18歳未満の15%に「セクスティング」の経験

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HealthDay News

18歳未満の15%に「セクスティング」の経験のイメージ

 18歳未満の若者の約15%に性的な画像や動画、テキストのメッセージを含んだ「セクスト(sext)」を送信した経験があることが、カルガリー大学(カナダ)心理学のSheri Madigan氏らによる研究から明らかになった。研究では、セクストを受信した経験がある若者の割合は約27%に上ることも分かったという。詳細は「JAMA Pediatrics」2月26日オンライン版に掲載された。

 セクストとは「セックス(sex)」と「テキスト(text)」を組み合わせた造語で、セクストをやり取りすることは「セクスティング(sexting)」と呼ばれる。Madigan氏らは今回、18歳未満の若者におけるセクスティングの実態を明らかにするため、1990~2016年に発表されたセクスティングに関する文献を調べ、基準を満たした39件の研究(対象者数は計11万380人)のメタ解析を実施した。

 対象となった若者の平均年齢は15歳(範囲12~17歳)で、47.2%が男性だった。39件の研究のうち22件が米国、12件が欧州、2件がオーストラリアの研究だった。この他、カナダ、南アフリカ、韓国の研究が1件ずつあった。また、39件中34件にセクストを送信した経験に関するデータが、また20件にセクストを受信した経験に関するデータが含まれていた。

 解析の結果、若者の14.8%にセクストを送信した経験があり、27.4%にセクストを受信した経験があることが分かった。同意を得ないままセクストを第三者に転送した経験がある若者も12.0%に上ることが明らかになった。

 Madigan氏によると、近年、ティーンエージャーの間でカメラ機能付きのスマートフォンやコンピューターの使用が広がったことを背景に、2009年から2016年にかけてセクスティング行為が増加傾向にあるという。今回の研究では、年齢が上がるにつれてセクスティングを行う割合が高まること、コンピューターよりもスマートフォンなどのモバイル端末を利用する場合が多いことなども明らかになった。

 ただ、同氏は「高校生の5人中2人に性交の経験があり、成人の2人中1人にセクスティングの経験があると報告されているため、今回の研究結果に驚きはなかった」としている。しかし、送信者の同意を得ないままセクストを第三者に転送している若者の割合が12.0%に達していたことについては「驚いた」と話し、懸念を示している。

 心理学の専門家らは、若者の多くがセクスティングによってどのような状況に陥る可能性があるのかを理解していないことを指摘している。米マウントサイナイ・ベス・イスラエルのElizabeth Ochoa氏は「ほとんどの若者が、メッセージや画像を世界に向けて送信してしまったら、その後は誰にどのように使用されようと自分ではコントロールできなくなることを十分認識していないのではないか」と話す。Madigan氏も「画像を誰かと共有することによって知らない人の手に渡り、脅迫や恐喝に使用される可能性もある」としている。

 では、子どものセクスティングを防止するために親はどうすればよいのだろうか。専門家らは、子どもがティーンエージャーになる前の段階で、スマートフォンなどの通信機器の使用や性について親子で率直に話し合うことを勧めている。

[2018年2月26日/HealthDayNews]Copyright (c) 2018 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら

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