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一般名 | マバカムテンカプセル |
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YJコード | 2190047M2020 |
剤型・規格 | カプセル剤・2.5mg1カプセル |
薬価 | 7264.80円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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閉塞性肥大型心筋症。(効能又は効果に関連する注意)5.1.症候性の閉塞性肥大型心筋症患者に投与すること。5.2.「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、臨床試験に組み入れられた患者の背景(前治療、併用薬、左室駆出率等)を十分理解した上で、最新のガイドライン等を参照し、適応患者を選択すること〔17.1.1-17.1.3参照〕。5.3.NYHA心機能分類4度の患者における有効性及び安全性は確立していない。
通常、成人にはマバカムテンとして2.5mgを1日1回経口投与から開始し、患者の状態に応じて適宜増減する。ただし、最大投与量は1回15mgとする。(用法及び用量に関連する注意)7.1.投与開始前に心エコー検査により左室駆出率(LVEF)を評価し、LVEF55%未満の患者には投与を開始しないこと〔8.2参照〕。7.2.開始用量は1日1回2.5mgとし、投与量調節時は次を参考に1段階ずつ増量又は減量を行うこと。ただし、最小投与量は1日1回1mg、最大投与量は1日1回15mgとすること。1).段階1:投与量1mg。2).段階2:投与量2.5mg。3).段階3:投与量5mg。4).段階4:投与量10mg。5).段階5:投与量15mg。7.3.投与開始4週間後、心エコー検査によりバルサルバ負荷後の左室流出路(バルサルバLVOT)圧較差及びLVEFを確認した上で、7.4項に示す用量調節基準に従い1段階減量又は用量維持を判断すること〔7.4、8.2参照〕。7.4.投与開始12週間以降は、少なくとも12週間ごとに心エコー検査によりバルサルバLVOT圧較差及びLVEFを確認した上で、次の用量調節基準に従い1段階増量又は用量維持を判断すること。増量は12週間以上の間隔で行うこととし、増量した場合は、4週間後に心エコー検査を実施し、LVEFが50%未満にならない限り増量後の用量を維持する。患者が維持用量に達したと判断された場合(12週間ごとの心エコー検査で2回連続してバルサルバLVOT圧較差が30mmHg未満かつLVEFが55%以上の場合)、心エコー検査の実施の間隔は最大で24週間とすることができる〔7.3、8.2参照〕。[用量調節基準]1).投与開始4週間後:①.心エコー検査でバルサルバLVOT圧較差が20mmHg未満かつLVEFが50%以上:1段階減量。②.心エコー検査でバルサルバLVOT圧較差が20mmHg以上かつLVEFが50%以上:維持。2).投与開始12週間以降:①.心エコー検査でバルサルバLVOT圧較差が30mmHg以上かつLVEFが55%以上:1段階増量。②.心エコー検査でバルサルバLVOT圧較差にかかわらず、LVEFが50%以上、55%未満:維持。③.心エコー検査でバルサルバLVOT圧較差が30mmHg未満かつLVEFが55%以上:維持。7.5.本剤投与開始後、LVEFが50%未満になった場合は、次の基準に従い、本剤を休薬又は中止すること。[休薬及び中止基準]1).休薬基準:LVEF50%未満の場合、LVEFが50%以上に回復するまで少なくとも4週間休薬し、LVEFが50%以上に回復した後、休薬時より1段階減量して投与を再開する(ただし、1mg投与中に休薬した場合は1mgで投与を再開する)、投与再開から4週間後及び12週間後にLVEFを確認する。2).中止基準:1mg投与中にLVEF50%未満により休薬し、1mgでの投与再開から4週間後にLVEFが50%未満になった場合、投与を中止する。7.6.強いCYP2C19阻害剤若しくは中程度のCYP2C19阻害剤、又は中程度のCYP3A4阻害剤若しくは弱いCYP3A4阻害剤の投与を本剤投与中に開始又は増量する場合は用量を1段階減量(1mgを投与中の場合は休薬)し、4週間後にLVEFを確認すること〔10.2参照〕。7.7.強いCYP2C19誘導剤若しくは中程度のCYP2C19誘導剤、又は強いCYP3A4誘導剤、中程度のCYP3A4誘導剤若しくは弱いCYP3A4誘導剤の投与を本剤投与中に中止又は減量する場合は用量を1段階減量(1mgを投与中の場合は休薬)し、4週間後にLVEFを確認すること〔10.2参照〕。7.8.本剤を最大耐用量で6ヵ月間投与しても、治療反応が得られない場合には、本剤の投与継続の可否を検討すること。
(禁忌)2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。2.2.妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。2.3.イトラコナゾール投与中、クラリスロマイシン含有製剤投与中、ボリコナゾール投与中、ポサコナゾール投与中、リトナビル含有製剤投与中、コビシスタット含有製剤投与中、セリチニブ投与中、エンシトレルビルフマル酸投与中、ロナファルニブ投与中、ジョサマイシン投与中、ミフェプリストン・ミソプロストール投与中の患者〔10.1参照〕。2.4.重度肝機能障害<Child-Pugh分類C>のある患者〔9.3.1参照〕。(重要な基本的注意)8.1.本剤は、肥大型心筋症の診断及び治療に十分な知識及び経験を持つ医師のもとで使用すること。8.2.本剤はLVEF低下させ、収縮機能障害により心不全を引き起こすおそれがある(本剤投与中は、定期的に心エコー検査を行い、患者の状態(バルサルバLVOT圧較差及びLVEF)をモニタリングすること)〔7.1、7.3、7.4、9.1.1、10.2、11.1.1参照〕。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある患者。(1).不整脈(心房細動又はその他のコントロール不良の頻脈性不整脈を含む)等の重篤な合併症のある患者〔8.2、11.1.1参照〕。(2).心臓手術(例:冠動脈バイパス術、弁膜症手術、心筋切除術、心臓移植)を受ける患者〔8.2、11.1.1参照〕。(肝機能障害患者)9.3.1.重度肝機能障害<Child-Pugh分類C>のある患者:投与しないこと(本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがあり、重度の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない)〔2.4参照〕。9.3.2.肝機能障害[重度肝機能障害<Child-Pugh分類C>を除く]のある患者:本剤の血中濃度が上昇する可能性がある〔16.6.2参照〕。(生殖能を有する者)妊娠する可能性のある女性:妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後4ヵ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること〔9.5妊婦の項参照〕。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないこと(動物実験(ラット及びウサギ)において、臨床最大曝露量と同程度の曝露量で胚致死作用及び催奇形性が認められている)〔2.2、9.4生殖能を有する者の項参照〕。(授乳婦)授乳しないことが望ましい(本剤は乳汁中に移行する可能性がある)。(小児等)小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(相互作用)本剤は、主にCYP2C19及びCYP3A4によって代謝される〔16.4参照〕。10.1.併用禁忌:イトラコナゾール<イトリゾール>、クラリスロマイシン含有製剤<クラリス、クラリシッド、ボノサップ、ラベキュア>、ボリコナゾール<ブイフェンド>、ポサコナゾール<ノクサフィル>、リトナビル含有製剤<カレトラ、ノービア、パキロビッド>、コビシスタット含有製剤<シムツーザ、ゲンボイヤ、プレジコビックス>、セリチニブ<ジカディア>、エンシトレルビルフマル酸<ゾコーバ>、ロナファルニブ<ゾキンヴィ>、ジョサマイシン<ジョサマイ>、ミフェプリストン・ミソプロストール<メフィーゴ>〔2.3参照〕[本剤の副作用が増強され収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある(これらの薬剤がCYP3A4を強力に阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある)]。10.2.併用注意:1).強いCYP2C19阻害剤又は中程度のCYP2C19阻害剤(フルコナゾール、フルボキサミン、チクロピジン等)〔7.6、8.2参照〕[本剤の副作用が増強され収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある(これらの薬剤がCYP2C19を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある)]。2).弱いCYP2C19阻害剤(オメプラゾール等)〔8.2、16.7.1参照〕[本剤の副作用が増強され収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがあるので、本剤投与中にこれらの薬剤の投与を開始又は増量する場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること(これらの薬剤がCYP2C19を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある)]。3).中程度のCYP3A4阻害剤又は弱いCYP3A4阻害剤(ベラパミル、ジルチアゼム、エリスロマイシン、グレープフルーツジュース等)〔7.6、8.2、16.7.1参照〕[本剤の副作用が増強され収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある(これらの薬剤がCYP3A4を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある)]。4).強い又は中程度のCYP2C19誘導剤:①.強いCYP2C19誘導剤又は中程度のCYP2C19誘導剤(アパルタミド等)〔7.7、8.2参照〕[本剤の有効性が減弱するおそれがある(これらの薬剤がCYP2C19を誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある)]。②.強いCYP2C19誘導剤又は中程度のCYP2C19誘導剤(アパルタミド等)〔7.7、8.2参照〕[本剤と併用中にこれらの薬剤の投与を中止又は減量すると本剤の収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある(これらの薬剤がCYP2C19を誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある)]。5).強い、中程度又は弱いCYP3A4誘導剤:①.強いCYP3A4誘導剤、中程度のCYP3A4誘導剤又は弱いCYP3A4誘導剤(リファンピシン、カルバマゼピン、フェニトイン、ダブラフェニブ、エンザルタミド、ミトタン、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’sWort)等)〔7.7、8.2参照〕[本剤の有効性が減弱するおそれがある(これらの薬剤がCYP3A4を誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある)]。②.強いCYP3A4誘導剤、中程度のCYP3A4誘導剤又は弱いCYP3A4誘導剤(リファンピシン、カルバマゼピン、フェニトイン、ダブラフェニブ、エンザルタミド、ミトタン、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’sWort)等)〔7.7、8.2参照〕[本剤と併用中にこれらの薬剤の投与を中止又は減量すると本剤の収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある(これらの薬剤がCYP3A4を誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある)]。6).β遮断薬(ビソプロロール、メトプロロール等)、非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬(ベラパミル、ジルチアゼム)[これらの薬剤と併用する場合、患者の状態を慎重に観察しながら投与し、特に本剤とβ遮断薬及び非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬との併用の場合には注意すること、本剤投与中にこれらの薬剤の投与を開始又は増量する場合は、薬剤の投与量及び患者の状態が安定するまで心エコー検査によるLVEFのモニタリング等を定期的に実施し、患者の状態を慎重に観察しながら投与すること(相加的に陰性変力作用を増強させ、左室収縮力を過度に低下させる可能性がある)]。7).クラス1A抗不整脈薬(ジソピラミド、シベンゾリン等)[これらの薬剤と併用する場合、患者の状態を慎重に観察しながら投与し、本剤投与中にこれらの薬剤の投与を開始又は増量する場合は、薬剤の投与量及び患者の状態が安定するまで心エコー検査によるLVEFのモニタリング等を定期的に実施し、患者の状態を慎重に観察しながら投与すること(相加的に陰性変力作用を増強させ、左室収縮力を過度に低下させる可能性がある)]。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意14.1.1.本剤は噛まずに水とともに服用させること。14.1.2.PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。(参考情報:「7.用法及び用量に関連する注意」の補足情報)1).添付文書の図1:投与開始期の用量調節[投与開始時・投与開始4週間後]①.LVEF≧55%、1日1回2.5mgで開始(LVEF<55%の場合は投与を開始しないこと):投与開始4週間後、バルサルバLVOT圧較差≧20mmHgかつLVEF≧50%;維持、1日1回2.5mg。②.LVEF≧55%、1日1回2.5mgで開始(LVEF<55%の場合は投与を開始しないこと):投与開始4週間後、バルサルバLVOT圧較差<20mmHgかつLVEF≧50%;減量、1日1回1mg。③.LVEF≧55%、1日1回2.5mgで開始(LVEF<55%の場合は投与を開始しないこと):投与開始4週間後、LVEF<50%;休薬(添付文書の図3参照)。2).添付文書の図2:治療継続期の用量調節[投与開始12週間以降]①.現在の用量:投与開始12週間以降、バルサルバLVOT圧較差≧30mmHgかつLVEF≧55%;1段階増量し、4週間後に心エコー検査を実施し、LVEF50%未満にならない限り増量後の用量を維持する。(増量は12週間以上の間隔で行うこと)。②.現在の用量:投与開始12週間以降、バルサルバLVOT圧較差にかかわらず50%≦LVEF<55%;現在の用量を維持し、12週間ごとに心エコー検査を行う。(患者が維持用量に達したと判断された場合(12週間ごとの心エコー検査で2回連続してバルサルバLVOT圧較差が30mmHg未満かつLVEFが55%以上の場合)、心エコー検査の実施の間隔は最大で24週間とすることができる)。③.現在の用量:投与開始12週間以降、バルサルバLVOT圧較差<30mmHgかつLVEF≧55%;現在の用量を維持し、12週間ごとに心エコー検査を行う。(患者が維持用量に達したと判断された場合(12週間ごとの心エコー検査で2回連続してバルサルバLVOT圧較差が30mmHg未満かつLVEFが55%以上の場合)、心エコー検査の実施の間隔は最大で24週間とすることができる)。④.現在の用量:投与開始12週間以降、LVEF<50%;休薬又は投与中止(添付文書の図3参照)。3).添付文書の図3:いずれかの来院でLVEF<50%になった場合の休薬、再開、中止の処置[休薬基準]現在の用量→LVEF<50%の場合、LVEF≧50%に回復するまで少なくとも4週間休薬→LVEF≧50%に回復した場合、休薬時の用量から1段階減量して投与を再開し、投与再開4週間後にLVEFを確認する。(休薬前が1mgだった場合は1mgで投与を再開する)。→4週間後LVEF≧50%の場合、投与再開12週間後にLVEFを確認する。以降は、添付文書の図2治療継続期の用量調節に従って投与量を調節する。[中止基準]1mg投与中→LVEF<50%の場合、LVEF≧50%に回復するまで少なくとも4週間休薬→LVEF≧50%に回復した場合、1mgで投与再開し、投与再開4週間後にLVEFを確認する。→4週間後LVEF<50%の場合、投与中止。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.心不全(頻度不明):収縮機能障害により心不全を起こすことがある(ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント上昇(NT-proBNP上昇)が見られた場合、又は呼吸困難、胸痛、疲労、動悸、下肢浮腫等が発現又は呼吸困難増悪、胸痛増悪、疲労増悪、動悸増悪、下肢浮腫増悪等した場合は、速やかに心機能の評価を行い、休薬又は中止等適切な処置を行うこと)〔8.2、9.1.1参照〕。11.2.その他の副作用1).神経系障害:(1~3%未満)浮動性めまい、頭痛。2).一般・全身障害および投与部位の状態:(1~3%未満)疲労、末梢性浮腫。3).心臓障害:(1~3%未満)心房細動、動悸。4).呼吸器、胸郭および縦隔障害:(1~3%未満)労作性呼吸困難、呼吸困難。5).筋骨格系および結合組織障害:(1~3%未満)筋力低下。6).臨床検査:(1~3%未満)駆出率減少。
18.1作用機序マバカムテンは、心筋ミオシンに対する選択的かつ可逆的なアロステリック阻害剤である。マバカムテンは、ミオシンヘッドからの無機リン酸(Pi)放出の抑制及びsuperrelaxed(SRX)状態のミオシンヘッドの増加を介してアデノシン三リン酸(ATP)加水分解サイクルを阻害することにより、肥大型心筋症における左室での心筋の過収縮を抑制し、閉塞性肥大型心筋症患者における拡張機能障害やLVOT狭窄を改善する。18.2心筋サルコメアにおけるATP加水分解サイクルの進行に対する作用マバカムテンは、invitroにおいて、野生型のヒト心筋ミオシンのATP加水分解サイクルを阻害し、その50%阻害濃度(IC50値)は0.52~0.73μMであった。また、マバカムテンは、ミオシン重鎖(MYH7)に肥大型心筋症の病因性変異(R403Q、R453C、R719W、R723G、G741R)を有するヒト心筋ミオシンの同サイクルを阻害し、IC50値は0.65~1.31μMであった。18.3心機能及び血行動態に対する作用正常ラット及びイヌにおいて、マバカムテンは心筋の収縮力を低下させ、心室容積を増大させる一方で、全身の血行動態及び左室圧には顕著な影響を及ぼさなかった。18.4LVOT圧較差に対する作用βアドレナリン受容体作動薬投与によりLVOT狭窄を誘導した閉塞性肥大型心筋症モデルネコにおいて、マバカムテンは曝露量依存的にLVOT圧較差を減少させた。
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国内第III相試験(CV027004/HORIZON‐HCM試験)閉塞性肥大型心筋症患者注1)38例を対象とした非盲検非対照試験を実施した。本剤は1日1回経口投与することとされ、2.5mgより投与開始し、2~6週間の間隔で実施した心エコー検査の結果(バルサルバLVOT圧較差、LVEF)に基づき、1mg~15mgの範囲で用量調節した。本剤初回投与前35日間に前治療としてβ遮断薬又はCa拮抗薬のいずれかが投与されていた患者割合は、94.7%であった。また、試験期間中に併用薬としてβ遮断薬又はCa拮抗薬のいずれかが投与されていた患者割合は、94.7%(β遮断薬89.5%、Ca拮抗薬7.9%)であった。主要評価項目であるベースラインから投与30週後までの運動負荷後LVOT圧較差のベースラインからの変化量は次表のとおりであった。--------------------------表開始--------------------------全体(N=38)ベースライン値(mmHg)平均値[標準偏差](例数)85.1[29.24](38)投与30週後の測定値(mmHg)平均値[標準偏差](例数)28.4[26.46](35)ベースラインからの変化量(mmHg)平均値[標準偏差](95%信頼区間)-60.7[31.56](-71.54、-49.86)--------------------------表終了--------------------------注1)主な選択基準は次のとおり・NYHA心機能分類II度又はIII度・スクリーニング時のLVEFが60%以上・スクリーニング時のバルサルバLVOT圧較差が30mmHg以上・スクリーニング時の安静時、バルサルバ又は運動負荷後のLVOT圧較差が50mmHg以上投与54週後までの副作用発現頻度は2.6%(1/38例)であり、認められた副作用は動悸であった。[5.2参照]17.1.2海外第III相試験(MYK‐461‐005/EXPLORER‐HCM試験)閉塞性肥大型心筋症患者注2)251例(プラセボ群128例、本剤群123例)を対象としたプラセボ対照無作為化二重盲検比較試験を実施した。本剤は1日1回経口投与することとされ、5mgより投与開始し、2~6週間の間隔で実施した心エコー検査の結果(バルサルバLVOT圧較差、LVEF)及び血漿中薬物トラフ濃度に基づく基準に従い、2.5mg~15mgの範囲で用量調節した。本剤初回投与前30日間に前治療としてβ遮断薬又はCa拮抗薬のいずれかが投与されていた患者割合は、本剤群で96.7%であった。また、試験期間中に併用薬としてβ遮断薬又はCa拮抗薬のいずれかが投与されていた患者割合は、本剤群で96.7%(β遮断薬76.4%、Ca拮抗薬20.3%)であった。主要評価項目である投与30週後における臨床的奏効(「pVO2の1.5mL/kg/min以上の増加、かつNYHA心機能分類のI度以上の改善」又は「pVO2の3.0mL/kg/min以上の増加、かつNYHA心機能分類の悪化なし」のいずれかを満たす)割合は次表のとおりであり、プラセボ群に対する本剤群の優越性が示された。--------------------------表開始--------------------------本剤群(N=123)プラセボ群(N=128)プラセボとの差(95%信頼区間)主要評価項目臨床的奏効aを達成した割合%(例数)36.6(45)17.2(22)19.4(8.67、30.13)p=0.0005bpVO2の1.5mL/kg/min以上の増加かつNYHA心機能分類のI度以上の改善、%(例数)33.3(41)14.1(18)-pVO2の3.0mL/kg/min以上の増加かつNYHA心機能分類の悪化なし、%(例数)23.6(29)10.9(14)副次評価項目ベースラインから投与30週後までのpVO2変化量(mL/kg/min)平均値[標準偏差]1.40[3.12]-0.05[3.02]1.35(0.58、2.12)cベースラインから投与30週後までの運動負荷後LVOT圧較差変化量(mmHg)平均値[標準偏差]-47.2[40.31]-10.4[29.59]-35.6(-43.15、-28.06)ca投与30週後のpVO2が欠測の患者は奏効なしとして取り扱った。投与30週後のpVO2は測定されているがNYHA心機能分類が欠測の場合は、投与26週後のNYHA心機能分類の結果で補完し、補完後も欠測の場合は奏効なしとして取り扱った。bNYHA心機能分類(II度/III度)、β遮断薬の使用(有/無)、運動負荷方法(トレッドミル/自転車エルゴメーター)を層別因子としたCochran‐Mantel‐Haenszel(CMH)検定、有意水準5%(両側)c最小二乗平均値(投与群、ベースライン値、NYHA心機能分類(II度/III度)、β遮断薬の使用(有/無)、運動負荷法(トレッドミル/自転車エルゴメーター)を共変量とした共分散分析--------------------------表終了--------------------------注2)主な選択基準は次のとおり・NYHA心機能分類II度又はIII度・スクリーニング時のLVEFが55%以上・スクリーニング時のバルサルバLVOT圧較差が30mmHg以上・スクリーニング時の安静時、バルサルバ又は運動負荷後のLVOT圧較差が50mmHg以上投与38週後までに認められた副作用発現頻度は、本剤投与群で15.4%(19/123例)であった。主な副作用は、浮動性めまい4.1%(5/123例)、頭痛3.3%(4/123例)、心房細動、不眠症、呼吸困難各1.6%(2/123例)であった。[5.2参照]17.1.3海外第III相試験(MYK‐461‐017/VALOR‐HCM試験)中隔縮小治療(SRT)の適応がある閉塞性肥大型心筋症患者注3)112例(プラセボ群56例、本剤群56例)を対象としたプラセボ対照無作為化二重盲検比較試験を実施した。本剤は1日1回経口投与することとされ、5mgより投与開始し、4週又は12週間隔で実施した心エコー検査の結果(バルサルバLVOT圧較差、LVEF)に基づき、2.5mg~15mgの範囲で用量調節した。本剤初回投与前30日間に前治療としてβ遮断薬又はCa拮抗薬が投与されていた患者割合は、本剤群でそれぞれ80.4%、28.6%であった。また、試験期間中に併用薬としてβ遮断薬、Ca拮抗薬又はNa遮断薬が投与されていた患者割合は、本剤群でそれぞれ80.4%、28.6%及び25.0%であった。本試験は、16週間の二重盲検での投与後、プラセボ群は本剤投与に切り替え、その後全ての患者に本剤を長期投与した。主要評価項目である「投与16週後以前にSRTの実施が決定されること」又は「投与16週後時点においてAmericanCollegeofCardiologyFoundation/AmericanHeartAssociation(ACCF/AHA)ガイドライン(2011年)のSRTの適応となる基準に該当すること」のいずれかを満たした患者の割合は次表のとおりであり、プラセボ群に対する本剤群の優越性が示された。--------------------------表開始--------------------------本剤群(N=56)プラセボ群(N=56)プラセボとの差(95%信頼区間)b主要評価項目a、%(例数)17.9(10)76.8(43)58.9(43.99、73.87)p<0.0001c投与16週後までにSRT実施が決定された患者の割合%(例数)3.6(2)3.6(2)-投与16週後時点においてACCF/AHAガイドラインのSRTの適応となる基準に該当した患者の割合%(例数)14.3(8)69.6(39)a投与16週後より前の早期中止又は追跡不能等により主要評価項目が評価できなかった患者は、主要評価項目の要件(投与16週後時点においてACCF/AHAガイドライン(2011年)のSRTの適応となる基準に該当)を満たした患者として取り扱った。bSRTの種類(中隔心筋切除術/経皮的中隔心筋焼灼術)を層別因子としたMantel‐Haenszel法cSRTの種類(中隔心筋切除術/経皮的中隔心筋焼灼術)を層別因子としたCMH検定、有意水準5%(両側)--------------------------表終了--------------------------注3)主な選択基準は次のとおり・ACCF/AHAガイドライン(2011年)の診断基準に基づく、侵襲的SRT治療に関する次の基準を満たす閉塞性肥大型心筋症患者。・臨床基準:最適な薬物療法を受けたにもかかわらず、重度の呼吸困難若しくは胸痛が認められる(通常NYHA心機能分類III度又はIV度)、又は労作性失神若しくは失神寸前の状態が認められる・血行動態基準:安静時、バルサルバ又は運動負荷後のLVOT圧較差が50mmHg以上である・解剖学的基準:治験担当医師が、SRTを安全かつ効果的に実施するのに十分であると判断した標的前壁側中隔厚がある・LVEFが60%以上本剤を投与された患者の長期投与時(本剤群の二重盲検期を含む)の副作用発現頻度は、15.7%(17/108例)であった(中間解析時)。主な副作用は、駆出率減少4.6%(5/108例)、疲労、労作性呼吸困難各3.7%(4/108例)、心房細動、悪心、末梢性浮腫、筋力低下、平衡障害、浮動性めまい、呼吸困難各1.9%(2/108例)であった。[5.2参照]