第6回 医療監修がしっかりしているマンガ【Dr.倉原の“俺の本棚”】

  • 公開日:2018/06/12
企画・制作ケアネット

ほかのドクターがどんな本を読んでいるのか、気になりませんか?CareNet.com “おどろき”医学論文が好評の呼吸器内科医 倉原優氏が、自身の本棚から「これは!」とウナる本を毎月1冊ピックアップ。思わず読みたくなる“医書”を紹介します。

※紹介する書籍は倉原氏個人の選書です。ケアネットが推薦するものではありません。

【第6回】医療監修がしっかりしているマンガ

医療マンガってたくさんあるんですけど、比較的医療監修がしっかりしているなと感じるものに、『医龍』(小学館)、『コウノドリ』(講談社)などがあります。いずれもすでにテレビドラマ化されている、有名作品です。私はその中でも、『コウノドリ』は群を抜いて監修がしっかりしているなと感じています。

医療監修って大事ですよね。最近、テレビドラマの『ブラックペアン』で治験コーディネーターの役割が実際と違うだの、医学論文のインパクトファクターの扱いがおかしいだの、いろいろ意見が出ました。医療監修は入っているんでしょうけど、「実際の現場と全然違う」という違和感があると、医療従事者はどうも楽しめなくなってしまいます。とか言いつつ、わが家では夫婦そろって『ブラックペアン』を毎週見ているんですけど。

いかん、話が脱線してしまった。そうそう、医療監修の話。

医療マンガを紹介するからといって、ここで周知の『コウノドリ』を紹介するようでは、何も面白くない。

とゆーわけで! 皆さん、『麻酔科医ハナ』をご存じでしょうか?

『麻酔科医ハナ』

松本 克平/著(監修)・なかお 白亜/画.双葉社.2008-(連載中)

これも医療監修がしっかりしているなぁと感じる、私のお気に入り医療マンガの1つです。医師の中でも、10人に2人くらいしか知らないと思います。

初期研修が終わったばかりの後期研修医である、華岡ハナ子が主人公です。大学病院の麻酔科に入局したピヨピヨ麻酔科医です。『医龍』や『コウノドリ』のようなシリアスな話は少なく、基本的にはコミカルで、のほほんとした話が多いです。また、男女ともにウケがよさそうな、ほんわかしたきれいな絵です。ちょっと主人公の巨乳が強調され過ぎたり、セクハラが日常茶飯事で登場したり、今の時代にはケシカランことも描かれていますが、出てくる麻酔の場面やトラブルなどが非常にリアルで、使用する物品も実際使われているものが多いです。かなり医療監修を厳格にしている印象です。

とくに、若手医師の皆さんなら絶対に楽しめると思うので、ぜひ読んでみてください。麻酔科ローテートの前に読むと、ちょうどいいかもしれませんね。まだ6冊しか出ていないので、全巻一気に買っても損はしませんよ。

しかし、1年に1冊発刊されるかされないか、というペースでの出版なので、ファンとしてはなかなかじれったいマンガです。

『麻酔科医ハナ』 既刊6巻(アクションコミックス)

松本 克平/著(監修)・なかお 白亜/画
出版社名
双葉社
定価
各巻本体600円+税
サイズ
B6判
刊行年
2008年~2017年(1~6巻)

倉原 優 ( くらはら ゆう ) 氏近畿中央胸部疾患センター

[略歴]

2006年滋賀医大卒業。洛和会音羽病院を経て08年から現職。

自身のブログ「呼吸器内科医」では医学論文の和訳や医療エッセーを執筆。

糖尿病診療コレクション

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