ビデオゲーム(テレビゲーム)の大音量は、ゲーマーに不可逆的な難聴や耳鳴りをもたらす可能性のあることが、新たな研究で示唆された。この研究では、ソファーに座っているか、ゲームセンターにいるかなどにかかわりなく、ビデオゲームの音量がしばしば人の聴覚にとって安全とされるレベルを超えていることが示されたという。米サウスカロライナ医科大学のLauren Dillard氏らによるこの研究結果は、「BMJ Public Health」に1月16日掲載された。
Dillard氏らは、論文データベースや灰色文献を検索して、基準を満たした世界9カ国(米国、ドイツ、イタリア、ポーランド、日本、中国、インドネシア、韓国、オーストラリア)で実施された14件の研究を抽出(コホート研究11件、非コホート研究3件、対象者の総計約5万4,000人)。これらの研究結果を統合して、ビデオゲームの音量と難聴や耳鳴りのリスクとの関連を検討した。