ファイザーとAZのコロナワクチン、英国約63万人の副反応データ

提供元:ケアネット

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公開日:2021/06/01

 

 英国で3月までに新型コロナワクチンを接種した62万7,383例を対象に、副反応について調査したデータが集計され、The Lancet Infectious Diseasesオンライン版4月27日号に掲載された。

 この前向き観察研究では、専門アプリを使って「BNT162b2」(ファイザー・BioNTech社製、以下ファイザー製)の1回または2回接種者、「ChAdOx1 nCoV-19」(アストラゼネカ製、以下AZ製)の1回接種者を対象に、接種後8日以内に自己申告された全身および局所の副反応の確率と比率を調べた。また、PCR検査等で接種群と未接種群の感染率を比較した。全解析は年齢(55歳以下vs.55歳以上)、性別、医療従事者か否か、肥満(BMI 30未満vs.30以上)、併存疾患の有無で調整した。

 主な結果は以下のとおり。

・2020年12月8日~2021年3月10日に、62万7,383例が65万5,590回の接種を受けたと報告された。28万2,103例がファイザー製の1回接種、そのうち2万8,207例が2回接種を受け、34万5,280例がAZ製の1回接種を受けた。
・全身性の副反応は、ファイザー製1回目接種後に13.5%(3万8,155/28万2,103)、2回目接種後に22.0%(6,216/2万8,207)、AZ製接種後に33.7%(11万6,473/34万5,280)で報告された。
・局所的な副反応は、ファイザー製1回目接種後に71.9%(15万23/20万8,767)、2回目接種後に68.5%(9,025/1万3,179)、AZ製接種後に58.7%(10万4,282/17万7,655)で報告された。
・全身性の副反応は、既感染者で未感染者よりも多かった(AZ製接種後1.6倍、ファイザー製1回接種後2.9倍)。
・局所的な副反応も、既感染者で未感染者よりも多かった(AZ製接種後1.4倍、ファイザー製1回接種後1.2倍)。
・検査を受けたワクチン接種群10万3,622例中3,106例(3%)、未接種の対照群46万4,356例中5万340例(11%)が陽性となった。
・感染リスクの有意な低下は、1回目接種後12日目から見られ、21~44日目にはAZ製60%(95%CI:49~68)、ファイザー製69%(66~72)、45~59日目にはファイザー製72%(63~79)に達した。

 研究者らは、2つのワクチンの接種後の副反応は第III相試験で報告されたものよりも頻度が低かったこと、またどちらも12日後に感染リスクが低下したことが確認できたとしている。

(ケアネット 杉崎 真名)