「炭水化物」中心の食生活は認知症リスクを高める可能性あり 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2012/07/31 食生活は生活習慣病の発症に関与するだけでなく、認知症の発症にも影響を及ぼすといわれている。では、どのような食生活が認知症リスクを高めるのか。Roberts氏らはカロリー摂取と認知症との関係を検討した。J Alzheimers Dis誌オンライン版2012年7月17日号の報告。 高齢者(年齢中央値:79.5歳)を対象とした集団ベースの前向きコホート研究により、毎日の総カロリーにおける主要な栄養素の割合と軽度認知障害(MCI)または認知症の発症との関係を調査した。追跡期間の中央値は3.7年(四分位数間範囲:2.5-3.9)。認知機能はベースラインおよび15ヵ月ごとの臨床認知機能評価法(CDR)スケール、神経学的評価、神経心理学テストにより評価した。カロリー摂取については、試験開始前に128項目に及ぶ食物に関するアンケートを実施し、1日の総カロリーや主栄養素摂取量を既成のデータベースを用い算出した。主栄養素摂取量は1日総カロリー当たりのタンパク質、炭水化物、総脂質の割合として計算された。 主な結果は以下のとおり。 ・試験開始前に認知機能が正常であった937名のうち、200名はMCIまたは認知症であると診断された。 ・MCIまたは認知症のリスクは、炭水化物の摂取割合が高い方で上昇し(上位四分位ハザード比:1.89、95%信頼区間:[1.17~3.06]、p=0.004)、脂質の摂取割合が高い方(0.56 [0.34~0.91]、p=0.03)やタンパク質の摂取割合が高い方(0.79 [0.52~1.20]、p=0.03)では減少した。 ・炭水化物からのカロリー摂取率が高く、脂質およびタンパク質からの摂取率が低い高齢者では、MCIまたは認知症の発症リスクが増加する可能性が示唆された。 関連医療ニュース ・認知症を予防するには「体を動かすべき」 ・なぜ、うつ病患者はアルツハイマー病リスクが高いのか? ・うつ病予防に「脂肪酸」摂取が有効? (ケアネット 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Roberts RO, et al. J Alzheimers Dis. 2012 Jul 17. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 日本人の炭水化物摂取量と死亡リスクは男女で逆の関係に~J-MICC研究 医療一般 日本発エビデンス (2023/06/16) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 標的試験エミュレーション、無作為化比較試験との一致度は中程度/BMJ(2026/05/29) 高齢者における大腸ポリープ切除後サーベイランスの検査間隔は?(解説:上村直実氏)(2026/05/29) 糖尿病患者の将来リスクをAI活用で予測/福島医大・日本糖尿病学会ほか(2026/05/29) 心血管疾患2次予防、LDL-C 55mg/dL未満の達成後も高Lp(a)は強力な残余リスクに/EAS2026(2026/05/29) 医師確保の新しい選択肢に、「旅当直」サイトオープン(2026/05/29) 市中肺炎で検出された肺炎球菌、ワクチンカバー率は?/感染症学会・化学療法学会(2026/05/29) 患者に最も好まれる第1選択抗精神病薬は?(2026/05/29) 慢性片頭痛、最も有望な治療薬はCGRP標的治療薬か(2026/05/29) 「トイレでのスマホ」が痔の悪化の一因に(2026/05/29) [ あわせて読みたい ] Dr.大塚の人生相談(2024/02/26) 災害対策まとめページ(2024/02/05) IBD(炎症性腸疾患)特集(2023/09/01) 旬をグルメしながらCVIT誌のインパクトファクター獲得を祝福する【Dr.中川の「論文・見聞・いい気分」】第63回(2023/08/29) エキスパートが教える痛み診療のコツ(2018/10/11) 医療者向け『学校がん教育.com』(2022/12/01) アトピー性皮膚炎・乾癬特集まとめインデックス(2022/11/11) アトピー性皮膚炎・乾癬特集まとめインデックス(2022/11/11) 診療所売買に関心がある方に!マンガ連載をまとめた冊子プレゼント【ひつじ・ヤギ先生と学ぶ 医業承継キソの基礎 】第43回(2022/10/17) 今考える肺がん治療(2022/08/24)