統合失調症では自己免疫疾患リスクが1.53倍

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 自己免疫疾患を有する者、およびわずかでも有意な自己免疫疾患の家族歴を有する者において、統合失調症のリスクが増加することが、これまでの研究で示されている。デンマーク・オーフス大学のMichael E. Benros氏らは、統合失調症と自己免疫疾患との関連、および感染症の影響について検討を行った。その結果、統合失調症患者では自己免疫疾患を続発するリスクが高く、罹患率が1.53倍であること、感染症は自己免疫疾患の発症に、より大きく関与していることが示唆されたことを報告した。American Journal of Psychiatry誌オンライン版2013年10月16日号の掲載報告。

 本研究では、まず、統合失調症とそれに続く自己免疫疾患との関連を検討し、さらに統合失調症と自己免疫疾患の両者におけるリスクファクターである感染症の影響について考察した。デンマーク全国レジスターに登録されている383万人のうち、統合失調症様精神病患者 3万9,364例、自己免疫疾患患者14万2,328例を特定し、年齢および性別で補正し生存解析を行った。

 主な結果は以下のとおり。

・統合失調症患者では自己免疫疾患を続発するリスクが高く、発生率は1.53倍(95%CI:1.46~1.62)であった。
・感染症で病院を受診していない患者において、統合失調症罹患に及ぼす影響は小さかった。一方で、自己免疫疾患は発生率が1.32倍(95%CI:1.22~1.43)増大した。
・統合失調症患者と感染症で受診した患者の、自己免疫疾患の統合リスクは2.70(95%CI:2.51~2.89)であった。
・統合失調症の家族歴は、自己免疫疾患が続発するリスクをやや上昇させた(罹患率比:1.06、95%CI:1.02~1.09)。
・統合失調症患者の3.6%が自己免疫疾患を発症し、自己免疫疾患患者の3.1%に統合失調症の家族歴があった。
・以上より、統合失調症患者において自己免疫疾患が続発するリスクの増加は、未診断の自己免疫疾患からの神経精神徴候、統合失調症に関連する治療や生活習慣、感染症や遺伝要因などの病因メカニズムを含んでいる可能性が示唆された。

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(ケアネット)

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