中等度~高度AD患者にメマンチンは本当に有効か?―メタ解析結果より― 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2012/06/14 中等度~高度アルツハイマー型認知症(AD)に適応を有するメマンチンが日本でも承認され1年が経過した。Hellweg氏らはメマンチンの臨床効果を評価するため、メタ解析を実施した。Int J Geriatr Psychiatry誌2012年6月号掲載。9報のメマンチンによる臨床試験より抽出した中等度~高度AD患者2,506例における、認知症の進行遅延に対する効果をメタ解析により検討した。認知、日常生活動作(ADL)、臨床全般評価およびこれら3つすべて(トリプルレスポンス)を組み合わせた評価に関してオッズ比と信頼区間を変量効果モデルに基づいて分析した。主な結果は以下のとおり。 ・メマンチン治療群はプラセボ群と比較して有意な認知症の進行遅延を示した。・少数の患者で悪化がみられたが、いずれもメマンチン治療群でプラセボ群より有意に低かった。〔 認知:24.6% vs 36.2%(p<0.001)、ADL:56.2% vs 61.6%(p<0.05)、全般評価:40.9% vs 49.8%(p<0.001)〕・トリプルレスポンスを組み合わせた評価からみても、症状悪化はメマンチン治療群においてプラセボ群より有意に低かった〔11.0% vs 20.4%(p<0.001)〕。・中等度~高度AD患者に対しメマンチンの有用性が示された。(ケアネット 鷹野 敦夫) 関連医療ニュース ・中等度~高度のアルツハイマー型認知症に対するドネペジル+メマンチンの有効性/安全性の検討 ・認知症患者の興奮症状に対するメマンチンの効果を検討 ・わが国の認知症有病率は従来の報告よりかなり高い:第53回日本神経学会学術大会より 原著論文はこちら Hellweg R, et al. Int J Geriatr Psychiatry. 2012; 27: 651-656. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] GLP-1受容体作動薬、物質使用障害の予防や治療に有効か/BMJ(2026/03/13) 最新の人工股関節、30年後も92%が再置換術不要/Lancet(2026/03/13) nalbuphine:IPFに伴う慢性咳嗽に対する新しいアプローチ(解説:田中希宇人氏/山口佳寿博氏)(2026/03/13) 末梢動脈疾患(PAD)の症状改善にメトホルミンは無効(解説:小川大輔氏)(2026/03/13) PHSは過去のもの?それとも現役?/医師1,000人アンケート(2026/03/13) 胃がん術後の早期経口摂取、ガイドライン記載も実施は2割/日本胃癌学会(2026/03/13) 日本における妊娠および授乳中のブレクスピプラゾール投与、その安全性を評価(2026/03/13) 脳外傷後の迅速な神経リハがアルツハイマー病のリスクを抑制する(2026/03/13) エクソーム解析で家族性高コレステロール血症の遺伝子変異保有者を特定可能(2026/03/13) 身体活動習慣を維持することが中年期の累積ストレスの少なさと関連(2026/03/13)