未治療ALK陽性肺がん、brigatinib vs.クリゾチニブ/NEJM

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ケアネット

未治療ALK陽性肺がん、brigatinib vs.クリゾチニブ/NEJMのイメージ

 ALK(未分化リンパ腫キナーゼ)阻害薬未治療で、局所進行/転移を有するALK陽性非小細胞肺がん(NSCLC)の患者に対し、開発中の次世代型ALK阻害薬brigatinibはクリゾチニブと比較し、無増悪生存期間を有意に延長したことが示された。米国・コロラド大学のD. Ross Camidge氏らが、約280例を対象に行った第III相の非盲検無作為化試験「ALTA-1L(ALK in Lung Cancer Trial of Brigatinib in 1st Line)試験」の結果で、NEJM誌オンライン版2018年9月25日号で発表した。brigatinibは、クリゾチニブの効果が認められなかったALK陽性NSCLC患者における有効性が確認されていた。

無増悪生存期間、客観的奏効率、頭蓋内病変奏効率などを比較
 ALTA-1L試験は、ALK阻害薬未治療で局所進行/転移を有するALK陽性NSCLCの患者275例を対象に行われた。研究グループは被験者を無作為に2群に分け、一方にはbrigatinib 180mgを1日1回(導入期間7日間は90mgを1日1回、137例)、もう一方の群にはクリゾチニブ250mgを1日2回(138例)投与した。

 主要エンドポイントは、独立評価委員会が盲検下で評価した無増悪生存期間だった。副次エンドポイントは、客観的奏効率や頭蓋内病変奏効率などだった。予測される増悪または死亡イベント件数198件のうち、約50%が発生した時点で、初回中間解析を実施することが事前に計画された。

推定12ヵ月無増悪生存率、brigatinib群67%、クリゾチニブ群43%
 初回中間解析は、増悪/死亡イベントが99件発生した時点で行われた。同時点における追跡期間中央値は、brigatinib群11.0ヵ月、クリゾチニブ群9.3ヵ月だった。

 推定12ヵ月無増悪生存率は、クリゾチニブ群43%に対し、brigatinib群は67%と有意に高率だった(クリゾチニブ群の95%信頼区間[CI]:32~53、brigatinib群:56~75、log-rank検定のp<0.001)。増悪/死亡イベント発生に関するbrigatinib群のクリゾチニブ群に対するハザード比は、0.49(95%CI:0.33~0.74)だった。

 確定客観的奏効率は、brigatinib群71%(95%CI:62~78)、クリゾチニブ群60%(同:51~68)だった。測定可能病変のある患者の頭蓋内病変奏効率は、それぞれ78%(同:52~94)、29%(同:11~52)だった。

 新たな安全性に関する懸念は認められなかった。

(医療ジャーナリスト 當麻 あづさ)

原著論文はこちら

Camidge DR, et al. N Engl J Med. 2018 Sep 25. [Epub ahead of print]

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