医薬品成分含む精力増強製品に重大なリスク、米FDA警告

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HealthDay News

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 米食品医薬品局(FDA)は11月27日、男性機能の増強を目的とした製品のうち、製品名に“Rhino”が含まれるもの(以下、Rhino製品)について、重大な健康被害をもたらす可能性があるとする警告文を発表した。

 FDAでは2007年以降、25種類以上の未申請の医薬品成分が含まれるRhino製品を特定している。また、FDAにはRhino製品を服用後に、胸痛や重度の頭痛、過度の勃起状態の延長が認められたとする報告が寄せられており、中には過度の血圧低下が原因で入院した症例もあった。

 FDA医薬品評価研究センターのコンプライアンス・ディレクターを務めるDonald Ashley氏は「人体に害をもたらしうる有効成分を含有する男性機能増強製品がサプリメントとして販売されている現状に対し、FDAはこの数年来、さまざまな対策をとってきた」とプレスリリースで説明している。

 これらの未承認の製品は、コンビニエンスストアやネット上で販売されている。また、米国に国際便で送られてきた荷物の中からも見つかっている。具体的な製品名は、「Platinum Rhino 25000」「Krazzy Rhino 25000」「Gold Rhino 25000」などで、多くが1回分のパッケージサイズで販売されているという。

 FDAによれば、これらのRhino製品には医師の処方を必要とする医療用の勃起不全治療薬に含まれている成分と同じか、構造的に類似した未申請の成分が含まれているという。例えば、一部の製品にはバイアグラの有効成分であるシルデナフィルや、シアリスの有効成分であるタダラフィルが含まれていることが明らかにされている。

 シルデナフィルやタダラフィルはいずれもホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害薬の一種で、重篤な健康リスクをもたらしうる。これらの成分は、糖尿病や高血圧、脂質異常症、心疾患の患者に処方される医療用医薬品の一部に含まれる硝酸塩との相互作用により、血圧を危険なレベルまで低下させる可能性がある。「サプリメントにみせかけた未承認の医薬品の販売は、米国民の健康を損なうことにつながる」とAshley氏は指摘している。

 なお、FDAは、サプリメントを新たに使用する際には、服用中の医薬品や他のサプリメントとの相互作用について、かかりつけ医などの専門家に相談するよう助言している。また、効果を大げさに謳う製品には注意し、製品情報を探す際には販売企業の情報に頼らず、非営利的に運用されているサイトなどの情報を探すことを勧めている。

[2018年11月27日/HealthDayNews]Copyright (c) 2018 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら

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