妊娠合併症があるとホットフラッシュになりやすい?

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HealthDay News

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 妊娠高血圧や妊娠糖尿病といった妊娠合併症に苦しんだ女性は、更年期にホットフラッシュになりやすい可能性があることが、米オクラホマ大学健康科学センターのRhoda Conant氏らによる研究で示唆された。この研究結果は北米閉経学会(NAMS、10月3~6日、米サンディエゴ)で発表された。

 Conant氏らによると、ホットフラッシュや妊娠高血圧、妊娠糖尿病はいずれも血管内皮機能障害の関与が指摘されている点で共通しているという。そこで、ホットフラッシュとこれらの妊娠合併症の関連について調べるため、同氏らは今回、全米の女性を対象とした大規模コホート研究であるStudy of Women’s Health Across the Nation(SWAN)研究に参加した2,200人超のデータを分析した。

 その結果、妊娠糖尿病や妊娠高血圧があると、後年にホットフラッシュの頻度が高いことが分かった。一方、妊娠経験のない女性ではホットフラッシュの頻度は低かった。さらに、妊娠転帰やホットフラッシュの頻度には教育レベルなどの社会的因子が影響することも明らかになった。なお、「こうした妊娠合併症の既往歴がある女性は、より体重が重く、脂質低下薬や糖尿病治療薬の服用率が高いことも分かった」とConant氏はNAMSのプレスリリースで説明している。

 以上の結果を踏まえ、Conant氏は「妊娠糖尿病や妊娠高血圧腎症といった妊娠合併症は、その後の長期にわたる健康状態、特に中年期の心血管の状態に大きく影響することが、今回あらためて示された」と説明している。ただし、この研究では妊娠合併症と更年期のホットフラッシュとの関連が認められただけで、因果関係が証明されたわけではない。

 女性の60~80%が更年期にホットフラッシュを経験すると推定されている。NAMS事務局長のJoAnn Pinkerton氏は「ホットフラッシュに苦しむ女性は極めて多い。医療従事者は更年期のホットフラッシュに影響する可能性がある全てのリスク因子を十分に理解しておく必要がある」と話している。

 なお、学会発表された研究は通常、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。

[2018年10月3日/HealthDayNews]Copyright (c) 2018 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら

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