1.
アスピリンはPI3K経路に変異のある大腸がんの再発リスクを低下させる/ASCO-GI
2025/02/24 医療一般
アスピリンはPI3K経路に変異のある大腸がんの再発リスクを低下させる/ASCO-GI
https://www.carenet.com/news/general/hdn/60156
一般名 | マラリキシバット塩化物液 |
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YJコード | 3919008S1025 |
剤型・規格 | 液剤・1%30mL1瓶 |
薬価 | 3888640.70円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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1.
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口臭は特定の細菌の共生が原因?
2024/03/26 医療一般 日本発エビデンス
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https://www.carenet.com/news/general/hdnj/58175
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PNH治療に新たな進展、ボイデヤによる今後の期待/アレクシオン
2024/02/29 医療一般
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悪性神経膠腫〔malignant glioma〕
2022/06/16 希少疾病ライブラリ
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5.
特発性基底核石灰化症〔IBGC:idiopathic basal ganglia calcification〕
2021/12/02 希少疾病ライブラリ
特発性基底核石灰化症〔IBGC:idiopathic basal ganglia calcification〕
https://www.carenet.com/report/library/general/rare/cg002755_020.html
次の疾患における胆汁うっ滞に伴うそう痒:1)アラジール症候群、2)進行性家族性肝内胆汁うっ滞症。(効能又は効果に関連する注意)〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉ABCB11遺伝子変異を有する進行性家族性肝内胆汁うっ滞症患者のうち、胆汁酸塩排出ポンプ蛋白質(BSEP)の機能を完全に喪失する変異を有する患者では、本剤の効果は期待できない。
〈アラジール症候群〉通常、マラリキシバット塩化物として、200μg/kgを1日1回食前に経口投与する。1週間後、400μg/kg1日1回に増量する。〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉通常、マラリキシバット塩化物として、300μg/kgを1日1回食前に経口投与する。1週間後、1回300μg/kg1日2回に増量する。さらに、1週間後、1回600μg/kg1日2回に増量する。(用法及び用量に関連する注意)7.1.〈効能共通〉本剤を3ヵ月間投与しても効果が認められない場合には、投与継続の是非を検討すること。7.2.〈アラジール症候群〉本剤投与に際しては、次記の体重別投与量表を参考にすること。1).〈アラジール症候群〉200μg/kg:①.〈アラジール症候群〉体重4kg:1回投与量0.1mL。②.〈アラジール症候群〉体重5~6kg:1回投与量0.1mL。③.〈アラジール症候群〉体重7~9kg:1回投与量0.15mL。④.〈アラジール症候群〉体重10~12kg:1回投与量0.2mL。⑤.〈アラジール症候群〉体重13~15kg:1回投与量0.3mL。⑥.〈アラジール症候群〉体重16~19kg:1回投与量0.35mL。⑦.〈アラジール症候群〉体重20~24kg:1回投与量0.45mL。⑧.〈アラジール症候群〉体重25~29kg:1回投与量0.5mL。⑨.〈アラジール症候群〉体重30~34kg:1回投与量0.6mL。⑩.〈アラジール症候群〉体重35~39kg:1回投与量0.7mL。⑪.〈アラジール症候群〉体重40~49kg:1回投与量0.9mL。⑫.〈アラジール症候群〉体重50~59kg:1回投与量1mL。⑬.〈アラジール症候群〉体重60~69kg:1回投与量1.25mL。⑭.〈アラジール症候群〉体重70kg以上:1回投与量1.5mL。2).〈アラジール症候群〉400μg/kg:①.〈アラジール症候群〉体重4kg:1回投与量0.15mL。②.〈アラジール症候群〉体重5~6kg:1回投与量0.2mL。③.〈アラジール症候群〉体重7~9kg:1回投与量0.3mL。④.〈アラジール症候群〉体重10~12kg:1回投与量0.45mL。⑤.〈アラジール症候群〉体重13~15kg:1回投与量0.6mL。⑥.〈アラジール症候群〉体重16~19kg:1回投与量0.7mL。⑦.〈アラジール症候群〉体重20~24kg:1回投与量0.9mL。⑧.〈アラジール症候群〉体重25~29kg:1回投与量1mL。⑨.〈アラジール症候群〉体重30~34kg:1回投与量1.25mL。⑩.〈アラジール症候群〉体重35~39kg:1回投与量1.5mL。⑪.〈アラジール症候群〉体重40~49kg:1回投与量1.75mL。⑫.〈アラジール症候群〉体重50~59kg:1回投与量2.25mL。⑬.〈アラジール症候群〉体重60~69kg:1回投与量2.5mL。⑭.〈アラジール症候群〉体重70kg以上:1回投与量3mL。7.3.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉本剤投与に際しては、次記の体重別投与量表を参考にすること。1).〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉300μg/kg:①.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重3kg:1回投与量0.1mL。②.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重4kg:1回投与量0.1mL。③.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重5kg:1回投与量0.15mL。④.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重6~7kg:1回投与量0.2mL。⑤.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重8~9kg:1回投与量0.25mL。⑥.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重10~12kg:1回投与量0.35mL。⑦.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重13~15kg:1回投与量0.4mL。⑧.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重16~19kg:1回投与量0.5mL。⑨.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重20~24kg:1回投与量0.6mL。⑩.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重25~29kg:1回投与量0.8mL。⑪.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重30~34kg:1回投与量0.9mL。⑫.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重35~39kg:1回投与量1.25mL。⑬.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重40~49kg:1回投与量1.25mL。⑭.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重50~59kg:1回投与量1.5mL。⑮.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重60~69kg:1回投与量2mL。⑯.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重70~79kg:1回投与量2.25mL。⑰.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重80kg以上:1回投与量2.5mL。2).〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉600μg/kg:①.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重3kg:1回投与量0.2mL。②.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重4kg:1回投与量0.25mL。③.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重5kg:1回投与量0.3mL。④.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重6~7kg:1回投与量0.4mL。⑤.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重8~9kg:1回投与量0.5mL。⑥.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重10~12kg:1回投与量0.6mL。⑦.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重13~15kg:1回投与量0.8mL。⑧.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重16~19kg:1回投与量1mL。⑨.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重20~24kg:1回投与量1.25mL。⑩.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重25~29kg:1回投与量1.5mL。⑪.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重30~34kg:1回投与量2mL。⑫.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重35~39kg:1回投与量2.25mL。⑬.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重40~49kg:1回投与量2.75mL。⑭.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重50~59kg:1回投与量3mL。⑮.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重60~69kg:1回投与量3mL。⑯.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重70~79kg:1回投与量3mL。⑰.〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉体重80kg以上:1回投与量3mL。
(禁忌)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。(重要な基本的注意)8.1.本剤投与中に腹痛や下痢が持続し、他の原因が認められない場合は、減量又は休薬を検討すること。下痢による脱水に注意し、異常が認められた場合には速やかに適切な処置を行うこと。8.2.本剤の投与開始前及び投与中は定期的に肝機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。8.3.本剤の投与開始前及び投与中は定期的に血中脂溶性ビタミン(A、D、E、K)濃度及びプロトロンビン時間国際標準比(PT-INR)を測定して患者の状態について十分に観察を行い、必要に応じて脂溶性ビタミンの補給を考慮すること。(特定の背景を有する患者に関する注意)(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。(小児等)1ヵ月齢未満の新生児を対象とした臨床試験は実施されていない。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意14.1.1.患者又は保護者に対し、使用説明書及び投与量に応じた専用の経口投与用ディスペンサーを渡し、服用方法を指導すること。14.1.2.小児の手の届かない所に保管するよう指導すること。14.1.3.開封後は室温(1~30℃)で保管するよう指導すること。14.1.4.開封後は130日以内に使用し、使用されなかった薬液は廃棄するよう指導すること。14.2.薬剤投与時の注意内服用にのみ使用させること。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.2.その他の副作用消化器:(5%以上)下痢(23.3%)、腹痛(13.3%)。
18.1作用機序マラリキシバットは、可逆的かつ選択的な回腸胆汁酸トランスポーター(IBAT)の阻害剤である。マラリキシバットは回腸末端部の管腔内で作用し、IBATを介した胆汁酸の再吸収を阻害することで胆汁酸の腸肝循環を阻害する。18.2薬理作用18.2.1タウロコール酸の取込みに対する阻害作用マラリキシバットは[14C]タウロコール酸の取込みを阻害した(IC50=0.28nM)(invitro)。18.2.2胆汁うっ滞モデルラットにおける薬力学的作用胆管を部分結紮することで胆汁うっ滞を誘発する胆汁うっ滞モデルラットにおいて、マラリキシバットは反復経口投与により糞便中への胆汁酸排泄を増加させ、血清中の総胆汁酸濃度を低下させた。また、血清中のAST、ALT、ALP、GGT及び総ビリルビン値を低下させた。
17.1有効性及び安全性に関する試験〈アラジール症候群〉17.1.1国内第III相試験(非盲検非対照試験)日本人アラジール症候群患者7例(4ヵ月齢~10歳)を対象に、非盲検下、2週間の用量漸増後、マラリキシバット塩化物400μg/kgを1日1回経口投与した。18週から22週までの空腹時血清総胆汁酸濃度(主要評価項目)及びItchReportedOutcome(Observer)[ItchRO(Obs)]スコアで測定した朝のそう痒の週平均重症度スコアの変化量は次表のとおりであった。ITT解析対象集団における18週から22週までの変化量--------------------------表開始--------------------------例数空腹時血清総胆汁酸濃度(μmol/L)そう痒ItchRO(Obs)スコア注)MRX717.64±53.29[-31.64、66.92]-0.28±0.43[-0.68、0.12]MRX:マラリキシバット塩化物平均値±標準偏差、[]は両側95%信頼区間注)そう痒の評価尺度で、介護者が0点(無症状)~4点(非常に重度)の5段階で評価する。--------------------------表終了--------------------------ベースラインから18週までの空腹時血清総胆汁酸濃度及びItchRO(Obs)スコアで測定した朝のそう痒の週平均重症度スコアの変化量は次表のとおりであった。ITT解析対象集団におけるベースラインから18週までの変化量--------------------------表開始--------------------------例数空腹時血清総胆汁酸濃度(μmol/L)そう痒ItchRO(Obs)スコア注)MRX78.30±49.43[-37.41、54.01]-1.33±0.84[-2.11、-0.55]MRX:マラリキシバット塩化物平均値±標準偏差、[]は両側95%信頼区間注)そう痒の評価尺度で、介護者が0点(無症状)~4点(非常に重度)の5段階で評価する。--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度(48週まで)は14.3%(1/7例)であり、認められた副作用は便意切迫であった。17.1.2海外第II相試験(プラセボ対照二重盲検比較試験)1歳以上のアラジール症候群患者31例を対象に、非盲検下、6週間の用量漸増後、マラリキシバット塩化物400μg/kgを1日1回12週間経口投与し、二重盲検下、プラセボ又はマラリキシバット塩化物400μg/kgを1日1回4週間経口投与した。なお、その後、すべての患者に非盲検下でマラリキシバット塩化物400μg/kgを1日1回投与した。18週から22週までの空腹時血清総胆汁酸濃度(主要評価項目)及びItchRO(Obs)で測定した朝のそう痒の週平均重症度スコアの変化量は、次表のとおりであった。ModifiedITT解析対象集団注1)における18週から22週までの変化量--------------------------表開始--------------------------空腹時血清総胆汁酸濃度(μmol/L)そう痒ItchRO(Obs)スコア注2)例数変化量群間差変化量群間差PBO1095.55±30.49[29.12、161.97]-117.28±52.83[-232.38、-2.18]2.11±0.20[1.69、2.54]-2.05±0.35[-2.80、-1.29]MRX5-21.73±43.13[-115.69、72.23]0.07±0.28[‐0.54、0.68]PBO:プラセボ、MRX:マラリキシバット塩化物最小二乗平均値±標準誤差、[]は両側95%信頼区間注1)治験薬を18週間投与され、12週又は18週の時点で空腹時血清総胆汁酸濃度がベースラインから50%以上低下したすべての被験者をModifiedITT解析対象集団に含めた。注2)そう痒の評価尺度で、介護者が0点(無症状)~4点(非常に重度)の5段階で評価する。--------------------------表終了--------------------------ベースラインから18週までの空腹時血清総胆汁酸濃度及びItchRO(Obs)スコアで測定した朝のそう痒の週平均重症度スコアの変化量は次表のとおりであった。ITT解析対象集団におけるベースラインから18週までの変化量--------------------------表開始--------------------------例数空腹時血清総胆汁酸濃度(μmol/L)そう痒ItchRO(Obs)スコア注)MRX29-87.73±119.98[-133.37、-42.09]-1.70±0.91[-2.05、-1.36]MRX:マラリキシバット塩化物平均値±標準偏差、[]は両側95%信頼区間注)そう痒の評価尺度で、介護者が0点(無症状)~4点(非常に重度)の5段階で評価する。--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度(48週まで)は、本剤投与において38.7%(12/31例)であり、主な副作用は腹痛29.0%(9/31例)、下痢22.6%(7/31例)であった。〈進行性家族性肝内胆汁うっ滞症〉17.1.3国内第III相試験(非盲検非対照試験)日本人PFIC患者5例(4~11歳)を対象に、非盲検下、4週間(最長6週間)の用量漸増後、マラリキシバット塩化物600μg/kgを1日2回経口投与した。PFIC2※患者において、ItchRO(Obs)スコアで測定した朝のそう痒の重症度スコアの15週から26週までの平均値を用いたベースラインからの変化量(主要評価項目)及びベースラインから26週までの空腹時血清総胆汁酸濃度の変化量は次表のとおりであった。PFIC2※患者における変化量--------------------------表開始--------------------------例数空腹時血清総胆汁酸濃度(μmol/L)そう痒ItchRO(Obs)スコア注)MRX3-149.90±165.65[-561.40、261.60]-1.51±0.86[-3.65、0.63]MRX:マラリキシバット塩化物平均値±標準偏差、[]は両側95%信頼区間※PFIC2:BSEP欠損、ただしBSEP機能の完全喪失を除く注)そう痒の評価尺度で、介護者が0点(無症状)~4点(非常に重度)の5段階で評価する。--------------------------表終了--------------------------※PFIC2:BSEP欠損、ただしBSEP機能の完全喪失を除く本試験に組み入れられた全PFIC※患者において、ItchRO(Obs)スコアで測定した朝のそう痒の重症度スコアの15週から26週までの平均値を用いたベースラインからの変化量及びベースラインから26週までの空腹時血清総胆汁酸濃度の変化量は次表のとおりであった。全PFIC※患者における変化量--------------------------表開始--------------------------例数空腹時血清総胆汁酸濃度(μmol/L)そう痒ItchRO(Obs)スコア注)MRX5-97.24±137.82[-268.37、73.89]-0.99±0.96[-2.18、0.20]MRX:マラリキシバット塩化物平均値±標準偏差、[]は両側95%信頼区間※全PFIC:PFIC1(FIC1欠損)、PFIC2(BSEP欠損、ただしBSEP機能の完全喪失を除く)注)そう痒の評価尺度で、介護者が0点(無症状)~4点(非常に重度)の5段階で評価する。--------------------------表終了--------------------------※全PFIC:PFIC1(FIC1欠損)、PFIC2(BSEP欠損、ただしBSEP機能の完全喪失を除く)副作用発現頻度(48週まで)は20.0%(1/5例)であり、認められた副作用は下痢、皮膚炎であった。17.1.4海外第III相試験(プラセボ対照二重盲検比較試験)1歳以上のPFIC患者93例を対象に二重盲検下、4週間(最長6週間)の用量漸増後、プラセボ又はマラリキシバット塩化物600μg/kgを1日2回経口投与した。本試験に組み入れられたPFIC2※患者において、ItchRO(Obs)スコアで測定した朝のそう痒の重症度スコアの15週から26週までの平均値を用いたベースラインからの変化量及び空腹時血清総胆汁酸濃度の18週、22週及び26週の平均値を用いたベースラインからの変化量は次表のとおりであり、主要評価項目であるItchRO(Obs)スコアでプラセボに対するマラリキシバットの優越性が認められた。PFIC2※患者における変化量--------------------------表開始--------------------------空腹時血清総胆汁酸濃度(μmol/L)そう痒ItchRO(Obs)スコア注1)例数変化量群間差注2)変化量群間差注3)PBO1711.19±33.74[-58.07、80.45]-186.72±51.95[-293.45、-79.99]-0.63±0.25[-1.14、-0.12]-1.09±0.37[-1.85、-0.33]p=0.0063MRX14-175.54±39.49[-256.72、-94.36]-1.72±0.27[-2.27、-1.16]PBO:プラセボ、MRX:マラリキシバット塩化物最小二乗平均値±標準誤差、[]は両側95%信頼区間※PFIC2:BSEP欠損、ただしBSEP機能の完全喪失を除く注1)そう痒の評価尺度で、介護者が0点(無症状)~4点(非常に重度)の5段階で評価する。注2)投与群、時点、投与群と時点の交互作用、ベースライン値、ベースライン値と時点の交互作用を説明変数とし、被験者内誤差の分散共分散構造に無構造を仮定したMixed‐effectsmodelforrepeatedmeasuresによる推定を行った後、3時点(18週、22週、26週)の各推定値を平均することにより算出注3)投与群、期間、投与群と期間の交互作用、ベースライン値、ベースライン値と期間の交互作用を説明変数とし、被験者内誤差の分散共分散構造に無構造を仮定したMixed‐effectsmodelforrepeatedmeasuresによる推定を行った後、3期間(15~18週、19~22週、23~26週)の各推定値を平均することにより算出、両側有意水準5%--------------------------表終了--------------------------※PFIC2:BSEP欠損、ただしBSEP機能の完全喪失を除く本試験に組み入れられた全PFIC※患者において、ItchRO(Obs)スコアで測定した朝のそう痒の重症度スコアの15週から26週までの平均値を用いたベースラインからの変化量及び空腹時血清総胆汁酸濃度の18週、22週及び26週の平均値を用いたベースラインからの変化量は、次表のとおりであった。全PFIC※患者における変化量--------------------------表開始--------------------------空腹時血清総胆汁酸濃度(μmol/L)そう痒ItchRO(Obs)スコア注1)例数変化量群間差注2)変化量群間差注3)PBO312.91±22.63[-42.32、48.15]-160.40±30.18[-220.84、-99.97]-0.61±0.19[-1.00、-0.22]-1.20±0.26[-1.73、-0.67]MRX33-157.49±21.36[-200.28、-114.70]-1.81±0.18[-2.18、-1.44]PBO:プラセボ、MRX:マラリキシバット塩化物最小二乗平均値±標準誤差、[]は両側95%信頼区間※全PFIC:PFIC1(FIC1欠損)、PFIC2(BSEP欠損、ただしBSEP機能の完全喪失を除く)、PFIC3(MDR3欠損)、PFIC4(ZO‐2欠損)、PFIC10(MyosinVB欠損)注1)そう痒の評価尺度で、介護者が0点(無症状)~4点(非常に重度)の5段階で評価する。注2)投与群、時点、投与群と時点の交互作用、ベースライン値、ベースライン値と時点の交互作用、PFICタイプを説明変数とし、被験者内誤差の分散共分散構造に無構造を仮定したMixed‐effectsmodelforrepeatedmeasuresによる推定を行った後、3時点(18週、22週、26週)の各推定値を平均することにより算出注3)投与群、期間、投与群と期間の交互作用、ベースライン値、ベースライン値と期間の交互作用、PFICタイプを説明変数とし、被験者内誤差の分散共分散構造に無構造を仮定したMixed‐effectsmodelforrepeatedmeasuresによる推定を行った後、3期間(15~18週、19~22週、23~26週)の各推定値を平均することにより算出--------------------------表終了--------------------------※全PFIC:PFIC1(FIC1欠損)、PFIC2(BSEP欠損、ただしBSEP機能の完全喪失を除く)、PFIC3(MDR3欠損)、PFIC4(ZO‐2欠損)、PFIC10(MyosinVB欠損)副作用発現頻度は本剤群では38.3%(18/47例)であり、主な副作用は下痢27.7%(13/47例)、腹痛6.4%(3/47例)及び血中ビリルビン増加6.4%(3/47例)であった。