第166回 現金給付と死亡率低下が関連 最終更新:2023/06/06 コロナ流行中に世界人口の17%が現金給付を受け取ったと推定されています。大規模な給付によって貧困が減少し、経済的自立、就学、栄養改善などに有用とされていますが、死亡率低下との関連はあるのでしょうか?
第165回 ノボ社のセマグルチド経口薬が注射に引けを取らない体重減少を達成 最終更新:2023/05/30 経口の抗肥満症治療薬セマグルチドが、注射薬と遜色のない体重減少効果を第III相試験で示しました。その試験結果とともに、相次いで開発中の経口抗肥満症治療薬の状況や今後の期待を紹介します。
第164回 麻酔下の患者へのケタミン投与試験でプラセボに勝る抗うつ効果示せず 最終更新:2023/05/23 ケタミンの抗うつ効果が期待されていますが、その精神作用のため盲検化は困難です。そこで、手術を控えた麻酔下の大うつ病患者にケタミンを投与するという無作為化試験が行われました。プラセボとの有意差は?
第163回 GLP-1薬でがん予防? / アルツハイマー病アジテーション治療薬を米国が初承認 最終更新:2023/05/16 GLP-1受容体作動薬のがん予防効果が臨床試験で示唆されました。NK細胞が関与するその機序とは?また、FDAで初承認されたアルツハイマー病の行動障害(アジテーション)の治療薬についても紹介します。
第162回 Lillyのアルツハイマー病治療抗体も第III相試験成功 / 英国成人の5人に1人が音嫌悪症 最終更新:2023/05/09 アルツハイマー病治療薬donanemabにより、認知機能の低下が抑制されたことが第III相試験で示されました。気になる安全性は? また、英国成人の5人に1人が音嫌悪症であったという報告も紹介します。
第161回 糞から集めた細菌が中身の経口薬を米国が承認 最終更新:2023/05/02 ヒト糞便の細菌から製造されたC. difficile感染症再発予防の経口薬が米国FDAに承認されました。若干の抵抗は感じますが、臨床試験ではプラセボと比べて有意な結果を示しました。考えうる懸念点とは?
第160回 アミノ酸服用がコロナ疲労に有効 最終更新:2023/04/25 6種類のアミノ酸とその誘導体を成分とする経口薬が、コロナ罹患後症状の疲労改善に有効であることが無作為化試験で示唆されました。さらに大規模な検討が期待されますが、現実的な問題が立ちふさがっていて…。
第159回 アルツハイマー病行動障害の初の承認薬誕生近し?/コロナ肺炎患者への欧米認可薬の効果示せず 最終更新:2023/04/18 アルツハイマー型認知症に伴う行動障害治療薬のFDA審査結果が5月に判明予定です。介護者を悩ませる暴言・暴力がどの程度軽減するのでしょうか?コロナ肺炎患者へのIL-1拮抗薬anakinraの試験も紹介。
第158回 胎児脳のコロナ感染 / コロナ入院患者死亡率は依然として高い 最終更新:2023/04/11 妊婦が感染したコロナウイルスに胎児が感染し、脳へ移行したことが明らかになりました。脳への長期の影響が懸念されます。また、コロナ入院患者の死亡率はインフル入院患者より依然として高いことも報告されました。
第157回 抗肥満薬の体重減少効果と維持期間は? 最終更新:2023/04/04 肥満症を治療するGLP-1受容体作動薬・セマグルチドが日本でも承認されました。有意な体重減少効果が認められていますが、使用を中止しても効果を維持することはできるのでしょうか?