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一般名 | エルトロンボパグオラミン錠 |
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YJコード | 3999028F2021 |
剤型・規格 | 錠剤・25mg1錠 |
薬価 | 4683.20円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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1).慢性特発性血小板減少性紫斑病。2).再生不良性貧血。(効能又は効果に関連する注意)5.1.〈慢性特発性血小板減少性紫斑病〉他の治療にて十分な効果が得られない場合、又は忍容性に問題があると考えられる場合に使用すること。5.2.〈慢性特発性血小板減少性紫斑病〉血小板数、臨床症状からみて出血リスクが高いと考えられる場合に使用すること。5.3.〈慢性特発性血小板減少性紫斑病〉診療ガイドライン等の最新の情報を参考に、本剤の投与が適切と判断される患者に使用すること。5.4.〈再生不良性貧血〉診療ガイドライン等の最新の情報を参考に、本剤の投与が適切と判断される患者に投与すること〔17.1.4-17.1.6参照〕。
〈慢性特発性血小板減少性紫斑病〉通常、成人及び1歳以上の小児には、エルトロンボパグとして初回投与量12.5mgを1日1回、食事の前後2時間を避けて空腹時に経口投与する。なお、血小板数、症状に応じて適宜増減する。また、1日最大投与量は50mgとする。〈再生不良性貧血〉抗胸腺細胞免疫グロブリンで未治療の場合抗胸腺細胞免疫グロブリンとの併用において、通常、成人及び12歳以上の小児には、エルトロンボパグとして75mgを1日1回、6歳以上12歳未満の小児には、エルトロンボパグとして37.5mgを1日1回、食事の前後2時間を避けて空腹時に経口投与する。なお、患者の状態に応じて適宜減量する。既存治療で効果不十分な場合通常、成人には、エルトロンボパグとして初回投与量25mgを1日1回、食事の前後2時間を避けて空腹時に経口投与する。なお、患者の状態に応じて適宜増減する。また、1日最大投与量は100mgとする。(用法及び用量に関連する注意)7.1.〈効能共通〉本剤は食事とともに服用すると血中濃度が低下することがあるので、食事の前後2時間を避けて空腹時に服用すること〔16.2.1参照〕。7.2.〈効能共通〉制酸剤<服用>、乳製品、多価陽イオン含有製剤<服用>(鉄イオン含有製剤<服用>、カルシウムイオン含有製剤<服用>、アルミニウムイオン含有製剤<服用>、マグネシウムイオン含有製剤<服用>、セレンイオン含有製剤<服用>、亜鉛イオン含有製剤<服用>等)等とともに服用すると本剤の血中濃度が低下するので、本剤服用の前4時間及び後2時間はこれらの摂取を避けること〔10.2、16.2.1、16.7.1参照〕。7.3.〈慢性特発性血小板減少性紫斑病〉本剤の投与中は、血液検査及び肝機能検査を定期的に実施し、本剤の用量は次記7.3.1-7.3.7を参照の上、調節すること(本剤の投与開始時及び用量調節時には血小板数及び末梢血塗抹標本検査を含む全血球計算を、血小板数が安定する(血小板数50000/μL以上が少なくとも4週間)までは毎週、安定した後は毎月検査することが望ましい)。7.3.1.〈慢性特発性血小板減少性紫斑病〉本剤は治療上必要最小限の用量で使用すること。7.3.2.〈慢性特発性血小板減少性紫斑病〉本剤の効果は、通常1~2週間であらわれるので、効果の確認のためには少なくとも2週間は同一用量を維持すること。ただし、慢性特発性血小板減少性紫斑病で肝障害のある患者では、血小板数が定常状態に達するまでの期間が長くなるため、効果の確認のためには少なくとも3週間は同一用量を維持すること。7.3.3.〈慢性特発性血小板減少性紫斑病〉血小板数50000/μLを目安とし、血小板数がそれを下回る場合には増量を考慮すること。7.3.4.〈慢性特発性血小板減少性紫斑病〉血小板数が50000/μL~200000/μLの場合には、出血のリスクを低下できる治療上必要最小限の用量となるよう、適宜減量も考慮すること。7.3.5.〈慢性特発性血小板減少性紫斑病〉血小板数が200000/μL~400000/μLの場合には本剤を減量すること。7.3.6.〈慢性特発性血小板減少性紫斑病〉血小板数が400000/μLを超えた場合には本剤を休薬し、この場合血小板数の測定は週に2回実施することが望ましく、休薬後、血小板数が150000/μLまで減少した場合には休薬前の投与量よりも原則として一段階用量を減量した上で投与を再開すること。7.3.7.〈慢性特発性血小板減少性紫斑病〉本剤の投与量を調節する場合には、通常、12.5mg/日ずつとする。7.4.〈慢性特発性血小板減少性紫斑病〉本剤を1日50mg、4週間投与しても血小板数が増加せず臨床的に問題となる出血傾向の改善が認められない場合には、本剤の投与中止を考慮すること。7.5.〈再生不良性貧血〉本剤の投与中は、血液検査及び肝機能検査を定期的に実施し、本剤の用量は次記7.6、7.6.1-7.6.4、7.7、7.7.1-7.7.4を参照の上、調節すること(本剤の投与量を調節する場合には、通常、25mg/日ずつとし、用量調節時には少なくとも2週間は同一用量を維持すること。抗胸腺細胞免疫グロブリンで未治療の再生不良性貧血で6歳以上12歳未満の小児は、本剤の投与量を調節する場合には、通常、12.5mg/日ずつとし、用量調節時には少なくとも2週間は同一用量を維持すること)。7.6.〈再生不良性貧血〉抗胸腺細胞免疫グロブリンで未治療の患者に投与する場合7.6.1.〈再生不良性貧血〉抗胸腺細胞免疫グロブリンで未治療の患者に投与する場合、抗胸腺細胞免疫グロブリンの投与に際しては、併用薬剤の電子添文を熟読すること。7.6.2.〈再生不良性貧血〉抗胸腺細胞免疫グロブリンで未治療の患者に投与する場合、血小板数が200000/μLを超えた場合には本剤の減量を考慮すること。7.6.3.〈再生不良性貧血〉抗胸腺細胞免疫グロブリンで未治療の患者に投与する場合、血小板数が400000/μLを超えた場合には本剤を休薬し、休薬後、血小板数が200000/μL未満に減少した場合には、休薬前の投与量よりも原則として一段階用量を減量した上で本剤の投与を再開すること。7.6.4.〈再生不良性貧血〉抗胸腺細胞免疫グロブリンで未治療の患者に投与する場合、本剤を26週間投与しても血球数の改善が認められない場合には本剤の投与を中止すること。7.7.〈再生不良性貧血〉既存治療で効果不十分な患者に投与する場合7.7.1.〈再生不良性貧血〉既存治療で効果不十分な患者に投与する場合、血小板数50000/μLを目安とし、血小板数がそれを下回る場合には増量を考慮すること。7.7.2.〈再生不良性貧血〉既存治療で効果不十分な患者に投与する場合、血小板数が100000/μL~200000/μLの場合には減量を考慮すること。7.7.3.〈再生不良性貧血〉既存治療で効果不十分な患者に投与する場合、血小板数が200000/μLを超えた場合には少なくとも1週間は本剤を休薬し、休薬後、血小板数が50000/μL未満に減少した場合には休薬前の投与量よりも原則として一段階用量を減量した上で本剤の投与を再開すること。7.7.4.〈再生不良性貧血〉既存治療で効果不十分な患者に投与する場合、本剤を16週間投与しても血球数の改善が認められない場合には本剤の投与を中止すること。7.8.〈再生不良性貧血〉3血球系統の改善(目安として、輸血非依存下で血小板数50000/μLを超える、輸血非依存下でヘモグロビン値10g/dLを超える、好中球数1000/μLを超える)が8週間以上持続した場合には本剤の投与量を最大で半量まで減量し、減量後の投与量で血球改善が更に8週間以上持続した場合には、本剤を休薬し、血球数を観察し、休薬後に血小板数30000/μL未満、ヘモグロビン値9g/dL未満、好中球数500/μL未満に低下した場合には休薬前の投与量で投与を再開してもよい。
(禁忌)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。(重要な基本的注意)8.1.〈効能共通〉本剤は、血液疾患の治療に十分な経験を持つ医師のもとで使用すること。8.2.〈効能共通〉本剤の投与により肝機能障害があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び用量調節時は2週間毎、用量の変更がなければ1ヵ月毎に肝機能検査(AST、ALT、ビリルビン等)を実施すること〔11.1.1参照〕。8.3.〈効能共通〉血小板数が正常範囲以下であっても血栓塞栓症が認められているため、血小板数にかかわらず血栓塞栓症の発現に注意すること。また、血小板数が正常範囲を超えると、血栓塞栓症のリスクが増加する可能性があるので、観察を十分に行い、血小板数が治療の目標とするレベルを超えた場合には、本剤の減量又は休薬を考慮する等注意すること〔11.1.2参照〕。8.4.〈効能共通〉本剤の投与中止後2週間以内に血小板数が投与開始前の値まで低下し、出血を生じることがあるので、本剤の投与中止後4週間程度は頻回に血小板数を測定すること〔11.1.3参照〕。8.5.〈効能共通〉本剤を含むトロンボポエチン受容体作動薬には、骨髄レチクリン線維形成進行及び骨髄レチクリン線維化進行させる可能性があるので、本剤の投与開始前には末梢血塗抹標本検査を行い、細胞の形態学的異常を確認すること。また、本剤の投与中は、毎月白血球分画を含む全血球計算を検査し、未熟細胞又は異型細胞が観察された場合には、末梢血塗抹標本検査を行い、形態学的異常(涙滴赤血球、有核赤血球、未熟白血球等)の発現を確認し、血球減少の有無も確認し、これらの異常が認められた場合には、本剤の投与を中止し、骨髄生検(染色による骨髄線維化の評価等)の実施を考慮すること〔11.1.4参照〕。8.6.〈効能共通〉トロンボポエチン受容体作動薬には、既存の骨髄異形成症候群進行等の血液悪性腫瘍進行させる可能性がある。8.7.〈効能共通〉げっ歯類を用いた毒性試験において、白内障がみられた。また、臨床試験において白内障が報告されているので、白内障に対する眼科的な検査を定期的に行うことが望ましい。8.8.〈再生不良性貧血〉重症再生不良性貧血患者を対象とした海外臨床試験において、本剤投与後に染色体異常が認められた例や骨髄異形成症候群及び急性骨髄性白血病への移行例が報告されている。再生不良性貧血患者への本剤の投与中は、定期的に白血球分画を含む全血球計算及び末梢血塗抹標本検査を行い、幼若細胞や形態学的異常の発現を確認し、血球減少の有無も確認し、これらの異常が認められた場合には、骨髄検査(染色体異常の評価を含む)の実施を考慮し、本剤の投与継続の可否を判断すること。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.アンチトロンビン3欠損、抗リン脂質抗体症候群等の血栓塞栓症素因のある患者:血栓塞栓症があらわれるおそれがある。(腎機能障害患者)血小板数の推移に加えて安全性についても慎重に観察すること(腎機能障害患者を対象に有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない)〔16.6.1参照〕。(肝機能障害患者)肝機能障害患者:肝機能障害が悪化するおそれがある(また、血中濃度-時間曲線下面積(AUC)が増加する可能性がある)〔16.6.2参照〕。(生殖能を有する者)妊娠する可能性のある女性:妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後11日間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること〔9.5妊婦の項参照〕。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(胎児の血小板への影響は不明である、動物試験(ラット)において母体毒性用量で胚致死、胎仔体重低値及び低頻度の胎仔頸肋<変異>増加が報告されている)〔9.4生殖能を有する者の項参照〕。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物試験(ラット)で乳汁中への移行が示唆されている)。(小児等)9.7.1.〈慢性特発性血小板減少性紫斑病〉低出生体重児、新生児、乳児を対象とした臨床試験は実施していない。9.7.2.〈再生不良性貧血〉免疫抑制療法で未治療の低出生体重児、新生児、乳児又は6歳未満の幼児を対象とした臨床試験は実施していない。再生不良性貧血の場合、既存治療で効果不十分の小児等を対象とした臨床試験は実施していない〔17.1.6参照〕。(高齢者)患者の状態を観察しながら注意して投与すること(一般に生理機能が低下している)。(相互作用)10.2.併用注意:1).ロスバスタチン〔16.7.2参照〕[ロスバスタチンの血中濃度が上昇したとの報告があるので、ロスバスタチンの減量を考慮し、患者の状態を慎重に観察すること(本剤がOATP1B1及びBCRPを阻害する可能性がある)]。2).制酸剤<多価陽イオン含有製剤[服用]>、乳製品、多価陽イオン含有製剤<服用>(鉄イオン含有製剤<服用>、カルシウムイオン含有製剤<服用>、アルミニウムイオン含有製剤<服用>、マグネシウムイオン含有製剤<服用>、セレンイオン含有製剤<服用>、亜鉛イオン含有製剤<服用>等)等〔7.2、16.2.1、16.7.1参照〕[同時に服用すると本剤の吸収が著しく妨げられることがあるので、本剤投与の前4時間及び後2時間はこれらの摂取を避けること(本剤はこれら多価陽イオンと錯体を形成する)]。3).ロピナビル・リトナビル配合剤〔16.7.3参照〕[本剤のAUCが減少したとの報告があるので、ロピナビル・リトナビル配合剤と併用する場合には、注意すること(機序は不明であるが、ロピナビル・リトナビル配合剤が本剤の代謝酵素を誘導する可能性がある)]。4).シクロスポリン〔16.7.4参照〕[本剤のAUC及びCmaxが減少したとの報告があり、また、本剤の血中濃度が高値を示したとの報告があるので、シクロスポリンと併用する場合には、注意すること(機序は不明である)]。(臨床検査結果に及ぼす影響)エルトロンボパグは赤~褐色であるため、臨床検査に影響を及ぼす可能性があるので、本剤を投与された患者において、血清の変色や総ビリルビン及びクレアチニン検査に影響が認められたとの報告がある。(過量投与)13.1.症状本剤5000mgを過量投与した症例では、軽度の発疹、一過性徐脈、疲労、AST上昇及びALT上昇が報告され、血小板数は929000/μLまで増加した。13.2.処置過量投与時、吸収を抑えるために、カルシウム、アルミニウム、マグネシウム等の多価陽イオンを含有する製剤の経口投与を考慮すること。また、過量投与時、血小板数の検査を頻回に行い、患者の状態を十分に観察すること。(適用上の注意)14.1.薬剤調製時の注意粉砕を避けること。14.2.薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。(その他の注意)15.2.非臨床試験に基づく情報本剤はヒト及びチンパンジー以外のトロンボポエチン受容体に対し親和性をもたず、ヒト及びチンパンジー以外の動物に対して薬理活性を示さない。このため毒性試験において、薬理活性に付随する影響は評価されていない。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.肝機能障害:AST増加(3.3%)、ALT増加(16.7%)、ALP増加(5.6%)、ビリルビン増加(25.6%)等があらわれることがある〔8.2参照〕。11.1.2.血栓塞栓症:肺塞栓症(頻度不明)、深部静脈血栓症(頻度不明)、一過性脳虚血発作(1.1%)、心筋梗塞(頻度不明)、虚血性脳卒中(頻度不明)等があらわれることがある〔8.3参照〕。11.1.3.出血(頻度不明)〔8.4参照〕。11.1.4.骨髄線維化(頻度不明)〔8.5参照〕。11.2.その他の副作用1).消化器:(5%未満)悪心、腹痛、嘔吐、(頻度不明)下痢、口内乾燥。2).皮膚:(5%未満)発疹、皮膚変色、(頻度不明)脱毛症。3).筋骨格:(5%未満)筋肉痛、四肢痛、(頻度不明)背部痛、筋骨格系胸痛、筋骨格痛。4).感染症:(頻度不明)咽頭炎、尿路感染。5).その他:(5%未満)頭痛、疲労、浮動性めまい、血小板数増加、低カリウム血症、白内障。
〈効能共通〉18.1作用機序ヒトトロンボポエチン受容体との特異的な相互作用を介して、トロンボポエチンのシグナル伝達経路の一部を活性化することにより巨核球及び骨髄前駆細胞の増殖及び分化を促進させる。18.2血小板産生促進作用18.2.1Invitroにおいて、ヒト巨核球系細胞株の増殖を促進させ、ヒト骨髄前駆細胞の巨核球への分化を誘導した。18.2.2チンパンジーへの5日間経口投与により、最終投与の6~10日後に血小板数は約2倍に増加した。18.3正常血小板機能に及ぼす影響ヒト正常血小板においてアデノシン二リン酸誘発の血小板凝集に影響を及ぼさず、P‐セレクチンの発現を誘導しなかった。〈再生不良性貧血〉18.4造血促進作用Invitro及びinvivoにおいて、ヒト骨髄幹細胞及び前駆細胞の増殖及び分化を促進させ、多系統の血球が増加した。
17.1有効性及び安全性に関する試験〈慢性特発性血小板減少性紫斑病〉17.1.1国内第II/III相試験(成人)既治療の慢性特発性血小板減少性紫斑病患者(血小板数が30,000/μL未満)23例を対象として、二重盲検下で本剤12.5又は25mgを1日1回空腹時に、7週間投与した。投与は12.5mgから開始し、投与3週目の血小板数に応じて25mgに用量調節した。その結果、投与6週目における本剤の有効率(血小板数が50,000/μL以上、400,000/μL以下に増加した患者の割合[95%信頼区間])は60%[32.29、83.66]であり、プラセボ(0%[0.00、36.94])に比べて明らかな血小板数増加効果が認められた。二重盲検期終了後は、本剤の投与期間が26週間になるように本剤を継続投与した。用量は血小板数に応じて12.5、25又は50mgに調節した。その結果、投与5週目から26週目までの血小板数(中央値)は50,000/μLを超えて推移し、血小板数の増加に伴い出血症状が改善した(添付文書の図‐1、2)。図‐1血小板数(中央値)の推移:TRA108109試験Barsrepresentthe25thand75thpercentiles<<図省略>>図‐2出血症状がみられた患者の割合の推移:TRA108109試験<<図省略>>副作用発現頻度は本剤投与群で48%(11/23例)であった。主な副作用は、疲労、ALT増加、血小板数増加、低カリウム血症各9%(2/23例)であった。17.1.2国内第III相試験(成人)前記23例中19例が国内長期継続投与試験に移行した。用量は血小板数に応じて12.5~50mgに調節し、19例中10例では異なる用量の組み合わせや投与間隔の調節も行った。その結果、長期継続投与試験でも血小板数の増加と出血症状の改善が示された。投与期間の中央値は833.0日(範囲:301~981日)であった(最終報告時)。国内長期継続投与試験に移行した26%(5/19例)に副作用が報告された。主な副作用は、白内障、胸痛各11%(2/19例)であった(最終報告時)。17.1.3海外第III相試験(成人)既治療の慢性特発性血小板減少性紫斑病患者(血小板数が30,000/μL未満)197例を対象として、本剤25、50又は75mgを1日1回空腹時に、26週間投与する二重盲検試験を実施した(本剤135例、プラセボ62例)。投与は50mgから開始し、血小板数に応じて25、50又は75mgに用量調節した。その結果、本剤群のプラセボ群に対する血小板数増加効果のオッズ比[99%信頼区間]は8.2[3.59、18.73]であり、有意に高かった(p〈0.001)。また、本剤群の血小板数(中央値)は、投与1週目より増加し、投与2~26週目まで50,000/μLを超えて推移した(添付文書の図‐4)。本剤投与により出血症状(WHOBleedingScaleを用いて評価、Grade2~4)が認められた患者の割合について、本剤群のプラセボ群に対するオッズ比[95%信頼区間]は0.35[0.19、0.64]であり、本剤群の方が有意に低下した(p<0.001)。図‐3血小板数(中央値)の推移<<図省略>>副作用発現頻度は、本剤投与群で37%(50/135例)であった。主な副作用は、頭痛11%(15/135例)、ALT増加4%(6/135例)、悪心4%(6/135例)、白内障4%(5/135例)、下痢3%(4/135例)であった。(本剤の国内承認用量は12.5~50mgを1日1回投与である。)〈再生不良性貧血〉17.1.4国内第II/III相試験(成人)抗胸腺細胞免疫グロブリンで未治療の再生不良性貧血患者(中等症以上)10例を対象として、抗胸腺細胞免疫グロブリン/シクロスポリンに本剤を併用投与した。抗胸腺細胞免疫グロブリン/シクロスポリン開始後、15日目から初回投与量として本剤75mgを1日1回空腹時に経口投与し、血小板数に応じて2週間ごとに25mgずつ減量した。その結果、投与26週時の奏効率[95%信頼区間]は70.0%[34.8、93.3]であった。なお、奏効率は寛解(輸血非依存かつ血球数の改善)が得られた患者の割合と定義した。副作用発現頻度は50.0%(5/10例)であった。主な副作用は、筋肉痛30.0%(3/10例)、血中ビリルビン増加、悪心各20.0%(2/10例)であった。[5.4参照]17.1.5国内第II/III相試験(成人)抗胸腺細胞免疫グロブリンに治療抵抗性若しくは再発又は抗胸腺細胞免疫グロブリン治療が受けられない再生不良性貧血患者(中等症以上)21例を対象として、初回投与量として本剤25mgを1日1回空腹時に経口投与し、血小板数に応じて2週間ごとに25mgずつ、最大100mg/日まで用量調節した。その結果、投与26週時における血液学的反応率[95%信頼区間]は、47.6%[25.7、70.2]であった。なお、血液学的反応率は1系統以上の血球に改善[血小板数が≧20,000/μL増加又は血小板輸血非依存、ヘモグロビン値が≧1.5g/dL増加(投与前値が9g/dL未満の場合)又は赤血球輸血量の減少、好中球数が≧100%(投与前値が500/μL未満の場合)又は≧500/μL増加のうち、1つ以上該当]を認めた患者の割合と定義した。投与継続により血球系統(血小板、赤血球及び好中球)の更なる改善を認め、投与26週時で2系統に改善を認めた4例では投与52週時には3系統が改善した。副作用発現頻度は57.1%(12/21例)であった。主な副作用は、血中ALP増加、血中ビリルビン増加、肝機能異常、高ビリルビン血症、発疹が各9.5%(2/21例)であった。[5.4参照]17.1.6国際共同第II相試験(成人、小児)免疫抑制療法で未治療の6歳以上の東アジア人再生不良性貧血患者(重症以上)36例(日本人小児5例を含む)を対象として、抗胸腺細胞免疫グロブリン/シクロスポリン開始日より本剤を併用投与した。初回投与量として本剤75mg(6歳以上12歳未満の患者には本剤37.5mg)を1日1回空腹時に経口投与し、血小板数に応じて2週間ごとに25mgずつ(6歳以上12歳未満の患者では12.5mgずつ)減量した。その結果、投与26週時の完全奏効率[95%信頼区間]、奏効率[95%信頼区間]は16.7%[6.4、32.8]、77.8%[60.8、89.9]であった。また、日本人小児5例における投与26週時の完全奏効率[95%信頼区間]、奏効率[95%信頼区間]は20.0%[0.5、71.6]、80.0%[28.4、99.5]であった。なお、完全奏効率は完全奏効[好中球数が>1,000/μL、血小板数が>100,000/μL、ヘモグロビン値が>10g/dLのすべてを満たす]が得られた患者の割合、奏効率は完全奏効又は部分奏効[好中球数が≧500/μL、血小板数が≧20,000/μL、網赤血球数が≧20,000/μLのうち2項目以上を満たすが、完全奏効の基準には不十分である]の基準を満たした患者の割合と定義した。副作用発現頻度は83.3%(30/36例)であった。主な副作用は、ALT増加、高ビリルビン血症が各30.6%(11/36例)、γ‐GTP増加が19.4%(7/36例)であった。また、日本人小児5例の副作用発現頻度は80.0%(4/5例)であった。主な副作用はALT増加40.0%(2/5例)であった。[5.4、9.7.2参照]