2021年 ベストPicker アワード

Doctors’Picksは、ユーザーの医師がほかの

医師にシェアしたいと思った論文・ニュースを

「Pick」することで成り立っているメディアです。

Doctors’Picksで、2021年1~12月までの間にもっとも

「総Pick数(自分のPick+他人からのPick)」が

多かった先生を上位から5名表彰させていただきました。

田中 希宇人 先生
日本鋼管病院
SNSやブログ、あらゆるツールを使いこなして情報発信されているキュート先生。医療者だけでなく、一般の方からも広く知られています。2021年も図抜けた発信力を見せていただきました!
先生からのコメント
このたびは「ケアネットDoctors'Picks 2021年ベストPicker」を頂きまして誠に嬉しく思います。昨年もコロナで日常診療も私生活も相当制限された1年でした。このような世界的パンデミック下だからこそ正確で効率的な情報収集と分かりやすい情報発信の重要性を改めて認識することになりました。2022年は新しいことにもチャレンジしつつ、ケアネットさんとも一緒にこれからの令和の医療の発展に引き続き尽力していきたいと思っています。
田中 希宇人 先生のPickした記事
寺田 満雄 先生
名古屋市立大学
ご専門の乳がんに関するトピックスからCOVID-19、そして基礎寄りの研究論文まで、本当に幅広い分野に目を通されている寺田先生。ご自身の疑問点なども入れ込み、読者の興味をそそるようなPickを多くしていただきました。
編集部より
寺田先生は2021年1月~Expert Pickerに就任頂きました。いつも定期的なPickはもちろん、学会前には多数の注目演題を紹介くださるなど八面六臂のご活躍。そのタイムリーや情報発信の秘訣はどこにあるのか???下記インタビューで伺いましたので、ぜひチェックください!
寺田 満雄 先生のPickした記事
下村 昭彦 先生
国立国際医療研究センター
乳がんや国内外の学会の話題のほか、現代における臨床研究や論文作成全般に渡る問題点をまとめた研究など、俯瞰的かつ重要なトピックスを多数取り上げていただきました。
先生からのコメント
いつもTwitterのような短文のPickですみません。自分の専門領域とする乳がん薬物療法のPickを中心としながら、COVID-19とがんやSARS-CoV-2ワクチンとがんなど、そのときどきで多くの人の関心のある話題をご紹介できればと思っています。
下村 昭彦 先生のPickした記事
吉村 吾郎 先生
市立岸和田市民病院
ご専門の乳がんの話題はもとより、新型コロナ関連の最新トピックスを世界の学会発表や論文を広くあたり、ご紹介くださいました。いつも入れていただくコメントは要点紹介を超えてもはやアブストラクトです!
先生からのコメント
「2021年ベストPicker」にお選び頂きありがとうございます。
コロナ禍以降、新型コロナウイルス関連のピックアップが多くなっています。
今後は、自身の専門である乳癌領域を増やしていく所存です。
よろしくお願いします。
吉村 吾郎 先生のPickした記事
池田 慧 先生
神奈川県立循環器呼吸器病センター
肺がん分野における世界的な試験から少しマニアックなものまで幅広く紹介いただき、とくに国内で進行中の治験情報を頻繁にアップデートくださいました。頻繁に変わるかわいいアイコンにも注目です!
先生からのコメント
このたびは、2021年ベストPickerにご選出いただき、誠にありがとうございます!自分自身の勉強を兼ねて、臨床寄りの論文ばかりpickして(ときどき宣伝したりして)ますが、
少しでも誰かの役に立っているのなら、こんなに嬉しいことはないです。これで3回連続で賞を頂いてるので、吉本ブサイク芸人みたく殿堂入り?
池田 慧 先生のPickした記事
ベストPickerに聞く!
医師が情報収集&発信する意味、そしてDoctors’Picksの魅力とは?
――昨年のベストPickerを代表して、2021年1月より契約Picker(Expert Picker)に就任された名古屋市立大学病院 乳腺外科の寺田 満雄氏に、注目される投稿をするための秘訣を聞いた。
――2021年1月からDoctors'PicksのExpert Pickerに就任されました。1年経ってのご感想は?
多くの先生がそれぞれの視点から注目すべき論文やニュースを取り上げており、自分では気づかない情報を得られるので、とても有益なサイトだと思います。もっと早く知っていたら、と思いますね。
――先生はTwitterをはじめSNSでも医療情報の発信を熱心にされています。Doctors’Picksとの使い分けはどのようにされているのでしょうか?
私のTwitterのフォロワーはおそらく半数くらいが患者さんです。140字という制限もありますし、誤解を招かないよう、「話題提供をする」といった気持ちで発信しています。Doctors’Picksは見るのは医師のみで文字数制限もないので、その時々で論文の要旨や感想など、思ったことを存分に書いています。とはいえ、長過ぎても読む方が大変なのでコンパクトに、かつ「自分ならではの視点」と「議論が生まれるような問い」を入れることを心掛けています。
――タイムリーな情報発信の秘訣はあるのでしょうか?
実は以前から、医局内のメーリングリストで読んだ論文を紹介することを続けています。つまり、現在Doctors’Picksでやっていることをずっとやってきたわけで、自分としては特段負荷が増えた感覚はないのです。「どうせ自分が勉強したのなら、その成果を皆でシェアしたほうがいい」という考え方ですし、私のように医局にいれば多くの人とすぐに議論できますが、そうした環境がない先生にとって、こうしたサイトは有り難い存在なのではと思います。
――発信の基となる情報収集の面で工夫されていることはありますか?
ツールとしては、「Feedly」を愛用しています。登録サイトの新着情報をまとめてチェックできるRSSリーダーの一種で、このアプリ版に各種ジャーナルを登録し、週に一度まとめてチェックする、といった使い方をしています。

一方、毎日の情報チェックにはTwitterが欠かせません。海外のオンコロジストはTwitterで熱心に発信している人も多く、そういう人をフォローしてスキマ時間にスマホでささっとチェックしています。Twitterの投票機能を使って診療についての意見を集める医師もいて、先端の医療情報を身近に感じられるのも魅力です。Twitterなしに情報収集はできない時代、というのが率直なところです。
――乳がんをはじめ、がん関連の学会前にはいつも注目演題をまとめてくださっていますね。
サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)、米国臨床腫瘍学会(ASCO)、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)の3学会については、事前に乳がんに関する主要なセッションの演題はすべてアブストラクトをチェックしています。主要なセッションの演題全体に目を通すことでその年の雰囲気が掴めますし、国際学会は時差があってライブで観ることは難しいので会期後にオンデマンドでチェックすべき演題を探す、という側面もあります。現地参加であれば偶然聴いた演題を楽しむ、というのもありですが、オンデマンド視聴の場合は効率的な視聴のために事前準備が欠かせないと感じます。
――今年も引き続き、ユーザーのために有益なPickをお願い致します。
はい、皆さんに役立ち、専門家同士の議論が生まれるような話題を提供していきたいと思います。
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寺田 満雄 てらだ みつお
名古屋市立大学病院 乳腺外科

2013年名古屋市立大学医学部卒業。臨床の傍ら、ブレスト・アウェアネスや乳がんに関する情報発信を行う一般社団法人BC Tubeの理事を務め、You Tubeで乳がんに関する医療情報を発信する動画「乳がん大事典」の制作や、乳がんに関する啓発を行うクラウドファンディングプロジェクトを企画し目標額を達成するなど、多彩な活動を行っている。

受賞された先生方、そしてDoctors’Picksをご利用いただいている先生方、いつもありがとうございます。

引き続き、Doctors’Picksをよろしくお願いいたします。

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