50歳以下の排尿後尿漏れ、座位排尿姿勢が関連~全国調査

提供元:ケアネット

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公開日:2026/08/19

 

 排尿後尿滴下(排尿後尿漏れ)は幅広い年齢層の男性にみられる。今回、そのメカニズムについて、従来の下部尿路症状に関連する因子以外の行動的・機能的因子について、名古屋大学の冨岡 禎史氏らが全国的な疫学調査のサブ解析により検討した。その結果、50歳以下の男性において、座位での排尿姿勢が排尿後尿滴下に独立して関連することが示された。World Journal of Urology誌2026年8月4日号に掲載。

 本研究は、日本排尿機能学会が実施した全国的なWebベースの疫学調査のサブ解析で、20~99歳の日本人男性3,122人を対象とした。排尿後尿滴下は質問票を用いて評価し、人口統計、臨床的特徴、生活習慣、排尿姿勢や勃起不全などの下部尿路症状関連変数について解析を行った。対象者全体および50歳以下の男性を対象に、排尿後尿滴下に関連する因子を特定するため多変量ロジスティック回帰分析で検討した。

 主な結果は以下のとおり。

・全体の15.0%(467人)で排尿後尿滴下が報告された。
・50歳以下の男性(1,450人)では、自己申告による前立腺肥大症(2.3%)や過活動膀胱(7.1%)の割合が低いにもかかわらず、12.8%に排尿後尿滴下が認められた。
・コホート全体において、勃起不全(調整オッズ比[OR]:1.35、95%信頼区間[CI]:1.04~1.76)およびフレイル(調整OR:1.75、95%CI:1.11~2.75)が、過活動膀胱、尿勢低下、尿線途絶、排尿終了時の腹圧排尿などの下部尿路症状関連因子と共に、排尿後尿滴下と独立して関連していた。
・50歳以下の男性では、下部尿路症状関連因子と共に、座位での排尿姿勢が排尿後尿滴下と独立して関連していた(調整OR:1.55、95%CI:1.02~2.36)。

 著者らは、「排尿後尿滴下はあらゆる年齢層の男性に影響を与える一般的な多因子性疾患である。下部尿路症状関連因子以外に、年齢層別に解析した結果、50歳以下の男性では座位での排尿姿勢が排尿後尿滴下と関連していることが明らかになったが、年齢との有意な相互作用は認められなかった」とまとめている。

(ケアネット 金沢 浩子)