語
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https://www.carenet.com/series/medicalword/cg003444_011.html
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2022/05/02 救急診療の基礎知識
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睡眠、不安、ビタミンDと周産期うつ病リスク
2022/04/28 医療一般
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男性用経口避妊薬、動物実験で有望性を示す
2022/04/28 医療一般
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https://www.carenet.com/news/general/hdn/54147
維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症。
透析終了直前にマキサカルシトールとして、1回2.5~10μgを週3回、透析回路静脈側に注入(静注)する。なお、血清副甲状腺ホルモン(PTH)の改善効果が得られない場合は、高カルシウム血症の発現等に注意しながら、1回20μgを上限に慎重に漸増する。<用法・用量に関連する使用上の注意>1.初回は血清インタクト副甲状腺ホルモン(intact-PTH)が500pg/mL未満[あるいは血清高感度副甲状腺ホルモン(HS-PTH)が40000pg/mL未満]では、本剤を1回5μg、血清intact-PTHが500pg/mL以上(あるいはHS-PTHが40000pg/mL以上)では、1回10μgから開始する。2.投与量については、血清PTHレベル、血清カルシウム及び血清無機リン値に注意しながら、減量・休薬を考慮する。3.血清intact-PTHが150pg/mL以下に低下した場合は本剤の投与を中止する。
(慎重投与)1.高カルシウム血症の患者[本剤の投与により更に血清カルシウムを上昇させる恐れがある]。2.高齢者。(重要な基本的注意)1.本剤は従来の経口活性型ビタミンD剤により効果が十分に得られない症例に対して経口活性型ビタミンD剤から切り替えて投与する(また、本剤により改善、維持された場合には、経口活性型ビタミンD剤への切り替えも考慮する)。2.本剤は血清カルシウム上昇作用を有するので、本剤投与中、血清カルシウム値を定期的(少なくとも2週に1回)に測定し、血清カルシウム値が11.5mg/dL(5.75mEq/L)を超えないよう投与量を調節する。また、目安として血清カルシウム値が11.0mg/dLを超えたときには、更に測定頻度を高くし(週に1回以上)、減量あるいは中止する。低アルブミン血症(血清アルブミン量が4.0g/dL未満)の場合には補正値を指標に用いることが望ましい。[補正カルシウム値算出方法:補正カルシウム値(mg/dL)=血清カルシウム値(mg/dL)-血清アルブミン値(g/dL)+4.0]3.慢性腎不全における二次性副甲状腺機能亢進症においては、しばしば高度高リン血症を呈し、これが増悪因子のひとつとなることがあるので、定期的に血清無機リン値を測定し、そのコントロールを行う。4.本剤の長期投与により血清カルシウム値上昇頻度が高くなることが認められており、これは、本剤の効果により血清PTHの低下に伴って骨代謝が正常化しやすくなることによると考えられる。(相互作用)併用注意:1.アルファカルシドール、カルシトリオール[高カルシウム血症が現れる恐れがある(両剤ともに血清カルシウム値を上昇させる可能性がある)]。2.PTH製剤(テリパラチド)[高カルシウム血症が現れる恐れがある(相加作用)]。3.ジギタリス製剤(ジゴキシン等)[不整脈が現れる恐れがある(本剤により高カルシウム血症が発症した場合、ジギタリス製剤の作用が増強することが考えられる)]。(高齢者への投与)1.一般に高齢者では生理機能が低下しているので用量に注意する。2.本剤を65歳以上の高齢者に投与したとき、副作用発現による投与中止は、96例中12例(12.5%)であり、64歳以下の成人の場合は881例中83例(9.4%)であった。(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、産婦あるいは授乳婦等には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊婦、産婦、授乳婦等への投与に関する安全性は確立していない(周産期及び授乳期の静脈内投与試験(ラット)で、1.1μg/kg/日投与で出生仔体重増加抑制がみられ、また、分娩後哺乳中のラットに静脈内投与したとき、乳汁中への移行を示唆する報告がある)]。(小児等への投与)低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。(適用上の注意)調製時:1.本剤を投与する場合は他剤との混注を行わない。2.本剤はワンポイントカットアンプルであるが、アンプルのカット部分をエタノール綿等で清拭してからカットすることが望ましい。3.アンプルカット後速やかに使用し、残液は廃棄する。(その他の注意)1.がん原性について、ラット(F344/DuCrj)に週1回24カ月間静脈内投与した結果、副腎においてF344ラットに好発する良性褐色細胞腫の発現頻度が増加した。ラットでは血清カルシウム値の上昇に伴って発生が増加すると考えられている。マウスでは週1回18カ月間投与で発がん性は認められなかった。2.本薬の承認時までの臨床試験において投与された維持透析患者977例中、34例(3.5%)、38件に心電図異常が認められ、その主なものは左室肥大15件、1度AVBlock、T波異常の各6件、心室性期外収縮、心房細動の各3件であった、透析患者では心疾患の合併がみられることが多く、また、透析時には体外循環及び除水などによる心機能への影響が大きいことなどから、心電図異常を発現しやすいため、本剤の投与に際しては心電図検査等の観察を十分に行う。(保管上の注意)凍結を避け、10℃以下に遮光保存する。
承認時までの臨床試験及び市販後調査における安全性評価対象例4,196例中、1,115例(26.6%)、1,316件の副作用が認められた。主な副作用は、高カルシウム血症933件(22.2%)、そう痒症85件(2.0%)、CK(CPK)上昇64件(1.5%)、血中リン増加42件(1.0%)、いらいら感25件(0.6%)等であった(再審査終了時)。1.重大な副作用高カルシウム血症(22.2%)(本剤には血清カルシウム上昇作用が認められる):血清カルシウム値を定期的に測定し、血清カルシウム値が11.5mg/dL<5.75mEq/L>を超えた場合には投与を中止(休薬)し、また、高カルシウム血症によることが考えられる臨床症状(そう痒感、いらいら感など)の出現に注意する(投与の再開については、血清カルシウム値が11.0mg/dL(5.5mEq/L)未満に回復したことを確認した後に投与量を減じて行うことが望ましい)。2.その他の副作用:次のような副作用が認められた場合は、減量・休薬など適切な処置を行う。1).皮膚:(0.1%以上)皮膚そう痒症、発疹、(0.1%未満)脱毛症。2).精神神経系:(0.1%以上)いらいら感、不眠症、頭痛、(0.1%未満)不穏、興奮、焦燥感。3).消化器:(0.1%未満)胃部不快感・腹部不快感、食欲不振。4).肝臓:(0.1%以上)AST上昇(GOT上昇)、(0.1%未満)ALT上昇(GPT上昇)。5).代謝異常:(0.1%以上)CK上昇(CPK上昇)、血中リン増加、血中ミオグロビン上昇、LDH上昇、Al-P上昇、(0.1%未満)総蛋白減少、血中尿酸増加、血中アルミニウム上昇。6).呼吸器:(0.1%未満)胸部X線異常。7).心・血管系:(0.1%以上)高血圧。8).血液:(0.1%以上)白血球分画異常(リンパ球異常、好酸球異常等)、(0.1%未満)白血球減少。9).その他:(0.1%以上)四肢不快感、倦怠感。
(1)PTH分泌に対する作用マキサカルシトールは、正常ウシ副甲状腺細胞及び慢性腎不全に伴う二次性副甲状腺機能亢進症患者由来副甲状腺細胞に対してPTH分泌の抑制を示したが(invitro)、その効果はカルシトリオールと同程度であった。腎不全モデル動物(5/6腎摘ラット、腎動脈結紮イヌ)において、マキサカルシトールは血清カルシウム値を上昇させない用量でPTH分泌抑制作用を示した。(2)骨に対する作用柴田腎炎ラットにおいて惹起される二次性副甲状腺機能亢進症を伴う骨病変に対する効果を検討したところ、マキサカルシトールは高代謝回転骨を低下させた。また、イヌ腎不全モデルに認められた骨病変に対して、増加した線維性類骨形成を抑制した。(3)作用機序に関する検討正常ラット及び腎不全ラットにおいて、マキサカルシトールは副甲状腺pre‐proPTHmRNAの発現を抑制した。また、マキサカルシトールは骨芽細胞様細胞に作用してオステオカルシン遺伝子の発現を促進した(invitro)。
(1)二次性副甲状腺機能亢進症を伴う慢性腎不全維持透析患者を対象とした後期第II相二重盲検比較試験(プラセボ、マキサカルシトール5、10及び15μg/回を週3回透析回路静脈側より投与)において、intact‐PTHの低下及びPTH改善度を中心とする臨床効果、有用度で有意な用量相関性が認められた。また、10μg/回のintact‐PTH抑制効果は5μg/回よりも優れ15μg/回と同等であったが、その血清カルシウム上昇作用は15μg/回より小さく5μg/回と類似していた。(注)本剤の初回投与量は、マキサカルシトールとして、1回5あるいは10μgである。(2)慢性腎不全維持透析患者を対象とした第III相二重盲検比較試験(プラセボ、マキサカルシトール5及び10μg/回を週3回透析回路静脈側より投与)において、PTH改善度、全般改善度、有用度でマキサカルシトール投与群はプラセボ投与群に比し有意に優れ、明らかな二次性副甲状腺機能亢進症改善効果が認められた。(3)長期投与試験において、血清カルシウム上昇に留意しながらマキサカルシトールを投与することで、PTH抑制の維持効果が持続することが示された。(4)臨床薬理試験での骨生検による骨組織形態計測において、骨代謝改善効果(異常な線維組織の減少及び高代謝回転骨の低下、是正)が示された。また、マキサカルシトール投与により、骨代謝回転を反映する骨代謝マーカーの改善が認められた。(5)血清HS‐PTHと血清intact‐PTHが高い相関を示すことが報告されており、また、本剤の臨床試験成績からもこれらの指標の関連が強いことが確認された。intact‐PTHとHS‐PTHの関連<<図省略>>