1.
重症/治療困難なアトピー性皮膚炎、経口アブロシチニブvs.デュピルマブ
2023/06/07 医療一般
重症/治療困難なアトピー性皮膚炎、経口アブロシチニブvs.デュピルマブ
https://www.carenet.com/news/general/carenet/56524
一般名 | モンテルカストナトリウム細粒 |
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YJコード | 4490026C1030 |
剤型・規格 | 散剤・4mg1包 |
薬価 | 106.70円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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重症/治療困難なアトピー性皮膚炎、経口アブロシチニブvs.デュピルマブ
2023/06/07 医療一般
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https://www.carenet.com/news/general/carenet/56524
2.
ウパダシチニブ、中等~重症クローン病に有効/NEJM
2023/06/02 ジャーナル四天王
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https://www.carenet.com/news/journal/carenet/56526
3.
歯科治療の中断が全身性疾患の悪化と有意に関連
2023/05/31 医療一般 日本発エビデンス
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https://www.carenet.com/news/general/hdnj/56440
4.
乗り切れ!アレルギー症状の初診対応
2023/05/22 乗り切れ!アレルギー症状の初診対応
乗り切れ!アレルギー症状の初診対応
https://www.carenet.com/series/immu/cg004116_index.html
5.
乳児期のRSV感染が小児喘息発症に関連/Lancet
2023/05/15 ジャーナル四天王
乳児期のRSV感染が小児喘息発症に関連/Lancet
https://www.carenet.com/news/journal/carenet/56426
気管支喘息。
1歳以上6歳未満の小児にはモンテルカストとして4mg(本剤1包)を1日1回就寝前に経口投与する。<用法・用量に関連する使用上の注意>1.体重、年齢、症状等による用量調節をせず、全量を服用する。2.光に不安定であるため、開封後直ちに(15分以内に)服用する。
(禁忌)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。(重要な基本的注意)1.本剤は、喘息の悪化時ばかりでなく、喘息が良好にコントロールされている場合でも継続して服用するよう、患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に十分説明しておく。2.本剤は気管支拡張剤、ステロイド剤等と異なり、すでに起こっている喘息発作を緩解する薬剤ではないので、このことは患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に十分説明しておく必要がある。3.気管支喘息患者に本剤を投与中、大発作をみた場合は、気管支拡張剤あるいはステロイド剤を投与する必要がある。4.長期ステロイド療法を受けている患者で、本剤投与によりステロイドの減量をはかる場合は十分な管理下で徐々に行う。5.本剤投与によりステロイド維持量を減量し得た患者で、本剤の投与を中止する場合は、原疾患再発の恐れがあるので注意する。6.本剤との因果関係は明らかではないが、うつ病、自殺念慮、自殺及び攻撃的行動を含む精神症状が報告されているので、患者の状態を十分に観察する。7.本剤を含めロイコトリエン拮抗剤使用時に好酸球性多発血管炎性肉芽腫症様の血管炎を生じたとの報告があり、これらの症状は、おおむね経口ステロイド剤の減量・中止時に生じているので、本剤使用時は、特に好酸球数の推移及びしびれ、四肢脱力、発熱、関節痛、肺浸潤影等の血管炎症状に注意する。8.本剤投与により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意する。9.小児では一般に自覚症状を訴える能力が劣るので、本剤の投与に際しては、保護者等に対し、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には速やかに主治医に連絡する等の適切な処置をするように注意を与える。(相互作用)本剤は、主として薬物代謝酵素チトクロームP450(CYP)2C8/2C9及び3A4で代謝される。併用注意:フェノバルビタール[本剤の作用が減弱する恐れがある(フェノバルビタールがCYP3A4を誘導し、本剤の代謝が促進される)]。(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない(海外の市販後において、妊娠中に本剤を服用した患者から出生した新生児に先天性四肢奇形がみられたとの報告がある。これらの妊婦のほとんどは妊娠中、他の喘息治療薬も服用していた。本剤とこれらの事象の因果関係は明らかにされていない)]。2.授乳中の婦人に投与する場合は慎重に投与する[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている]。(注)本剤の承認用法・用量は、1歳以上6歳未満小児に対してモンテルカストとして1日1回4mgである。(小児等への投与)1.6歳以上の小児に対しては、モンテルカストチュアブル錠5mgを1日1回就寝前に投与する。2.1歳未満の乳児、新生児、低出生体重児に対するモンテルカスト製剤の安全性は確立していない[国内でのモンテルカスト製剤の使用経験がない]。(適用上の注意)1.本剤は、食事の有無にかかわらず投与できる。2.本剤は口に直接入れるか、スプーン1杯程度の柔らかい食物(室温以下)と混ぜて服用することができる。またスプーン1杯(約5mL)の調製ミルク又は母乳(室温以下)と混ぜて服用することもできる。本剤服用後は水などの飲み物を摂取してもよい。3.本剤は光に不安定であるため、服用の準備ができるまで開封しない。柔らかい食物、調製ミルク又は母乳と混ぜた場合も、放置せずに直ちに(15分以内に)服用する。4.本剤は光に不安定であるため、再分包しない。(その他の注意)プラセボ対照臨床試験41試験を対象に統合解析を行った結果、本剤投与群9,929例中1例において自殺念慮が認められたのに対して、プラセボ群7,780例において自殺念慮は認められなかった。また、プラセボ対照臨床試験46試験を対象に統合解析を行った結果、行動変化に関連する事象(不眠、易刺激性等)が、本剤投与群11,673例中319例(2.73%)、プラセボ群8,827例中200例(2.27%)において認められたが、統計学的な有意差は認められなかった。
1.1歳以上6歳未満の小児(国内試験成績):国内で実施された臨床試験において、137例中3例(2.2%)に4件の副作用が認められた。副作用は頭痛1件、悪心1件、皮膚乾燥1件、発疹1件であった。臨床検査値の異常変動はAl-P上昇2件が認められた(承認時)。国内で実施された特定使用成績調査における安全性評価対象1,406例中6例(0.4%)に7件(臨床検査値異常を含む)の副作用が認められ、副作用は、動悸、胃腸炎、蛋白尿、咽喉乾燥、口腔咽頭不快感、紫斑、蕁麻疹各1件(0.1%)であった(再審査終了時)。(外国試験成績参考):外国で実施された6カ月以上32カ月未満小児気管支喘息患者を対象とした長期投与試験において、158例中8例(5.1%)に9件の副作用が認められた。副作用は運動過多4件(2.5%)、成長障害1件(0.6%)、便習慣変化1件(0.6%)、嘔吐1件(0.6%)、異夢1件(0.6%)、睡眠障害1件(0.6%)であった。臨床検査値の異常変動は、認められなかった。モンテルカスト群と対照(標準治療)群で、臨床的に意味のある差はなかった。外国で実施された2歳以上6歳未満小児気管支喘息患者を対象とした長期投与試験において、364例中12例(3.3%)に19件の副作用が認められた。主な副作用は、口渇3件(0.8%)、頭痛3件(0.8%)、腹痛2件(0.5%)、蕁麻疹2件(0.5%)等であった。臨床検査値の異常変動は、7例(2.0%)に11件認められ、主なものは白血球数減少3件、AST(GOT)上昇2件等であった。モンテルカスト群と対照(標準治療)群で、臨床的に意味のある差はなかった。2.6歳以上の小児:(国内試験成績参考):国内で実施された臨床試験において、96例中2例(2.1%)に2件の副作用が認められ、副作用は蕁麻疹様皮疹、浮動性眩暈各1件(1.0%)であった(承認時)。国内で実施された特定使用成績調査における安全性評価対象1,194例中8例(0.7%)に9件(臨床検査値異常を含む)の副作用が認められ、副作用は、悪心2件(0.2%)、嘔吐、頭痛、チック、湿疹、多形紅斑、蕁麻疹、潮紅各1件(0.1%)であった。国内で実施された製造販売後臨床試験における安全性評価対象134例中9例(6.7%)に12件(臨床検査値異常を含む)の副作用が認められ、副作用は、尿中蛋白陽性2件(1.5%)、悪心、頭痛、月経障害、感情不安定、白血球数増加、総蛋白増加、血中ビリルビン増加、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、血中尿素増加、尿中ウロビリン陽性各1件(0.7%)であった(再審査終了時)。(外国試験成績参考):外国で実施された小児気管支喘息患者を対象とした長期投与試験において、172例中10例(5.8%)に13件の副作用が認められた。主な副作用は頭痛3件(1.7%)、消化不良2件(1.2%)、鼓腸2件(1.2%)等であった。臨床検査値の異常変動は総ビリルビン上昇1件が認められた。3.成人(国内試験成績参考):国内で実施された臨床試験において、523例中46例(8.8%)に66件の副作用が認められた。主な副作用は下痢9件(1.7%)、腹痛7件(1.3%)、嘔気6件(1.1%)、胸やけ5件(1.0%)、頭痛5件(1.0%)等であった。臨床検査値の異常変動は、507例中49例80件に認められ、主なものはALT(GPT)上昇(505例中14件)、γ-GTP上昇(463例中9件)、Al-P上昇(476例中8件)等であった。1.重大な副作用1).アナフィラキシー(頻度不明):アナフィラキシーが現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し適切な処置を行う。2).血管浮腫(頻度不明):血管浮腫が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し適切な処置を行う。3).劇症肝炎(頻度不明)、肝炎(頻度不明)、肝機能障害(0.01%)、黄疸(頻度不明):劇症肝炎、肝炎、肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。4).中毒性表皮壊死融解症(ToxicEpidermalNecrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)、多形紅斑(0.01%):中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行う。5).血小板減少(頻度不明):血小板減少(初期症状:紫斑、鼻出血、歯肉出血等の出血傾向)が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。2.その他の副作用:次のような症状又は異常が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。1).過敏症:(0.1~1%未満)皮疹、そう痒、(0.1%未満)蕁麻疹、(頻度不明)肝臓好酸球浸潤。2).精神神経系:(0.1~1%未満)頭痛、傾眠、(0.1%未満)情緒不安、不眠、幻覚、眩暈、感覚異常(しびれ等)、(頻度不明)異夢、易刺激性、痙攣、激越、振戦、夢遊症、失見当識、集中力低下、記憶障害、譫妄、強迫性症状。3).呼吸器:(頻度不明)肺好酸球増多症。4).消化器系:(0.1~1%未満)下痢、腹痛、胃不快感、嘔気、(0.1%未満)胸やけ、嘔吐、便秘、口内炎、(頻度不明)消化不良。5).肝臓:(0.1~1%未満)肝機能異常、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al-P上昇、γ-GTP上昇、総ビリルビン上昇。6).筋骨格系:(0.1%未満)筋痙攣を含む筋痛、関節痛。7).その他:(0.1~1%未満)口渇、尿潜血、(0.1%未満)血尿、尿糖、浮腫、倦怠感、白血球数増加、尿蛋白、トリグリセリド上昇、出血傾向(鼻出血、紫斑等)、動悸、頻尿、発熱、脱毛、(頻度不明)挫傷、脱力、疲労、遺尿。副作用の頻度は、錠剤、チュアブル錠剤、細粒剤での国内臨床試験及び製造販売後調査等(使用成績調査、特定使用成績調査、製造販売後臨床試験)の結果を合わせて算出した。
作用機序モンテルカストは、システイニルロイコトリエンタイプ1受容体(CysLT1受容体)に選択的に結合し、炎症惹起メディエーターであるLTD4やLTE4による病態生理学的作用(気管支収縮、血管透過性の亢進、及び粘液分泌促進)を抑制する。この作用機序に基づき、モンテルカストは抗喘息作用として、喘息性炎症の種々の因子を改善する。1.LT受容体拮抗作用(受容体結合試験)受容体結合試験(モルモット肺細胞膜、U937細胞膜及びTHP‐1細胞膜)で、LTD4の受容体結合を強力に阻害し、その作用は血液成分による影響を受けなかった。LTC4及びLTB4に対する受容体拮抗作用は弱かった。2.気管支収縮抑制作用(摘出臓器及び動物試験)モルモット摘出気管におけるLTD4の収縮を競合的に阻害した。また、モルモット及びリスザルにおいてLTD4誘発気管支収縮反応に対して強力かつ持続的な阻害作用を示した。一方、モンテルカストは、LTC4(LTC4の代謝を阻害した条件下)による摘出組織の収縮を阻害しなかった。また、モルモットを用いたヒスタミン、アラキドン酸、セロトニン及びアセチルコリン誘発の気管支収縮をほとんど阻害しなかった。3.抗原誘発による気管支収縮抑制作用感作した近交系喘息ラット、モルモット及びリスザルの抗原誘発による気管支収縮反応を静脈内投与及び経口投与で抑制した。海外の臨床試験において、抗原投与による即時型及び遅発型気管支収縮をそれぞれ75%、57%抑制した。4.即時型及び遅発型気管支収縮反応に対する抑制作用感作リスザルの抗原誘発による即時型及び遅発型気管支収縮反応を経口投与で抑制した。5.アナフィラキシーショックに対する抑制作用感作モルモットの卵アルブミンによるアナフィラキシーショックを部分的に抑制した。6.肺機能の改善作用軽症から中等症の慢性気管支喘息患者において、1秒量及び最大呼気流量を改善した。7.好酸球に対する効果軽症から中等症の慢性気管支喘息患者において、喀痰中の好酸球比率をプラセボに比べて有意に低下させた。同様に成人、小児患者における末梢血好酸球比率も有意に低下させた。
1歳以上6歳未満の小児気管支喘息患者にモンテルカスト細粒剤4mgを1日1回8週間投与した国内臨床試験の結果は表3のとおりであった。表31歳以上6歳未満小児気管支喘息患者を対象とした国内臨床試験の有効性成績--------------------------表開始--------------------------項目観察期(実測値)4週†8週†小発作回数(回/2週)7.98±9.26(66)-4.03±8.18*(65)-5.49±8.09*(65)せきの回数(回/2週)19.98±12.91(66)-6.81±11.91*(65)-8.54±13.21*(65)治療点数(点/2週)58.28±42.42(66)-4.17±26.49(65)-11.80±17.93*(65)平均±標準偏差、():例数*p<0.001(観察期との比較、1標本t検定)†ベースラインからの変化量小発作回数:軽い喘鳴があり、軽い陥没呼吸を伴うこともある症状の回数治療点数:小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2000に基づき、併用薬の使用状況を集計した点数--------------------------表終了--------------------------