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便通異常症 慢性便秘(11)薬物療法:酸化マグネシウム【一目でわかる診療ビフォーアフター】Q109
2024/03/18 一目でわかる診療ビフォーアフター
便通異常症 慢性便秘(11)薬物療法:酸化マグネシウム【一目でわかる診療ビフォーアフター】Q109
https://www.carenet.com/series/beforeafter/cg003455_109.html
一般名 | 沈降炭酸カルシウム |
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YJコード | 2344007X1082 |
剤型・規格 | 散剤・10g |
薬価 | 7.50円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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5.
同時懸濁による配合変化が生じたため最適処方を提案【うまくいく!処方提案プラクティス】第48回
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次記疾患における制酸作用と症状の改善:胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃炎(急性胃炎・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)。
沈降炭酸カルシウムとして、1日1~3gを3~4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
(禁忌)甲状腺機能低下症又は副甲状腺機能亢進症の患者[カルシウム代謝異常により、高カルシウム血症を引き起こす恐れがある]。(慎重投与)1.腎障害のある患者[腎でのカルシウム・リン排泄の異常を来す恐れがある]。2.心機能障害のある患者[臓器内石灰化として沈着し不整脈を生じやすい]。3.肺機能障害のある患者[臓器内石灰化として沈着し咳嗽を生じやすい]。4.便秘のある患者[非吸収性のため、腸粘膜表面を覆い、沈着し水分の分泌を減ずる]。5.高カルシウム血症の患者。(相互作用)併用注意:1.テトラサイクリン系抗生物質<服用>(ミノサイクリン<服用>、ドキシサイクリン<服用>、テトラサイクリン<服用>等)[テトラサイクリン系抗生物質の吸収を阻害することがあるので、同時に服用しない(カルシウムがこれらの薬剤と難溶性のキレートを形成し、吸収を阻害すると考えられる)]。2.他の併用薬剤[併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、慎重に投与する(本剤の吸着作用又は消化管内・体液のpH上昇による)]。3.活性型ビタミンD(アルファカルシドール、カルシトリオール等)[高カルシウム血症が現れやすくなるので、このような症状が現れた場合には本剤あるいは活性型ビタミンDの減量又は投与を中止する(活性型ビタミンDはカルシウムの吸収を促進する)]。4.強心配糖体(ジギタリス、ジゴキシン等)[強心配糖体の作用が増強されることがあるので、慎重に投与する]。5.大量の牛乳、カルシウム製剤[milk-alkalisyndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止する]。6.ロキサデュスタット[ロキサデュスタットと併用した場合、ロキサデュスタットの作用が減弱する恐れがあるため、併用する場合は、前後1時間以上あけて本剤を服用する(ロキサデュスタットを酢酸カルシウムと同時投与したところ、ロキサデュスタットのAUCinfが低下した)]。(高齢者への投与)一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。(保管上の注意)気密容器。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。1.代謝異常:(頻度不明)高カルシウム血症、アルカローシス等の電解質失調[異常が認められた場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行う]。2.長期大量投与:(頻度不明)腎結石、尿路結石。3.消化器:(頻度不明)悪心、便秘、下痢、胃酸反動性分泌等。4.過敏症:(頻度不明)そう痒感。
本薬は不溶性カルシウム剤の一種で制酸作用を呈し、また吸着作用も現すので胃潰瘍及び胃酸過多症に制酸薬として用いる。また高リン血症にも用いられる。胃酸とは次式のように反応する。CaCO3+2HCl→CaCl2+H2O+CO2生じた塩化物は腸へ移行して腸液のアルカリとの反応により再び炭酸塩に変化した後、排泄される。大量投与により吸収性制酸薬となり、アルカローシスを生じる。また便秘を起こす傾向がある。本薬1gは0.1mol/L塩酸約200mLを中和する効力がある。
該当データなし