喫煙+糖尿病はうつ病リスクを高めるのか?! 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2012/09/13 喫煙している糖尿病患者は、心血管疾患を発症したり、若くして亡くなったり、細小血管合併症を伴う可能性のある高リスク群であるといわれている。Osme氏らは糖尿病患者におけるうつ症状や不安症状の有病率と喫煙との相関を明らかにするため検討を行った。Diabetol Metab Syndr誌オンライン版2012年8月21日号の報告。 対象は喫煙糖尿病患者(DS群)46例、非喫煙糖尿病患者(D群)46例、非糖尿病喫煙者(S群)46例。3群間でうつ症状や不安症状の有病率が異なるかどうかを評価し、最終的には、ニコチン依存が喫煙者の不安症状やうつ症状と関連しているかどうかを検証した。評価には、HADS(病院不安およびうつ尺度)、ファーガストロームテスト(ニコチン依存度判定テスト)を用いた。 主な結果は以下のとおり。 ・DS群におけるうつ症状および不安症状の有病率はそれぞれ30.4%、50%であり、D群またはS群と比較し不安症状(p=0.072)、うつ症状(p=0.657)の割合に有意な差は認められなかった。 ・男性糖尿病患者では、喫煙者は非喫煙者と比較し不安症状の有病率が高かった(19.6% vs 2.9%、p=0.003)。 ・重度のニコチン依存症の有病率は、DS群で39.1%、S群で37.1%であった(p=0.999)。 ・ファーガストロームテストスコアと、不安スコア(p=0.726)、うつスコア(p=0.345)との間に有意な相関は認められなかった。 関連医療ニュース ・自殺予防に期待!知っておきたいメンタルヘルスプログラム ・うつ病補助療法に有効なのは?「EPA vs DHA」 ・うつ病の5人に1人が双極性障害、躁症状どう見つける? (ケアネット 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Osme SF, et al. Diabetol Metab Syndr. 2012 Aug 21; 4(1): 39. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 既治療CLDN18.2陽性胃がん、CAR-T療法satri-celがPFS改善(CT041-ST-01)/Lancet(2025/06/10) エビナクマブに続けるか?抗ANGPTL4抗体薬の可能性(解説:興梠貴英氏)-1971(2025/06/10) III期dMMR大腸がん、術後補助療法にアテゾリズマブ上乗せでDFS改善(ATOMIC)/ASCO2025(2025/06/10) 進行腎細胞がん1次治療としてのニボルマブ+イピリムマブ、9年長期追跡結果(CheckMate 214)/ASCO2025(2025/06/10) 思春期うつ病に最も効果的な抗うつ薬は?(2025/06/10) 糖尿病患者の認知症リスク低減、GLP-1薬とSGLT2阻害薬に違いは?(2025/06/10) 既治療のEGFR exon20挿入変異NSCLCへのzipalertinib(REZILIENT1)/ASCO2025(2025/06/10) CDK4/6+AI治療後に進行したHR+/HER2-転移乳がん、ipatasertib+フルベストラントがPFS改善(CCTG/BCT MA.40/FINER)/ASCO2025(2025/06/10) コロナワクチン、デマ対策より「接種開始時期」が死亡者数に大きく影響か/東大(2025/06/10)
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