サイクリングによる性生活への影響は認められず

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HealthDay News

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 男性が自転車に何時間乗ってもベッドやトイレで問題が生じることはなさそうだ。以前の研究で、男性が自転車に長時間乗ると臀部や会陰部が圧迫され、性機能や排尿機能が低下する可能性が示唆されていたが、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)泌尿器科学のBenjamin Breyer氏らの研究ではそれが否定された。この新たな研究では、スイマーやランナーと比べてサイクリストでこれらの機能が低下することはなかったという。詳細は「The Journal of Urology」3月号に掲載された。

 Breyer氏らは今回、男性のサイクリスト2,774人、スイマー539人、ランナー789人を対象に、質問票を用いて性機能や前立腺症状、尿路感染、陰部のしびれなどについて評価した。サイクリストには自転車のタイプのほかサドルの形状や角度、パッド入りショーツの着用頻度、立ち漕ぎする時間の割合、ハンドルのタイプ、走行する道の状態などについても聞いた。

 その結果、サイクリストとスイマー、ランナーの間に性機能や前立腺症状の差はほとんどなかった。ただし、尿道狭窄の発生率はスイマーやランナーと比べてサイクリストで高かった。また、サイクリング歴が2年以上で乗る頻度は週3日以上、1日当たりの平均走行距離は40キロ以上のサイクリストでは、これらの条件を満たさないサイクリストと比べて性機能が高かった。

 このほか、自転車のタイプや走行する道の状態はサイクリストの性機能や前立腺症状に影響しないようであったが、立ち漕ぎの時間が長いと陰部のしびれが生じるリスクが低下することが分かった。さらに、サドルよりもハンドルが低い位置にあると陰部のしびれやサドルによる股ずれが生じやすくなることも明らかになった。

 Breyer氏は「勃起障害はサイクリストに限らずスイマーやランナーにも同様に起こりうる。サイクリングは全般的な健康に好影響を与えることが分かっており、その効果の大きさを考慮すると(勃起障害などの)懸念事項は取るに足らない問題だ」と説明。また、尿道狭窄の発生率はサイクリストで高かったが、「全体的な発生頻度は極めて低いため、それを理由にサイクリングをやめさせようとは思わない。その代わり、サドルから腰を浮かせたり、保護ショーツを着用したり、カットアウトのあるサドル(中央部に穴があるサドル)を使用することを勧めたい」と話している。

[2018年1月17日/HealthDayNews]Copyright (c) 20xx HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら

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