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一般名 | ベンザルコニウム塩化物液 |
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YJコード | 2616700Q1620 |
剤型・規格 | 皮膚塗布剤・10%10mL |
薬価 | 6.50円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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手指・皮膚の消毒、手術部位(手術野)の皮膚の消毒、手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、感染皮膚面の消毒、医療機器の消毒、手術室・病室・家具・器具・物品等の消毒、膣洗浄、結膜嚢の洗浄・消毒。
1.手指・皮膚の消毒:石鹸で十分に洗浄し、水で石鹸分を十分に洗い落とした後、ベンザルコニウム塩化物0.05~0.1%(本剤の100~200倍希釈)溶液に浸して洗い、滅菌ガーゼあるいは布片で清拭する。術前の手洗の場合には、5~10分間ブラッシングする。2.手術部位(手術野)の皮膚の消毒:手術前局所皮膚面をベンザルコニウム塩化物0.1%(本剤の100倍希釈)溶液で5分間洗い、その後ベンザルコニウム塩化物0.2%(本剤の50倍希釈)溶液を塗布する。3.手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒:ベンザルコニウム塩化物0.01~0.025%(本剤の400~1000倍希釈)溶液を用いる。4.感染皮膚面の消毒:ベンザルコニウム塩化物0.01%(本剤の1000倍希釈)溶液を用いる。5.医療機器の消毒:ベンザルコニウム塩化物0.1%(本剤の100倍希釈)溶液に10分間浸漬するか、又は厳密に消毒する際は、器具を予め2%炭酸ナトリウム水溶液で洗い、その後ベンザルコニウム塩化物0.1%(本剤の100倍希釈)溶液中で15分間煮沸する。6.手術室・病室・家具・器具・物品等の消毒:ベンザルコニウム塩化物0.05~0.2%(本剤の50倍~200倍希釈)溶液を布片で塗布・清拭するか、又は噴霧する。7.膣洗浄:ベンザルコニウム塩化物0.02~0.05%(本剤の200~500倍希釈)溶液を用いる。8.結膜嚢の洗浄・消毒:ベンザルコニウム塩化物0.01~0.05%(本剤の200~1000倍希釈)溶液を用いる。
(重要な基本的注意)1.本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用する。2.炎症又は易刺激性の部位に使用する場合には、通常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。3.深い創傷又は目に使用する場合の希釈液としては、注射用水又は滅菌精製水を用い、水道水や精製水を用いない。4.血清・膿汁等の有機性物質は殺菌作用を減弱させるので、これらが付着している医療機器等に用いる場合は、十分に洗い落としてから使用する。(臨床検査値への影響)本剤で消毒したカテーテルで採取した尿はスルホサリチル酸法による尿蛋白試験で偽陽性を示すことがある。(適用上の注意)1.投与経路:経口投与しない。浣腸には使用しない。2.原液又は濃厚液が目に入らないように注意する(入った場合には直ちに水でよく洗い流す)。3.濃厚液の使用により、皮膚刺激症状・粘膜刺激症状が現れることがあるので注意する。4.粘膜・創傷面又は炎症部位に長時間又は広範囲に使用しない(全身吸収による筋脱力を起こす恐れがある)。5.密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状が現れることがあるので、使用しないことが望ましい。6.石鹸類は本剤の殺菌作用を弱めるので、石鹸分を洗い落としてから使用する。7.希釈液として塩類含有の多い水又は硬水を用いる場合には、通常用いる濃度の1.5~2倍の溶液として使用する。8.繊維、布(綿、ガーゼ、ウール、レーヨン等)は本剤を吸着するので、これらを溶液に浸漬して用いる場合には、有効濃度以下とならないように新しい溶液を補給する。9.皮膚消毒に使用する綿球、ガーゼ等は滅菌保存し、使用時に溶液に浸す。10.合成ゴム製品、合成樹脂製品、光学器具、鏡器具、塗装カテーテル等への使用は避けることが望ましい。(取扱い上の注意)1.金属器具を長時間浸漬する必要がある場合は、腐食を防止するために、ベンザルコニウム塩化物0.1%(本剤の100倍希釈)溶液に0.5~1.0%の亜硝酸ナトリウムを添加する。2.皮革製品の消毒に使用すると変質させることがあるので使用しない。3.遮光した気密容器にいれ、室温で保存する(本剤は約0℃で凍結し結晶を析出することがあるが、室温に温めると澄明に溶解する)。4.開封後は速やかに使用する。5.使用前及び使用後は容器の口を清浄にし、使用後は密栓する。6.容器のラベルをよごしたり、又は他の容器に入れ替えない。7.安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験[室温(1~30℃)、3年間]の結果、外観、含量等はすべて規格の範囲内であり、ベンザルコニウム塩化物消毒液10%「カネイチ」は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。次の様な症状が現れた場合には使用を中止する。過敏症:(頻度不明)発疹、そう痒感等。
本剤は芽胞のない細菌に広く抗菌作用を有する。すなわちグラム陽性・陰性菌のみならず真菌類に対しても抗菌性を有するが、結核菌やウイルスの大部分には、効果が期待できない。チフス菌に対する石炭酸係数は20~60程度であるが、血清等の存在下では10倍用いないと同等の効果が得られない。本剤の有効濃度では比較的組織刺激性が少ないので皮膚、組織、粘膜に適用される。本剤は陽イオン界面活性剤であるので表面張力を低下し、清浄作用、角質溶解作用、乳化作用も示す。殺菌の作用機序に関して、陽イオンが微生物中に侵入し、他の必須イオンを追い出すとも、また酵素系を変性させるともいわれている。
該当データなし